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2011年4月

「關雲長」

 この5月の香港で最初に見た映画。ドニーさんことドニー・イェンの最新作である。

 予告編。

 関羽こと關雲長をドニーさんが、曹操を姜文が演じる。関羽の死後、曹操が20年前を振り返るという構成。曹操のところを辞去した関羽がいろいろ大変な目に遭い、普通に生きたいのに英雄として生きねばならず苦悩する、という話なのだと思う。
 「赤壁」のときにも聞いたことがあるのだが、曹操が関羽のことを大好きだったというのは有名なんだろうか。きっと三国志を知っているとおもしろいのかもと思いつつ、実はそれほど詳しくないので、どこまで知っているものとして描かれているのかわからなかったのだった。
 …と奥歯にものがはさまったような書き方をしているのは、なんだか釈然としなかったからである。
 いえ、お金もかかっているし、ビジュアルも音響もがんばってるし、丁寧に作っていると思うのよ。ただ、お話としておもしろいかどうかが評価できない。
 あと、別にドニーさんが関羽をやらなくてもいいんじゃないかというか、関羽はドニーさんじゃなくてもいいんじゃないかというか。ドニーさんは関帝廟に祀っておきたい感じがあまりしないんだよなあ。「赤壁」のときには「この関羽、瀬戸物にして飾りたい!」と思ったものだが。でも、この話は関羽じゃないと成立しないんだよね、きっと。
 最初の方を見たときに、「ああ、『赤壁』みたいなことをしたかったんだなあ」と思った。城攻めのシーンでは「ロード・オブ・ザ・リング」みたいだと思った。「精武風雲 陳真」のときも似たようなことを思ったのだが、もしかすると、中国の制作サイドから「こんなふうにしてほしい」とか言われたりするんだろうか。
 ドニーさんは、最初のほうはあまり動かないので「ドニーさんは動いてなんぼだろう」と思っていたら、後半アクションシーンの見せ場はあったのだが、あったらあったで、これ別に関羽じゃなくてもいいよなあ、という気が。
 ああ、釈然としない。
 おそらく、関羽の悲哀を描きたかったんだと思うんだけど。
 理由のひとつは、関羽にからむ劉備の妻が個人的にとってもうっとうしかったというのもあったと思う。ものすごく邪魔な花瓶。じっとりドニーさんを見てるんじゃないよ、と思ってしまった。「七剣(セブンソード)」のときも思ったけど、ドニーさん、女がらみの役ってあまり得意ではないような気がする。
 あと、監督はアラン・マックとフェリックス・チョンで、アンディ・オンなんかも出ていたんだけど、香港映画というより中国映画という感じがした。
 三国志に詳しい人に是非感想を聞いてみたいものである。

 あ、曹操は「赤壁」より、こっちのほうがいい役だと思う。「赤壁」では色ぼけぎみだったもんなあ。皇帝(「赤壁」で役立たず扱いだったあの皇帝か。こっちでもそんな役)がどこかで見たと思ったら、「十月圍城」の息子じゃないか。あと、谷垣健次くんが副武術指導でクレジットされてた。なぜか特別鳴謝に「劉青雲先生」とあったのだが、たぶんあのラウちんだと思うのだが、何をしたか是非知りたい。

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下午茶(英發茶冰廳)

下午茶

 英發茶冰廳にて。前にも記事にしましたが、openriceの記事はこちら。觀塘にくると、どうしても寄りたくなるのだった。パンがおいしいの。
 客は、なぜか、ほとんどおっさん。
 下午茶セットにしようと思いつつ凍ない茶とたんた。
 詳しくは帰ってから記事にしようと思っているのだが、觀塘のあたりも重建が進みつつある模様。老朽化には対処しなければならないとは思うけど、古い街に造花で接ぎ木をするようなことはしないでほしいなあと思う。

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香港なう(白宮冰室)

香港なう
 
 無事着きました。
 白宮冰室で早餐中。
 詳細は帰ってから追記しますが、土曜日とあって、休日の朝をのんびり過ごす地元のみなさんで賑わっている。
 土瓜湾のあたりは、自動車工場が多くておっさんの町という感じなのだが、ほんとに住民のための街で、やっぱり好きだ。

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香港に行けるらしい

 1週間のごぶさたでした。
 夜10時を過ぎると機能がほとんど停止するのと、右手の腱鞘炎がいまひとつなこともあり、この4月は空前のごぶさた。

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 本日のお食後。
 仙台いちご「とちおとめ」。産地は亘理。無事だったんだ、いちご作れるんだ。よかった−!と速攻で購入。福島・茨城・宮城・岩手のものを買いたいぞ私は。

