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「歳月神偸」

 世間はお盆である。車に乗って遠くへお墓参りにいったので、ちょっと疲れ気味。
 しかし、台湾話の続きを。

 台湾へ行く飛行機の中で見た。
 見たかったんだよー、これ。

 予告編。

 なぜ見たかったかというと、監督がアレックス・ロー、制作がメイベル・チャンご夫妻で、中環の永利街をそのまま使って、ヤムヤムことサイモン・ヤムが主演して撮っていると聞いたから。当時、永利街は映画を撮影したあとに取り壊されることになっていたのだが、その後、保存が決まった。監督:アレックス・ロー、制作:メイベル・チャンというと「七小福」がそう。逆の組み合わせだと、「玻璃の城」とか、「秋天的童話」とか、「宋家の三姉妹」とか。見る前は「集體回憶(「集団的記憶」と訳すらしい)」的な映画だと思った。
 見てみると、実際には予想とちょっと違った。1960年代のイギリス統治下の香港、靴職人の父親ヤムヤムと口八丁の妻サンドラ・ン、2人の息子のうち、主人公は次男坊、お兄ちゃんは勉強もスポーツもできて可愛い彼女もいる自慢の存在。次男坊のモデルはアレックス・ローらしい。
 ところどころに昔のフィルムが挟まれたり、昔のポップスがかかったり。昔の香港を懐かしむ、という話だと思ったら、実はそういう話だったのか。オーソドックスといえばオーソドックスだが。メイベル・チャンに比べて、アレックス・ローの方が、時代より個人的な物語を描くのが好きなのかなあ。
 学校の先生がアン・ホイだったり、ご近所の皆さんが知っている顔だったり、十号台風がすごかったり(ほんとにすごいや)、香港の病院が恐かったり、ディテールも面白く、よい映画だったと思う。ストーリーの肝がそれという映画はちょっと苦手なんだけどね。飛行機の小さいスクリーンではなく、大きいスクリーンで見られたらよかったろうなあ。
 口べたな靴職人ヤムヤムが素敵でした。

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