愛心無國界 311燭光晚會(その1)
4月1日といえば、レスリー・チャンこと張國榮の命日なので、いつもはそのことを書くのだが、今年はなんといっても「愛心無國界 311燭光晚會」だった。
ちょっと調子が悪かったりして(腱鞘炎を起こした上に、首の骨が変形していて手がしびれるらしい)遅くなってしまったのだが、なるべく記憶が薄れないうちに。
なお、詳しい当日の模様は、twitterのハッシュタグ#artistes311や、りえさんの当日レポートで知ることができます。youtubeのartistes311チャンネルにも凄い数の動画が上がっている。ちなみに、この動画は、「無間道」「頭文字D」のアンドリュー・ラウ監督が陣頭指揮を執り、終了後電源が落とされるというアクシデントにもめげず、続々とアップされたものとのこと。さらにつけくわえると、林家棟は表舞台には一切出ず、裏方に徹して走り回っていたらしい。ありがとう、家棟!なんてかっこいいんだ。
さて、当日は、香港ではほとんど全てのメディアがCMなしでぶっとおしの生中継、日本では、時差があるので1時間遅れの午後8時からCSとネットで中継が見られた。午後8時からかと思っていたら、午後7時からリハーサルの中継が始まってしまい、あわてて帰ってパソコンの前にスタンバイ。なんとか間に合って全部見た。
本番は、まず、被災者に対して黙祷。アンディー・ラウのスピーチのあと、テーマソング「不要輸給心痛」が本語・広東語・普通語を織り交ぜて。
司会はドゥドゥ・チェンとああ名前をど忘れした香港のマルチタレントの方とエリック・ツァン兄貴。バックステージにはホットラインが引かれ、日本語ホットラインも10本、ボランティアの方や農夫などタレントさんも電話を受けてくださった。高額の寄付をしてくださった方(周大福が100万ドル!とか)は巨大小切手とともに明星と画面に映っていたけど、小さな寄付をしてくださった皆さんも積極的に紹介してくださっていたらしい。
ステージでは、歌やビデオメッセージ。のっけからライオネル・リッチーがビデオで登場し「ジャッキー人脈広い!」と驚かれていた。流産したばかりなのにケリー・チャンもビデオメッセージを。
日本からは、千昌夫、中村雅俊、AKB48の3人(ツィッターで名前を知らない人が続出)などがゲスト出演。広東語と日本語の通訳はアグネス・チャン。実はアグネスが広東語を話しているのを初めて見たのだが、アグネスの日本語で人格を判断していたのだと実感。すごいよアグネス。普通話はジュディ・オング姐さんが台湾の「相信希望」に引き続き大活躍。なんというか、日中の芸能交流史を見ているようだった。2人ともすごい、ほんとうにありがとう。
動画が見つけられなかったのもあるのだが、印象に残ったことを、なるべく時系列で列挙してみる。
ジョーイ・ヨンとシャーリー・クァンと本家千昌夫(岩手県出身)の「北国の春」
ココ・リーとプルーデンス・ラウの「明日にかける橋」
ドニーさんがステージに登場。
ドニーさんは、日本に向けてのメッセージも。
ウィナーズが「昴」を歌う。ああ、ケニーBが、アラン・タムが、陳友が!
こちらはメッセージ。りえさんも映ってる!
