« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »

2012年2月

「賽德克巴萊(セデック・バレ)」

 台北行きのエバー航空の機内映画は、「武侠」に「賽德克巴萊(上)太陽旗」「賽德克巴萊(下)彩虹橋」と、まるで大阪のアジアン映画祭のような品揃えのうえに、「竊聽風雲2」やらリティク・ローシャンの新作もあり、台北までは行きが4時間半で帰りは4時間ないのにどうしろと、という状態。
 台湾に行くならコレだろ、と「賽德克巴萊」にしました。しかし、行きだけでは時間が足りず、帰りに続きを見、さらに(上)の途中まで見直してしまったので、他の映画は見られず。まあ「武侠」と「竊聽風雲2」はうちにソフトがあるからいいや。

 恥ずかしながら、台湾に原住民がいるということは知ってはいたものの、その詳細については何も知らなかったし、霧社事件のことも知らなかった。「賽德克巴萊」という映画のことも、タイトルだけはよく耳にしていたけど、詳しいことは何も知らず。この間香港に行ったときに確か公開中だったのだが、見てはいないのだった。
 今にして思えば、スクリーンで見ておくべきだったと思う。大阪には所用で行けないのである。これは劇場公開は難しいかもなあ。長いしなあ。でも国際短縮版じゃなく、ちゃんと上下で上映したほうがいいと思うぞ。

 「賽德克巴萊(セデック・バレ)」は、台湾の原住民であるセデック族の言葉で「真の人」の意味だという。機内映画は中国語字幕だったので、頻繁に出てくる「賽德克」がどうしてもわからず、帰りに桃園空港の原住民の店(というのがある。この映画のサントラと原住民の音楽のCDを買った)でお姉さんに聞いて、初めて、台湾の原住民(公認)が14あり「賽德克」が部族の名前だと言うことを知ったのだった。
 で、「賽德克巴萊」は、1930年に起こった「台湾原住民による日本時代後期最大規模の抗日暴動」(とWIkipediaに書いてあった)霧社事件を映画にしたものである。セデック族視点で、使用言語はセデック語が多く中国語字幕が頼り。しかし、台湾の歴史を描いた映画が往々にしてそうであるように、日本語や普通話も使われて、複言語であることが台湾の状況をことさらに浮き彫りにしているのだった。

