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佐野洋子さん死す

 佐野洋子さんが亡くなった。
 11月5日に乳がんで。享年72歳。
 知ったのが、遅まきながら今日の通勤中にネットでニュースを見てのこと。地下鉄の車中だったので心の中で泣いた。

 おそらく『100万回生きたねこ』で有名だとは思うのだが、エッセイがとても好きだった。
 昔の『本の雑誌』で、群ようこさん(当時本の雑誌社の事務だったと思う)と並んで「ダブルようこ」として連載を持っていたころからずっと読んでいた。エッセイ集はたぶんほとんど全部持っていると思う。
 中国で生まれて、終戦は中国で、お母さんはやってきたソ連兵に向かって子供をずらりと並べて泣いて見せて危機を逃れ(その間お父さんはのんきにふらふらしていたらしい)、なんとか引き揚げてきたものの身体の弱かったお兄さんは早くに亡くなり、という生い立ちの話は何度も読んだし、その後のいろいろな話も何度も何度も読んだ。一見ぶっきらぼうな語り口だったけど、人の弱いところ変なところにとても暖かい人だったと思う。
 離婚しちゃったけど谷川俊太郎(呼び捨て)と結婚していたこともあって、そのときにはさすが谷川俊太郎、見る目があると思った。そのときの苦労が『クク氏の結婚、キキ夫人の幸福』に反映されていたような気がする。なんとなく。(【けっこう検索がくるので追記】『ぼくはこうやって詩を書いてきた 』の年譜によると、1990年に結婚して1996年に離婚したようです。谷川俊太郎はけっこうダメージが大きかったみたい)
 特に好きだったのはコレ。

  

 
 「だってラブ・イズ・ザ・ベストと思っていましたもの」という表題エッセイのおばさま、デパートの白い女、だれもいない温泉付き別荘に住んじゃった芸術家など、出てきた人々は隣の人のように覚えている。
 今、アマゾンで見たら、著作リストのほとんどは在庫がなくて取り寄せ待ちなのね。中古はあるけど。

 佐野さん、どうぞゆっくりお休みください。今まで本当にありがとうございました。

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