アグネスが歌い(香港人なのだなあと思う)、トニーさんこと梁朝偉が相田みつをの「わけあえば」(だったかな)の広東語訳を朗読。
…ああ、まだまだあるのに書ききれない。これでまだ半分いってないと思う。とにかくすごいメンバーで、野外イベントの企画運営は大変だろうに(しかもライブ放送だ)こんな短期間で準備してくれて。あまりのことに何だか呆然としてしまう。
実は、台湾の「相信希望」のときはまだ冷静だったのだが、今回は香港で、思うことがいろいろ多かったうえ、見ながらツィッターもしていたので、入力過多ぎみで頭が整理されていないのであった(できることなら最初からちゃんと見直したいのだが、ネット経由なので録画できなかったのよ)。
とにかく、ステージの上、ビデオメッセージ、バックステージ、ボランティアのみなさん、ビクトリアパークに集まってくれたたくさんの香港人、こんなにたくさんの人たちが日本のために…と思うと、胸が詰まって泣けて泣けてしかたない。
ということで一旦ここでアップすることにして、明日以降もこの話題続きます。
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コメント
きたきつね様
小生、香港に住んでおり、当日会場にいましたが、仕事の都合で会場に入れたのは9時過ぎで、このブログを見て初めてイベントの全体像が分かりました。感謝感謝です。イベント終了後は集まっていた全ての香港人の手を握ってありがとうと言いたい気持ちでしたがそうもいかないので、受付や警備を担当していたボランティアの人たちに感謝を伝えました。皆「ガンバッテ」と返してくれました。気になるのは、このイベントのことが日本できちんと報道されているのかな?という点です。「愛信希望」の時もそうでしたが、我が家はNow TVのNHKしか映らないので、日本での報道の様子とか反響とがよく分からないのです。少なくともNOW TVのNHKニュースでは見ることはできませんでした。
こういった世界の人々の支援の様子が日本の一般の人々にも届いていることを願います。義捐金や救援物資は勿論重要ですが、日本を支援するこういった活動と人々の思いを知ることは、被災地の人だけでなく、日本人全てにとって励みになると信じるからです。続編を楽しみにしています。日本での報道の様子なども、お分かりでしたらお知らせ下さい。
投稿: 新井敬 | 2011.04.05 22:24
台湾でのイベントの名を打ち間違いました。
「相信希望」です。失礼しました。
投稿: 新井敬 | 2011.04.05 22:30
新井敬さん
ようこそいらっしゃいませ。コメントありがとうございます。
当日会場にいらしたのですね。それは羨ましい!パソコンのディスプレイ越しでしたが会場に集まったたくさんの人に涙涙でした。
当日の模様については、各局のニュースや新聞で取り上げられたようです。twitterのハッシュタグ#artistes311で検索すると少し様子がわかるかと思います。
http://twitter.com/#!/search/%23artistes311
これと台湾の「相信希望」は本当に日本でフル放送してほしいと思います。特に被災地の方々には何としても見てほしい。
外国の方々がこんなにも日本のことを思ってくれていることは、被災された、また直接被災はしなくても心を痛めている日本人にとって、大きな慰めと励ましです。ほんとうにありがたいことです。
投稿: きたきつね | 2011.04.05 23:19
キタキツネさん
私、ブログというものにコメントを書くのも初めてですが、今回は「愛心無國界 311燭光晚會」に関する情報を探しながら、キタキツネさんのブログを発見して、探していたものが初めて見つかった思いでした。見知らぬ人とこうして気持ちを分かち合えることが無条件に嬉しいです。
前のコメントにも書いたように、私が会場入りしたのは9時過ぎで、前の方はもう一杯だったので、ステージが辛うじて見える後ろの方に座りました。固いコンクリートの床に新聞紙を敷いて座ったのですが、1時間も座っていると結構お尻が痛くなり、前の方に座っている人たちは3時間もこうして座っているのかと思うと、日本人として本当に有り難く思いました。このこと、日本に是非伝えたいですね。キタキツネさんのような情報の発信方法が、今の世界では大きな意味を持つことを知りました。
投稿: 新井敬 | 2011.04.06 22:48
過分なお言葉、ありがとうございます。
ここで書いたことは、ツィッターや本文中でも引用しているりえさんのブログなど、他の方に負うところが大です。ブログやツィッターで他の方と気持ちを分かち合えるのは大きいと、今回あらためて思いました。
ネット中継の小さな画面でも、ヴィクトリア公園のずっと後ろの方まで皆さんが集まってくださっているのがわかりました。あの中に新井さんもいらしたのですね。
ネットではステージの様子はよく見えるのですが、やはり、その場にいたかったと強く思いました。直に見られたこと羨ましい限りです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: きたきつね | 2011.04.07 22:26
中村雅俊の「俺たちの旅」盛り上がりましたよ。アーロン・クォックに続いて中村雅俊が日本語で歌い出したら、会場から大きな歓声と拍手が沸き起こりました。翌日買った現地紙の記事でも、あの場面が一番の盛り上がりだったとか。中村雅俊とあの歌が香港であんなに人気だったなんて初めて知りました。
このイベントに対してももちろんですが、日本に住んでいるキタキツネさんからのレポートの中に何度も現れる「香港ありがとう」の言葉に強く胸を打たれました。
メジャーなメディアには出来ないこんな情報の発信をこれからもお願い致します。
投稿: 新井敬 | 2011.04.09 14:47
お返事が大変遅くなり失礼しました。
このイベントは、その後日本のテレビニュースなどでも取り上げられたようです。
香港や台湾の方々の気持ちが被災された方々に届くことを祈るばかりです。
投稿: きたきつね | 2011.04.21 19:14