« 「3 Idiots」 | トップページ | 心のご近所 九龍城 2011年12月 »

林雪が史上最高に可愛い「香港情夜」

 あけましておめでとうございます。
 「雪で引き返すかも」と言われながら(またかよ!と思いました)無事に香港から戻りました。禍福は糾える縄の如し。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年の最初の記事はこれ。
 むかしから記事にしようと思ってきたのだが、なかなか機会を得ず。なんで書くことにしたかというと、今回の香港で下駄のように愛用した1Aのバスが太子道東のお花屋さんが多いあたりを通るたびに、必ずこの映画のことを思い出したから。

 日本映画だけど実質的には完全に香港映画だと思う。香港では三級片扱いだけど、いい映画である。2002年公開。

 これです。
 主演は「花火降る夏」主演で「無間道」ではアンディ・ラウに尋問されてたトニー・ホーと、伊藤かな。監督のサム・レオン(梁徳森)って誰かいなと思っていたら、こういう人だった。「無問題」とか「軍鶏」のプロデューサーなのか。
 お話は、香港に修学旅行に来た孤独な女子高生鳴島愛が、同じく孤独でおそろしく無口なタクシー運転手阿寶に拉致監禁されるというもの。といっても、全然えげつなくなくて、言葉が通じない孤独な二人の心がだんだん近づいて行くところが見どころだと思う。初めて名前を教え合うところは、なんというか、やっと言葉が通じた!言葉って大事よね!と、しみじみしてしまう。
 阿寶がなぜそのような行為に及んだかというと、唯一の家族だった豚を亡くし、豚がつけていた鈴と同じ音色の鈴をタクシーに乗った愛がつけていたから。
 阿寶のお家が新界の古い家で、古い年画が貼ってあったりする室内や中庭や屋上のたたずまいがいい。食事は最初は外賣だったのが(それはそれで羨ましいけど)最後は手作りになるのよね。屋上のシーンから手作りご飯になりタクシーで街へ出るシークエンスがとても素敵だ。ネーザンロードや女人街のあたりがきらきらしているし。ある意味「街もの」映画でもある。
 昼ご飯を食べる茶餐廳の常連が羅家英と孟海と張堅庭なところも見どころ。あの茶餐廳どこなんだろ。
 そして、なによりの見どころは、

  林雪がかわいい!

 ちょっと頭のあったかい役で、豚が死んだというのにそれを理解せず餌を持ってくるのだが、愛を見つけてそれはそれは嬉しそうにするところが、もう可愛くて可愛くて。「はいっ」と、愛にひよこを持ってきてくれて、「カワイイ」という言葉を覚えて連発するんだけど、それより何よりあんたがカワイイよ、林雪。林雪史上最高の可愛さ。

20120101hongkongjoya2

20120101hongkongjoya3

 わたくし、実はこの映画で林雪を見初めました。
 もう、出てくるたびに画面に手を振ってしまう。

 もうひとつ密かに受けたのは、愛が持っていたガイドブックで、1996年発行の『香港旅遊指南―スターが教える食・買・遊ぶ』という本なのだが、中身は、香港明星のインタビューが満載で、浦川とめさんの「香港アイドルおっかけ奮闘記」というマンガが載っていたりして非常にマニアック、修学旅行の女子高生が持っているような本ではないのである(さきほど読み返したら「劉青雲は「大三元」の記者会見をぶっちぎって彼女と札幌雪まつりにいったという噂がある」ということを知った)。
 劇中、愛がガイドブックを見ながら片言の広東語を話してみるとか、愛が女人街に行きたがっていることを阿寶がガイドブックで知るというくだりがあるのだが、そんなもん載っていません。本の中のカットは『地球の歩き方』かなあ。
 なんでまたこのガイドブックを、と思ったら、著者のひとりである鈴木理香子さんが撮影の際の通訳で、通訳の役で出演もしていたことを今回発見。だからなのかなあ。

 レンタルなどでは日本映画のカテゴリーに入っているせいか、あまり話題にのぼらないのだが、香港映画として個人的にお勧めの1本なのであった。

 【追記】
 予告編がありました(→こちら)。

|

« 「3 Idiots」 | トップページ | 心のご近所 九龍城 2011年12月 »

コメント

この作品、確かトニー・ホー目当てでずいぶん前に見た記憶が。

このときの雪ちゃん、こうして読ませていただき記憶の奥底から蘇ってきました。

(お目あての人がいると周りが見えなくなるんです)

これの雪ちゃん、可愛かったですよね。

浦川とめさんの本とか、細かいところ、気付いてなかったのでもう一回みたいです。
まだ、レンタルあるかしら。
探してみます。

投稿: やっほー | 2012.01.03 22:40

浦川さんの本というより、浦川さんが書いたマンガが載ったマニアックなガイドブックですね。
レンタルは、まだあるんじゃないでしょうか。
機会があったら、是非見てみてくださいませ。

投稿: きたきつね | 2012.01.09 23:21

はじめまして!
「鈴木理香子・香港」で検索をしてヒットしました。

理香子ちゃんの友人の木村雅子と言います。
今、理香子ちゃんは香港でどうしているか
ご存知でしたら教えてくださると嬉しいです。

来月の11月5日に入籍をして「山口雅子」
になります。
それをどうしても理香子ちゃんに伝えたくて
メールをしました。

よろしくお願いいたします。

投稿: 木村雅子 | 2013.10.15 11:15

木村雅子さま
コメントありがとうございます。
申し訳ありません。鈴木理香子さんは出版物などでお名前を存じ上げているだけで、面識はないのです。
出版社などを当たられたほうがよろしいのではないでしょうか。
お役に立てず、申し訳ありません。

投稿: きたきつね | 2013.10.15 22:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/32405/53626419

この記事へのトラックバック一覧です: 林雪が史上最高に可愛い「香港情夜」:

« 「3 Idiots」 | トップページ | 心のご近所 九龍城 2011年12月 »