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「午夜心跳(ミッドナイトビーティング)」

 夕張から帰還した。体調もいまいちだったし仕事もあったので、午前中に1本見て、ちょうどバスがあったので昼すぎに。

 ゆうばりファンタで最後に見た映画はコレ。
 ほんとうは、呉鎮宇がゲストに来るはずだったのだが中止になり、土曜午前の上映をすっとばして(「Robot」が朝4時すぎまでだったので寝ていた)日曜午前に見た。
 ホラーは得意じゃないけど、ヤムヤムこと任達華とジャンユーこと呉鎮宇が主演だったしね。

 予告編。

 うーん。
 始まってかなりの間、人間関係と時系列がわからず、いろいろ考えてやっとわかったころには映画がほとんど終わっていた。編集って大事だな。
 海北市立病院で心臓外科医をしているヤムヤムは妻を亡くして精神的にまいっている。その妻の妹はしばしば姉の幻覚を見る。同じ病院に勤務する精神科医の(ということが最初わからなかった)ジャンユーは病院長の娘(心臓が悪い)とつきあっているが、前の恋人だった看護婦につきまとわれている。その元恋人はヤムヤムの妻の妹と親友であった。病院では謎の殺人事件が起こり、そして…。という話なのだが、映画の中での順番が思い出せない。ヤムヤムの奥さんが亡くなったのはいつで、院長の娘がいつ手術をしたのか、それが観客に明かされたのかがいつかも思い出せない。
 始まりが、いかにもホラーです!という不気味な始まり方(古い病院に霧がたなびく)で、観客の脅し方(怖い女の人が出る)もいかにもホラーで、そうすると、見ている方は「はいはい、ホラーなのね」と思ってかえって冷めるんだよねえ。しかも、話がよくわからないので考えていると余計に怖がっている場合ではない。
 ジャンユー、部屋の鍵変えろよ!とか、え、ジャンユーそれって犯罪だろう、というか、中国の病院の寮(たぶん)のセキュリティってそんなに甘いのか、とか、ジャンユーそんなベッドの近くでものを燃やしたら火事になるってば、とか、なんでいつも同じ位置に満月が出ているんだよ、とか(満月には意味があったらしいけど、手抜きにしか見えない)、霊安室(中国語では「太平間」らしい)の怪しいおっちゃんの「季節が来た」ってなんだよ、とか、そのおっちゃんが霊安室のストーブで煮ている鶏もも肉が美味そう、とか、中国人の考える天国ってピンクのネズミーランドなのか!とか、突っ込んでいると、ますます怖がるどころではなかったのだった。途中「webサイトで招魂術をする」というシーンがあるのだが、そのサイトは明らかに日本語。過去の情景が動画で出るのがまた謎。なぜ。
 字幕も、日本語と英語だったのだが、明らかに中国で作ったと思える字幕だった。漢字のフォントがときどき違っていて、日本語のフォントを使おうとはしているらしいのだが、それでも字体が日本語のじゃなかったり、言葉が変だったり。
 
 ヤムヤムもジャンユーも仕事を選んだ方が…と思ったです、正直なところ。これはコンペでは勝てなかったんじゃないかなあ。全面的に中国資本らしいのだが、香港映画は中国資本を入れないとやっていけないのかなあ。それとも、中国映画が香港の威光を借りようとしているのか。

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コメント

詳細レポートありがとうございました。
以前に、ジャンユーの中国資本映画は、2、3本見たことありますが、いずれも、彼の演技力だけにたよっているとしか思えない内容のものでした。
そして、演じている役柄が、どことなく、医者とかなんとか、エラそうな感じのものだっていうのも、いかがなものか、と。
でも今年も、「中国映画」の予定が何本かあるんです。
香港映画界にジャンユーさんの出番がないとは思えないんですが。

投稿: ゆずきり | 2011.02.27 23:59

大変お疲れ様でした。
レポートありがとうございます。嬉しいです〜!駄作でも(笑)

中国資本だったんですか。やっぱりというか当然というか色々と変わってきてるんですかね。
香港映画の「なんだコレは?」と笑ってしまうような作品も生み出す混沌とした雰囲気(パワー)は無くなってほしくないです。
私の乏しい鑑賞経験で恐縮ですが、駄作でも何かひとつは誉める所があるのが香港映画の懐の大きさかな、と。それが変わってしまうならとても悲しい。

「午後心跳」の画像をいくつか見たのですが、サラサラヘアーのジャンユーはシックな感じでホラーに合ってると思っただけに残念ですなあ。

投稿: 未来 | 2011.02.28 05:52

私も同じ会場で見てました。

最後は拍手もなかったですね。

どうしてこの作品がこの映画祭に取り上げられたのか、首をひねりました。

ジャンユーさんもヤムヤムも演技力がある素晴らしい役者さんなのに、こういう作品なら、むしろ、どんな役者さんでも良かったのでは、とすら思ってしまいました。

このあと、「ジョニートーは戦場へ行った」を見て、トー作品での2人を見て、改めて映画は監督さんだなあ、と当たり前のことながらしみじみと思いました。

投稿: やっほー | 2011.02.28 08:34

ゆずきりさん
んー、中国映画が多いんですね>ジャンユー。
ジャンユーは、たしか昨年暴力事件を起こした(九龍城のパティスリーショップで人を殴った)とりんご動画新聞で見ていたのですが、最近あまり香港映画で見ないような気がします。
香港映画も彼を必要としていると思うんですが。

未来さん
これは香港映画というより中国映画だと思います。
大陸映画のせいか、ジャンユーの服装、なんとなくださいんですよね。本人は素敵なのに。

やっほーさん
あそこにいらしたんですか!お目にかかれず残念でした。
でも、感想を共有できて嬉しいです。
これは、オフシアターコンペティション作品だったみたいですね。たしかに、この2人じゃなくても全然かまわないというか、この2人を出すにはもったいない作品だったと思うのですが、しかし、予告でもヤムヤムとジャンユーが出ることが売りのようだし、この2人を抜くとどうしようもないような。これでは賞は無理でしょうねえ。
ゆずきりさんの書いてらしたように、中国映画でジャンユーを出したがっているとすると、中国映画が香港映画の威光を借りているように思えて仕方ありません。
今回の映画祭でも、中国資本なくしては香港映画はやっていけないのかなあと思ったのですが、それも考えものですねえ。

投稿: きたきつね | 2011.02.28 23:57

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