 予告編5分版。

 大阪でこれからご覧になる方も多いと思うので、ネタバレを控えつつ書きたいとは思うのであるが。
 日本が清から割譲させしめた台湾を植民地とし、昔から山を駆け巡って勇猛に暮らすセデック族(幾つかのグループに分かれて対立したりしている)を、山の資源を開発するために「文明化」し同化させようとし、その結果、霧社事件が起こるわけです。
 どんな場合も片側が完全に善で片側が悪ということはないわけで、セデック族を「蛮族」扱いして蔑む日本人がいる一方で、セデック語を覚えて溶け込もうとする日本人もいれば、公正に振る舞おうとする日本人の偉いさんもいるし、セデック族を娶って言葉もできるけど見下げている日本人もいる。一方、セデック族の方も、日本の名前を持ち同僚の誰よりも高学歴で日本の警察官として働く者もいれば、日本人を娶っている者もいるし、日本人に反発心を燃やす者もいる。セデック族には「出草」という首狩りの風習があって、敵の首を狩ってこそ一人前の男として認められ、家の前の棚に頭蓋骨がずらっと並んでいたりする。首狩りのシーンはかなりリアルなので残酷と言う人もいるかもしれないが、それ自体は習俗であって悪というわけではない。
 でも、自分の劣等感を支配欲に転化させることはなはだしい彼がいなければ、状況は違っていたのかもしれないし、いずれにしても、つまらない自尊心ほど事態を悪化させるものはないということは間違いないと思う。人を自分の思うように振る舞わせることを指して「教育」と呼ぶことは心の底からやめてほしい。セデック族を「野蛮人」呼ばわりしていた日本軍のえらいさんの最後の台詞は含蓄があったけども。
 自分のプライドを満足させるために台湾に渡ったような人もいっぱいいたんだろうな。そんな人は今もどこにでもいるんだろうけれども。要は、自分がどの立場を選ぶかということなんだろうと思う。
 と、他人事でないような気持ちで見てしまったのは、支配者側が日本人であったこともあるし、おそらく北海道でもアイヌに対して同じようなことが行われたのだろうと思うからである。「教育」「文明化」の名前のもとに同化政策がとられ、名前や言葉が日本化され、お互いの民族の間で結婚する者もあり、日本人の側で働く者も反発する者もおり、衝突や反乱が起こった。そのときには、同じ民族が敵味方に分かれることもあったろう(霧社事件のときには異なるグループ同士の対立を利用されて日本側に使われたセデック族もいた)。
 一応「シャクシャインの乱」などは学校で習うんだけれども、あまり身近に感じたことはなかった。そして、今も多くのアイヌが日本人と混じって暮らしており、自分は移民してきた側の人間であり、おそらく、同じようなことが今の台湾でも続いていると思う。
 また、セデックとアイヌは、なんとなく風俗が似ているのね。ムックリみたいな楽器があったり、入れ墨の習慣があったり、服の文様がかっこよかったり(セデックはストライプ柄がポイント)。桃園空港の「原住民の店」にも、原住民様式の布で作ったバッグとかがあって、かっこいいんだ、これが。おそらく、南の方から陸伝いに渡って行った同じ系統の人々なのではないかという気がする。踊りはマオリ族にも似ている。
 桃園空港にある「原住民の店」では、CDを買ってきたのであるが、なかなかよいです。後半の主役である壮年の莫那魯道を演じた林慶治さん(本職は牧師らしいがいい面構えだ。歌もうまい)と父親役の曾秋勝さんが歌う歌が入っていないのだが、オフステージ版の動画発見(こちら。関連動画もいろいろ)。文化も言語も民族ごとにずいぶん違うらしい。
 映画としては、戦闘シーンとか爆発シーンに力が入っている…と思ったら、プロデューサーの一人がジョン・ウーで納得がいった。ずいぶんいろいろな人々がからんでいて、エンドロールにジェイ・チョウの名前が出てきて、もしかしてセデック族の一人だったのかと思っていたら、資金協力をしたんですってね。制作資金が足りなくなって、ジェリー・イェンやビビアン・スー(出演もしている。実はタイヤル族)など多くの人が協力している。もんのすごく力が入っていて、ものごとを片方に肩入れしすぎることなく人間社会の業みたいなものを描いていて、台湾の歴史の知られざる(少なくとも自分には)面を描いていて、そりゃあ、台湾金馬奨で最優秀作品賞をとるでしょうとも。
 大阪の映画祭には行けないので、できれば劇場公開してほしいし、それが無理なら、せめて日本語字幕版でブルーレイを出してほしい。中国語字幕だといろいろわからないのでわかりたい点があるのよ。

【2013年8月追記】
 ついに札幌で台湾公開版が一般公開されました。詳細はこちらに。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

台北なう

 仕事で本日より台北2泊3日。

 着くなり、

1329843098748.jpg

 夜市に出撃したり

1329843100278.jpg

 豆花を食べたりしました。
 牛肉麺も食べた。
 明日は早くから打ち合わせなのに、お腹いっぱい。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

白宮冰室を惜しむ

 こちらの続き。

 「白宮冰室 結業」でニュースを検索したところ、次のような記事が見つかった。東方日報の記事である。

  走入藝術 土瓜灣

 記事の最後の方に

土瓜灣老街坊們,都有共同的集體回憶地,包括充滿懷舊風情的涼茶舖一豪商店、茶餐廳白宮冰室,可惜隨時代變遷,這兩店已先後結業(白宮冰室才剛於新春後結業)

