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木田金次郎美術館

 NHK教育「ミューズの微笑み」で「木田金次郎美術館」が紹介されていた。木田金次郎は、北海道岩内郡岩内町でその生涯のほとんどを過ごし、岩内を書き続けた画家である。有島武郎の「生まれいずる悩み」のモデルとして有名。
 自分にとっては郷土の画家であり、当然岩内も出るに違いないので、録画して見たのだった。
 岩内は、積丹半島の付け根にあり、前は海、後ろは山、ウニとかイカなどの海産物が美味く、当然生寿司も美味く、すいかとメロンの産地で、温泉もありスキーもできて、海がきれいで(国定公園である)、海に沈む夕陽がとってもきれい。これで原発さえなければ最高の田舎である。
 あと、ゆるキャラ「たら丸」が有名。みうらじゅんに激賞されて、ゆるキャラ選手権でいい線をいっていたような気がする。

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 ボディはスケソウタラで手に持っているのはアスパラ。岩内は、ニシン漁で古くから栄え、アスパラ栽培と缶詰加工を日本で最初に始め「アスパラ発祥の地」の碑が立っているのである。ちなみに背中を向けているのは「べに子」で「紅子」は「紅葉子」すなわちたらこ。岩内のたらこはうまい。「たちかま」(たらの白子で作ったかまぼこ)も美味いな。

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 これが木田金次郎美術館。
 国鉄岩内駅(岩内線は路線廃止のときに真っ先になくなった)の跡地にある。すぐ裏は港。屋上に上がると360度山と町と海が見渡せる。ぜひともこの屋上からの景色を映してほしかったので、ちゃんとテレビで映してくれたときは懐かしく嬉しかったなあ。岩内山(発音は「いわないさん」ではなく「いわないざん」ですから>NHK)は、地元民のひいき目を抜きにしても、どっしりして、とてもいい山である。
 番組は、いろいろと取材がされていて、木田金次郎が好んで描いた「茂岩(もいわ)海岸」に坂本美雨さんが実際に行っていた。番組では何も言っていなかったけど、バックがさりげなく海に沈む夕陽で、そうそう夕陽がきれいなのよ!とか、四季を描いた中では冬が一番でしょう(向かいがシベリアなので風がそれはそれは厳しいのだけれど)と思っていたら、番組でもそう言ってて、我が意を得たり。

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 これは「夏の岩内港」。
 港には図工の時間に写生に行ったものだが、原子力発電所のおかげで魚が減ったらしく、船もずいぶん減ってしまった。木田さんの絵は、もともとは印象派の影響を受けているのだと思うのだが、長年の研鑽を経てもっとワイルド。
 番組の再放送は
  12月7日(火)16:30〜17:00(BS2)
  12月11日(土)11:30〜12:00(教育)とのこと。
 興味がある方、是非ご覧くださいませ。

 なお、写真は岩内町のサイトからお借りしました。帰省したときに撮っておけばいいのに、探しても写真がなかったのだった。岩内山と夕陽の写真、撮ってこよう。

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