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「東京日和」

 ちょっと辛い日々が続いているのだが。
 Ustreamで、大貫妙子&坂本龍一のUTAUコンサート生中継をまるごとやっていて驚く。はじめから終わりまで太っ腹すぎ。アンコール(「戦場のメリークリスマス」と「風の道」)でしみじみする。学生の頃好きだったんだよ、大貫妙子。
 ただで流していいのか、と思ったのだが、ついiTuneでアルバムを買ってしまったことです。コンサート最終日は札幌なんだよねえ…ひろげる効果はあるんだな。

 大貫さんつながりで、書いておいた記事を。

 荒木陽子さんは、写真家の荒木経惟さんの奥さまである。90年にガンで亡くなった。エッセイを何冊か出していらして(当然写真はご夫君の荒木さん)、今でも好きだ。いろいろあったようではあるが、とても仲がよかったのだなあ。腹の据わった頭のいい人だと思う。経惟さんは陽子さんの写真をたくさん撮っていて、いかにも美人というタイプではないのだが、撮り方によって、すごみのある顔にも、美人にもかわいらしくも写る方だった。
 『東京日和』は、陽子さんの最後のエッセイ。正確には、絶筆になった3編のエッセイに、荒木経惟さんが撮った陽子さんの写真と、亡くなってから撮った写真を併せて本にしたもの。
 で、この本をもとにした映画があることをこの間知った。

 予告編。

 映像と音楽がとてもいい。音楽は大貫妙子だし。主題曲の編曲は坂本龍一だし。風景の撮り方とか、有楽町や下町の景色もちょっと荒木さんの写真みたい。主人公夫妻が住んでいるバルコニーの広いマンションは、写真で何度も見た荒木さんちのようだ(もしかして本物かと思った)。
 だがしかし。どう考えても荒木さんご夫妻をモデルにしているとしか思えない主人公夫婦は竹中直人(監督もしている)と中山美穂なのだが、どうにもイメージが合わない。名字は変えているのでそのまんまというわけではないのだろうけれども、陽子さんは情緒不安定な不思議ちゃんじゃないし、そんなに危なっかしい関係ではなかったと思うし。二人とも自分を持て余しているようにしか見えなくて、他がいいだけに、よけいに主役2人がひっかかってしょうがない。
 本の『東京日和』のエッセイの最後は、病院から退院して「今夜はカキ鍋にしましょうね!」なんだぞ。映画では、そんな関係にはとても描かれていなかったと思うぞ。あと、チロちゃんはとら猫じゃないし。
 映画を作った人は、『愛情生活』や『愛情旅行』(新書になってたのか)も読んでるはずなのになあ。
 wowowでやっていたのを録画したのだが、2人を見るのが辛くて消してしまった。本当に惜しいことである。

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