 とあった。
 旧正月が終わってすぐ店を閉めたらしい。
 新聞記事は今のところこれひとつだけで、牛下(くわしくはこちらのカテゴリーを)のような華々しさはない。前の記事で引用した掲示板のタイトルも「土瓜灣白宮冰室無聲結業」だったし、ほんとうに黙って店を閉めたのだと思われる。
 たとえば、湾仔の檀島は「月滿軒尼詩」のロケをしたことを大々的にPRしていたけれど、白宮は映画のロケがたくさんあったのに、そんなこと一つも言ってなかった。世の中には声高に自分を見せる人とそうではない人がいるけれど、白宮冰室の人々は後者であったのだと思う。
 そんなところがとても好きだった。
 映画のロケをしたから、とか、有名だから、とかではなく、香港で一番好きな場所の一つだったと思う。もし何も知らないで入ったとしても、ぜったい好きになっていたと思う。香港の、声高ではない、むかしから人々が地道に暮らしている普通の街の風情がとてもとても好きだ。

 ファイルを見てみたら、去年の5月に行ったときに、ずいぶん写真をとっていた。土瓜湾に泊まって3日間通ったっけ。

20120212hongkong1

 あのときは建物が工事中だったのだなあ。

20120212hongkong2

 入り口も窓も開け放しの風通しのよさが好きだった。

20120212hongkong3

 いつものメニュー。
 早餐のAセットに波羅油をつける。

20120212hongkong4

 こんな写真撮ってたんだなあ。

20120212hongkong5

 早餐を食べていたら、テレビで臨時ニュースが入った。ビンラディン死亡のニュースだった。帳場のおっちゃんも含めて、その場の全員がテレビにくぎ付けになったことが忘れられない。

20120212hongkong6

 この部屋に座れることも、もうないのだな。

 白宮冰室の動画をもうひとつ。
 帳場やウェイターのおっちゃんが見られる。

 あの空気は、ずっと忘れない。
 白宮冰室のみなさんありがとう。
 店を閉めたあとの幸多からんことを心から祈ります。

 上に引用した東方日報の記事によると、土瓜湾ではいろいろ芸術的な催し物が開かれているらしい。電影文化中心というものができて、月に一度の土曜日に屋上を開放したりもしているらしい。何かあれば一度行ってみたい。

20120212hongkong7

 土瓜湾は、ぜんぜん華やかではないけれども、普通の人々が長いこと普通に暮らしてきた街だ。前の記事で引用した掲示板の記事「開業逾半世紀 土瓜灣白宮冰室無聲結業」によると、「消息透露,田生集團應業主要求,計劃收購土瓜灣5街共5幢舊樓,分別為馬頭角道91至113號、明倫街1至25號、2至28號及2A至28A號、忠信街1至15及2至16號、興賢街1至15號及2至16號,以及興仁街1至31號,該批舊樓毗鄰翔龍灣,住宅單位共約700伙,而屬住宅契的地舖約100個,整個地盤面積約6萬方呎,若以地積比率5倍計算,重建後樓面約30萬方呎」とのことで、かなり広範囲の地域が不動産屋に買われている気配。
 望むらくは、できるかぎり、自分の好きな香港が残っていてほしいと思う。不動産業者や一部のお金持ちのためのお商売の街になったら、香港のよさは失われてしまうと思うから。

【追記】
 openriceの記事に「已結業」の文字が。
 悲しくて涙出た。

【2012年6月12日追記】
 こんな新聞記事がありました。

  冰室打拼50年

| | コメント (4) | トラックバック (0)

動画で「清明上河図」

 絶賛下書き放出祭り。
 これは早くアップしないと、時代遅れになってしまう。

 東京の国立博物館で2月19日まで北京故宮博物院展ををやっているのだが、行きたいけど行けなかった。日程的に無理。ものすごく並んでいるみたいだしね(並ぶのは心底苦手)、まあいいかと思っているのだが、清明上河図は見たいような気もしていた。
 混んでいるようだし、ああいうのは、じっくりゆっくり詳細を見たいので、やっぱりまあいいか、という気もしていたのだが。
 