 さて。
 ばたばたしているうちに、4月も終わりかけ、気がつくと、ゴールデンウィークというものが来る。さらによくよく考えてみると、今回のパターンは仕事で出なければならない日がことごとく休みで、その気になると自分史上初の10連休にできるかもという日程。
 …これ、香港に行けるかもよ、と、わたくしのゴーストがささやいたのであった。旅行業界は低調らしいし。消費して経済を盛り上げるとか、「愛心無國界 311燭光晚會」のお礼とか、いろいろあるし。
 で、飛行機を検索してみたらば。
 空席あり。しかも予想より高くない。
 気がつくと予約をしてしまっていた。
 さらに、ホテルも、空いているかと思わせて予約をかけてみるとことごとく満室という事態もあったのだが、会社を変えてチャレンジしてみたら、当初の第一希望のホテルが予算のほとんど半額で取れた。
 これって、神様が行けといっているのか。3月は手配はしたものの諸般の事情で行けなかったんだよね。無事払い込みも完了し、今回どうやら香港に行けるらしい。
 こんなに直前に決めていいのか?という気もしたのだが、考えてみれば、私には「牛下開飯」という前科があったのだった。ははは。

 今回の予定は、

 警隊博物館に行く
 映画を見る:ドニーさんの新作「關雲長」やウィルソン・イップ監督の「倩女幽魂」(これってレスリーのアレのリメイクだよね?それとも原作の聊斎志異から直行だろうか)が見られそう。
 久々に重慶マンションに行き、DVDの買い出し(Robotとか)して階上の南インド料理を試してみる。
 生活必需品の買い出し。
 香港DVDの買い出し。
 ウォーキングシューズを買う:職場移転に伴い歩行量が増大し、歩ける靴が必需品になったので。
 喳咋を食べる。甜品を食べる。亀苓膏を食べる。
 觀塘をぷらぷらする。
 九龍皇帝的文字樂園 展覽に行く。
 (レポートはこちらに)
 「打擂台」を見る(Hongkongmoviefanさん、多謝!)

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 こういうところにも、もちろん行きたい。
 考えてみると、東京で香港電影天堂を見るという選択肢もあったんだけどね。オフ会行きたかった…
 でもほんとに行けるのか、まだ半信半疑。

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久しぶりに(雨の日に動物園)

 今日は香港金像奨なのだが、音声も動画もネットがつながらないのでツイッターで追跡中。サモハンが「葉問2」で動作設計、テディ・ロビン師父が「打擂台」で助演男優賞。何回も書いているのだが、川井憲次さんに音楽賞をとってほしい。

 さて、一週間のごぶさたでした(by 玉置宏)。と書こうと思ったら、1週間どころではなく10日が経過していた。いきなり余談だが、「たまおきひろし」と「たまきこうじ」と「たまきひろし」は混ざりやすい。「安全地帯のたまおきひろし」と言って爆笑されたことがあるのだが、千秋先輩@のだめは、なぜか「たまおきひろし」にはならない。漢字って大事だな。
 さて、こんなに書かなかったのは、もしかして初めてではないかと思うのだが、だいじょうぶです生きてます。ご心配くださった方々ありがとうございます。いや、3月末に職場の建物が移転し、通勤ルートが変わって朝7時5分のバスに乗ることになり、めちゃめちゃ歩くことになって運動量が増した上に生活が朝型になり夜10時には眠くなり、しかし繁忙期に突入したため早く帰れず帰るや否や寝る、という生活が続いたため、ブログに時間がとれなかったのでした。
 気がつくと1週間。とりあえず、動画が多くて重かった記事をたたんでみました。

 この週末は、ついに持病の血圧が上がってしまったため、ちょっと休養。気分転換が必要なのでお散歩に円山動物園へ。
 いまにも雨が降りそうな天気のせいか、園内はがら空き。マニアな大人しかいない感じ。どのぐらいマニアかというと動物の名前を全部知ってるぐらい。

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 お客の足下でもちもち取っ組み合っている「かわいいのが仕事」のレッサーパンダ。

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 こんなのもある。

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 おおむね園内は空いているのだが、一箇所だけ混んでいるところがあって、なぜかというと、

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 3日前からシロクマの赤ちゃんが公開中なんである。
 しかし、シロクマにたどりついたところで(園内の一番奥なのよ)雨が本格的に降りだし、傘を持ってきていなかったので屋内に待避するため、エゾシカ・オオカミ館へ。もちろん、同じ囲いにいるのではなく、建物の片側がシンリンオオカミで片側がエゾシカ。2階建てで上から放牧場が見渡せる。

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 左から、ジェイ(お父さん)、ルーク(息子:1歳)、キナコ(お母さん)のシンリンオオカミ一家。ルークはすっかり成長し、尻尾の短さで見分ける。

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 ジェイのアップ。飼育員さんを待っているらしい。こんな感じで、そばに寄ってくれば、すごく近くで座ってみられる。お客さんの第一声は、ほとんど「でかい」であった。
 エゾシカ・オオカミ館は建物が新しく、2階には椅子もテーブルもあって、ゆったり時間をすごせる。

