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「葉問2」

 東京国際映画祭で上映されるとのことだけれども、行けないので、週末にお家でDVD観賞。

 「葉問」の続編。
 TIFFでは「1」が「2」の前日譚のように扱われている(タイトルがそうなってる)のだけれども、たしかに「2」の方がいいように思う。
 第一、日本人として心苦しくなく見られる。「1」はねえ、香港の映画館で日本人一人で見るのは辛かったもんなあ。今度の敵は、金に汚く礼儀知らずな英国人。「1」は池内博之はまだ人間味のある扱いだった気がするのだが、こちらのイギリス人はけっこう身も蓋もない描かれ方。礼儀と相手を尊重するのは大切なことであるなあ。公平を期すなら、ボクシンググローブは外してしかるべきだよね。
 それに、「2」は中国武術をフィーチャーした映画としてまとまっている。「1」の最後で辛くも香港に逃れた葉問が香港で道場を開くのだが、最初は弟子は来ないし、来てもいろいろ大変。ドニーさんは相変わらず人格のできた強い師父なのだが苦労の連続で、その節目節目に長めのアクションシーンがあり、楽しく見られるのであった。「茶館の戦い」なんか、ベジャールのボレロ(コレ。長いバージョンだが5分めぐらいで様子が分かると思う)のようである。乗っかっているのは、香港でしょっちゅうレストランの外に立てかけてある「丸テーブルを大きくするための板」なんだけれども。
 前作では武術指導としてのみ名前が出ていたサモ・ハンがとてもいい役だった。前作から引き続き出ている「阿部寛と高松英郎を足して二で割った」ような樊少皇(もうそうとしか見えない。伊武雅刀っぽくもある)はいい人になっていた。ヤムヤムも香港に来ていたんだなあ。DVDの特典ディスクのメニュー画面が、なぜか「焼鵞を抱えて走るヤムヤム」だった。
 ドニーさんが最初に道場を開く屋上とか「茶館の戦い」の美術も素敵である。あの屋上の家は元はガラス屋の倉庫でもあったのだろうか。ああいうところに茶餐廳があったら行ってしまいそう。「茶館の戦い」のような茶館でお茶を飲んでみたいなあ。50年代の香港の再現にも力が入っている。警察署と留置場の色合いが中区警署のようだ。
 くりかえし書いているのだが、音楽担当の川井憲次さん、これだけ香港映画で活躍しているのだから、一度ぐらい香港金像奨を獲らせてほしい。
 TIFFでチケットをゲットできた皆さまは羨ましい限り、スクリーンで楽しんでくださいね。っていうか、これは日本でも公開しやすいよい映画なので一般公開してください>関係各位。

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