 こちらで教えていただきました。

 これ、あれだよね。
 マクダルシリーズの一環で、秋生さん演じる校長先生が中華文明について教えてくれるやつ。
 関連動画もいっぱいあるぞ。わーい。

 香港では、こんなのもあったらしい。
 動画にして大写し。

 みんな、ちゃんと見たいと思っているのだなあ。
 もともと「洛中洛外屏風」とか、俯瞰でいろいろなものが書き込んであるたぐいの絵が好きでしようがないので、ぜひ、これは日本でもやってくれないかなあと思う。
 とりあえず、できのいい画集を見てみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

東方富豪酒店前のバス停

 まだ癒えてはいないのだが、悲しみに沈んでばかりもいられないので、引き続き香港の記事を書こうと思う。

 リーガル・オリエンタル・ホテルに泊まると、必ずお世話になるのが、

20120209hongkong1

 ホテルのすぐ側のバス停。
 その名も「東方富豪酒店」。深水埗だろうが觀塘だろうが旺角だろうが油麻地だろうが湾仔だろうが西環だろうが筲箕灣だろうが空港だろうが、バス1本で行けてしまう、とてもありがたい存在である。こちらがわのバス停は、觀塘方面へ行く方(他の方向からだと帰ってくるときはこのバス停)で、尖沙咀や湾仔に行くときは、

20120209hongkong2

 こちらの地下道を通る。
 向こう側の降り口は階段だけど、こちらはスロープなので、スーツケースがあっても楽ちん(帰るときはここを通ってA22のバスに乗るので)。

20120209hongkong3

 地下道を通って、

20120209hongkong4

 またスロープを上る。
 左手が扉でふさがれているのは、かつての啓徳空港へつながる通路だと思う。上り下りが階段ではなくスロープなのは、きっとその名残だよね。
 香港に通い始めてしばらくしたころ、たぶん90年代前半だと思うのだが、それまではリムジンバスか何かを使っていたのが、あるとき、路線バスがあることに気づいた。当時は定宿が旺角や油麻地だったので、気づいて以降は、空港に着くと路線バスに乗ることにした。
 このゲートは、たぶんその頃通っていたと思う。

20120209hongkong5

 このバス停にも10年以上前からお世話になっているはず。
 当時は、飛行機を降りて、このバスに乗ったものだが、今は、空港に行くときに、このバス停を使う。
 時代は移っていくのだなあ。変わってほしくないところは変わってほしくないのだけれども。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「白宮冰室」結業?

 今日は仕事が立て込む日なのだが。
 ちょっと立ち直れないぐらいショック。
 白宮冰室が結業したかもしれない。

 ことの起こりは、ブログのこの間白宮冰室に行ったときの記事に英語でコメントをくれた方がいて「悲しいことにクローズしたよ」とのこと。
 仕事を放り出して検索したところ、ニュース記事は見つからなかった(香港Yahoo!で検索したらこんな感じ)のだが、こんなページが。

  開業逾半世紀 土瓜灣白宮冰室無聲結業

 香港の掲示板らしいのだけれど。
 たしかにリストの中の白宮冰室に線が引いてある。
 
 この間行ったばかりなんだけど。
 たぶん掲示もなにもなく、いつもと変わらなかったけど。
 のほほんと早餐食べてきちゃったんだけど。
 あれが最後だったのか?
 そんなこと考えてもみなかった。

