三十三間堂
用事があって、またも京都に行ってきた。
先々週、仕事で行って本当に仕事しかしなかったのが心底悔しかったので、着いてから1時間半でどこかに行こうと決意。熟慮の結果三十三間堂にした。
仏像が見たかったので、東寺という案もあったのだが、東寺は行ったことがあったし、三十三堂のほうが周りに他の見所もあったし。
折良く、京都駅前に三十三間堂方面に行く銀閣寺行きのバスが来たのだが、連休初日とあってすんごい人で、バス停は長蛇の列、増発便が出ていた。
三十三間堂は、平清盛によって造進されたらしい。
堂内に千体の千手観音様がいることで有名だ。実は、その千体の千手観音の前にインド伝来の神様である二十八部衆像が並んでいて、両端を風神・雷神がかためる。この皆さんは国宝。
最初はへーっと思って見ていたのだが、
真ん中のご本尊がすごいの。
なんというか、もう、「わかりました。まかせなさい。なんとかしてあげます」というオーラが立ちまくっている。長年の人々の信仰が凝っているような感じもある。
そう思って見ると、千体の千手観音も、みなさん「まかせなさい」と言っているように見えて、これが1000集まるとすごいものがある。大合唱の感じ。千手観音って手に手に人を救うためのいろんなものを持っているので、ことさらに救済色が強いんだよね。
千手観音はそれぞれ顔が違っていて、ときどき目が合って離せなくなったり。
写真だと伝わらないのだが、あの空間に金色の千手観音がぎっしりというのは、すごい。金色がぴかぴかしてロウソクに照らし出されていた昔は、えらい迫力だったろうなあ。夜の闇は今よりずっと濃かったろうし。
途轍もなくありがたい気持ちになってしまったのだった。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
こんにちは、改めてみると圧巻ですね・・・
三十三間堂、実は小学校の頃「遠足」で行った覚えがあります。
でもきっと大人になった今の方が、絶対感動するよなぁ~と思います。
お子ちゃまだったころは「なんかぎょうさん(たくさん)置いてあるわ~」位にしか思わなかったような・・・
投稿: faatming | 2011.09.26 09:43
仏さまの「よっしゃ」というオーラは、子供には感じにくいでしょうねえ。まだそれほど経験積んでないし。
お寺に限らず。京都は、大人になってから行った方がいい場所のような気がします。
投稿: きたきつね | 2011.09.27 22:13