大坑火龍
この週末は、疲れと気温差にやられてしまった。昨日の夜は用事があって出かけたんだけども。明日は仕事だ。
さて、香港最終日、大坑道の火龍に行きました。
天后駅の出口近く、銅鑼湾道には案内が出ている。人がぞろぞろ歩いてくる方がたぶんそうだろう。
差人(香港のお巡りさん)がたくさんいて嬉しい。
ここがメイン会場らしかった。中国の獅子舞でお馴染みの音楽(鐘と太鼓の「ちゃんちゃんちゃん、ちゃんちゃかちゃんちゃんちゃん」というの)が鳴り渡っている。地図で見た感じでは浣紗街だと思う。
龍に線香を植えているところは見えたのだが、なにせすごい人で進めないぐらいなので、裏通りを回り道して先の方に行ってみた。雨が上がってよかったな。
見えた!これは頭。珠を2つ追っかけている。鎖で胴体とは離れていて、動きやすくなっている。目は電気で光る。
胴。
しっぽ。これも胴と蝶番で繋がっているみたい。金魚が2匹くっついていて、それぞれ専属の人がいる。
よくしたもので時間が経つと前の人が帰っていくので、最終的には一番前で見ることができたのだった。ときどき目の前に線香が。煙が目に沁みる。スピーカーでおっちゃんの声ががんがんかかっていて、龍を操る人々と観客に檄を飛ばしているらしい。龍は、ときどき場所を変えながら、くねったりとぐろを巻いたりしていた。操るお兄ちゃんは汗だくだく。
道路と歩道はがっちり区切られていて、観客は中には入れない。路上にいるのは全員関係者らしく、そろいのTシャツを着ている。おばちゃんはあまりおらず、若い男女とおっさんが多いのだが、汗だくで龍を操る青年とおっさんにくぎ付け。
Tシャツは青と白の2色ある。背中に「Taihang Fire Dragon 2010」、前には「大坑夜龍」と右から書いてあるのだが、よく見ると、その下に字が(ない人もいたけど)。「龍頭組」「龍心組(たぶん胴体班)」「龍尾組」「珠組」「燈籠組」「音楽組」「委員」などと書いてある。で、青いシャツは年長組らしく「長」の字が。あと、リーダーの人は「頭」か何かそれらしい字が書いてあったように思う。
きっと班に分かれて、1年をこれのために費やしているんだろうなあ。ここの青年団か町内会かわからないけど、とにかく、1年はこのお祭りのために!というのは楽しいだろうなあ。
ちなみに、もっともかっこよかったのは、太鼓を叩きまくっていた超渋いおっさんでした。
フィナーレ。旗や太鼓と界隈を一周した後、龍に植わっていた線香を抜いて配っていた。御利益あるんだろうな。すごい人だった。
ああ、楽しかった。ゆずきりさん、誘ってくださってありがとうございました。
「大坑 火龍 2010」で検索をかけたら、既に動画がたくさん上がっていました。
こちらは、差人の活躍が見られる。
こちらは、しっぽの金魚とか、スピーカーから檄が飛んでいるとか、とぐろを巻くとか、龍の動きがよく見える。
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コメント
おかえりなさい。
香港を楽しまれたようでよかったです。
このお祭りはすーっごく面白いですね。
我が家も2年前に見に行きました。
夢中になりすぎて汗ダクになり、おまけにお線香の匂いが染みついて大変でした。
身体は洗えば何とかなりますが、洋服もバッグもカメラもお線香の匂いがなかなか取れなくて困りました。
でも、これも楽しい思い出です。
投稿: Kei | 2010.09.26 22:15
ありがとうございます。
行きは、台風で気をもみましたが、結局、中秋はお月様も見え、火龍も雨にあたらず、助かりました。
火龍、初めて行ったのですが、面白かった〜。おっさんとお兄ちゃんが最高です。
このあと羽田の深夜便にそのまま飛び乗ったのですが、線香臭かったかも…。
投稿: きたきつね | 2010.09.26 22:24
遅くなりましたが、おかえりなさい。飛行機往復何事もなく(笑)何よりです。
私も3年ほど前にこの火龍を観に行きました。開始前だったのでそれほど人混みってわけでもなく迷いながらたどり着いた記憶があります。こんな勇壮な祭りがあるなんてかなり意外でしたね。中秋節ってランタン持って月餅配っているイメージしかなかったものですから。
この時期になるとむしょうに香港に行きたくなります。レスリーの誕生日が近いから。毎年行くようにはしてたんですが今年は仕事で無理。ジェイの演唱会にも行きたかったんだけどな。
旅日記楽しみにしています。だって行った気になれるんですもの。これからもよろしくお願いします。
投稿: トラム | 2010.09.29 22:25
トラムさん
ありがとうございます。飛行機が無事に飛んだのは久々でした。
火龍は、地域に根付いた伝統のお祭りという感じでしたね。なんだか「だんじり」みたいでした。
ジェイのコンサート、今回の日程と思いっきりかぶっていたのですが、演唱會があるのを知ったのは行く直前だったので、同じ空の下にジェイがいるのね、という感慨で終わってしまいました。
読んでくださるの、本当に嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: きたきつね | 2010.09.29 23:01