 雨はざんざん降りになり、一向にやみそうにないので、コートのフードをかぶって、建物づたいに出口に移動。
 意外な収穫だったのが、

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 チンパンジー館。雨だったので全員屋内にいる。
 写真には全部映っていないのだが、9頭いる。何が面白いって、子供・若者が片時もじっとしていない。ときどき喧嘩してるし、気がつくとお父さんが子供と遊んでるし、一番小さい子が遊んでいた消防用のホースを年長の子が高いところに持ち去ってしまったときには数少ない観客から「あーっ」という声が上がった。ニホンザルの猿山も面白いんだけどね(円山動物園には「猿山カフェ」がある)知能が高いぶんチンパンジーの方がおもしろいかも。
 よく見ると大人も地味にいろんなことしてる。「2001年」の最初みたい、隅っこにモノリスを立ててえ、と思う。

 その後も雨は降り続き、売店やら熱帯動物館やらを渡り歩いて、正門近くのセブンイレブンに辿り着き、やっと傘を入手して脱出。どうも入り口の総合案内で傘を借りられたらしいのだが、奥で降られると無理。
 年間パスポートを買ったので、また行こう。

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愛心無國界 311燭光晚會(その3)

 気がついてみると繁忙期に突入しているのだが、1日に1回はこれを聞いている。

 結局日本語版を聞いてしまう。
 実は、一番最初に聞いたときに、なんとなく「あれ?」という感じがあった。よくよく考えてみると、その違和感の原因は冒頭のお辞儀だったり日本語だったりしたのだが、今まで知っていた香港のチャリティは「豪門夜宴」や「1:99電影行動」や「承諾(【追記】豪華メンバーの生歌バージョンもあった)」で、これらはすべて中国語圏に対するチャリティだったからで、言葉も文化も全然違う日本に対して、文化(お辞儀とか折り鶴とか)や言葉を最大限尊重してくれているのだ、ということに気づいた。「雨ニモ負ケズ」の宮沢賢治も東北岩手の人だし。「そういうものに私はなりたい」も日本人に対する尊重の念なのだなと思ったり。
 で(これも前に貼ったのだが)、日本語・広東語・普通語の合体した4月1日のこれを聞くともう号泣してしまうのである。

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愛心無國界 311燭光晚會(その2)

 徐々に繁忙期に入りつつあり、右手薬指の腱鞘炎がやや危険(どうもデリートキーとリターンキーがくせものらしい)。でも忘れないうちに。

 「愛心無國界 311燭光晚會」には、インドネシアの歌手の方も出演していた。考えてみると、インドネシアも津波で深い傷を負っているのだった。

 Sherina Munafさんという方らしい。

 その後、ジュディ・オング姐さんとミリアム・ヨンともうお一人が歌い、その後AKB48の3人が出たのだが、香港好きにはAKB48に明るい人があまりいないらしく「名前がわからない!」という声がツイッターにいっぱい(ええ、私も)。
 その後、漫画家の「龍虎門」を書いた人(黄先生なのだが名前忘れた)が、似顔絵をたくさん描いたものを披露。もっとちゃんと見たかった。
 ダニー・サマーとデニー・ホーが歌った後、クォン・サンウやワンダー・ガールズなど韓国勢が。

 ローウェル・ローらが歌う。

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愛心無國界 311燭光晚會(その1)

 4月1日といえば、レスリー・チャンこと張國榮の命日なので、いつもはそのことを書くのだが、今年はなんといっても「愛心無國界 311燭光晚會」だった。
 ちょっと調子が悪かったりして(腱鞘炎を起こした上に、首の骨が変形していて手がしびれるらしい)遅くなってしまったのだが、なるべく記憶が薄れないうちに。

 なお、詳しい当日の模様は、twitterのハッシュタグ#artistes311や、りえさんの当日レポートで知ることができます。youtubeのartistes311チャンネルにも凄い数の動画が上がっている。ちなみに、この動画は、「無間道」「頭文字D」のアンドリュー・ラウ監督が陣頭指揮を執り、終了後電源が落とされるというアクシデントにもめげず、続々とアップされたものとのこと。さらにつけくわえると、林家棟は表舞台には一切出ず、裏方に徹して走り回っていたらしい。ありがとう、家棟!なんてかっこいいんだ。
 
 さて、当日は、香港ではほとんど全てのメディアがCMなしでぶっとおしの生中継、日本では、時差があるので1時間遅れの午後8時からCSとネットで中継が見られた。午後8時からかと思っていたら、午後7時からリハーサルの中継が始まってしまい、あわてて帰ってパソコンの前にスタンバイ。なんとか間に合って全部見た。

 本番は、まず、被災者に対して黙祷。アンディー・ラウのスピーチのあと、テーマソング「不要輸給心痛」が本語・広東語・普通語を織り交ぜて。


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