 香港の中でも特に好きな場所で、なんの予告もなくいきなりだったので、とても衝撃である。

20120207shiromiyapinsa

 これはopenrice(まだ「結業」にはなっていない)からお借りした写真なのだが、入り口入ってまっすぐの壁、ぜんぜん注意していなかった。「奥へどうぞ」って看板あったんだな。あんなところに神棚があったんだな。
 まだ、レジの横のボックスにも座っていないし。
 まだ、これから、何度でも行きたかった。
 まだ最終的な確認がとれたわけではないので、どうかどうか誤報であることを祈るばかり。でも、あのへん一帯が不動産屋に買われたという情報もあるので、今度行ったときにはないという覚悟もしておかないといけないんだろうな。

 動画も探してしまった。
 ああ、ショックだ。

【2012年2月8日追記】
 見に行ってくださった方のツイートによると、どうも閉店した模様です。あの特徴のある窓の装飾ガラスがなくなっていたとのこと(号泣)。
【2012年2月12日追記】
 追加の記事をこちらに書きました。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

東方富豪酒店 2回目

20120201hongkong1

 今回の香港は東方富豪酒店(リーガル・オリエンタル・ホテル)に泊まった。1年前に続き2度目。
 今回は前回と異なり廊下の突き当たりの部屋。

20120201hongkong2

 ソファなどのレイアウトが違う。

20120201hongkong3

 窓の外は啓徳ビュー。
 朝は空港跡の向こうに朝日が昇る。

20120201hongkong4

 窓はもう一つあって、九龍城の街が見える。
 
 このホテル、九龍城にあるせいか、値段は安い方だし、予約も取りやすいし、九龍城がご近所だし、バス停が目の前で空港へも1本、香港各所へも便利に行けるし、いいのだが、困ったことが一つ。

20120201hongkong5

 コンセントが少ないのです。
 しかも場所が不便。せめて机の前にあればいいのに、ない。ベッドの脇(今回)とか窓際(前回)とかに1箇所。
 土瓜湾の8度海逸酒店と比べると、コンセントと、香港映画の有線チャンネルがないという点が残念なのだった。
 土瓜湾と九龍城、街としては九龍城のほうがお店がたくさんあるし、でも土瓜湾は白宮冰室が近いし、ワトソンズとかスーパーマーケットは土瓜湾の方が多いしなあ。でも九龍城はタイ料理屋がたくさんあったり、ドライフルーツやお茶を買うお店もあるし豪華餅店もあるし、土地勘もできつつあるし。
 どちらがいいか悩ましいところである。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

IMAX 3Dでハッブル

 今日は昼すぎまで仕事。
 そのあと、映画館に走っていった。
 なぜなら、IMAXで「ハッブル」というものがかかっていることを新聞で知ったからである。なんじゃそりゃ。ともかく行かねばなるまい。
 映画の公式サイトはこちら

 予告編。

 基本的に3Dって好きじゃないんだけども。
 しかし、これは、3Dの方がぜったいいい。
 当初の予測では、ハッブルで映した天体写真が主だと思っていたのだが、実際には1990年の打ち上げミッションから始まって、スペースシャトルによる修理などのミッションが多かった。でも、打ち上げが目の前いっぱいに轟音と共に拡がり、いつもはパソコンの小さいウィンドウで見ていた燃料タンクの切り離しもアップで見られ(もっと見ていたかった)、なにより、修理されているハッブルの後ろに拡がる地球が!もうね、眼前いっぱいに拡がっていて、いろんなところが見えるわけです。
 ごうごう泣きました。
 「なべつかみで脳外科手術をするような」修理ミッション、襲い来るトラブルの数々。そりゃあねえ、宇宙服に穴が開いたらえらいことだが、金属を扱うわけで、手袋が切れてしまう可能性もあるわけで。眼前に拡がる地球にうっとりしながらも、手に汗を握る。
 そして、その合間に差し挟まれる天文写真。
 オリオン大星雲の中で生まれる惑星系とか、やっぱり出たよ、わし星雲とか。

Gas Pillars in the Eagle Nebula (M16): Pillars of Creation in a Star-Forming Region
Source: Hubblesite.org

 これこれ。
 3Dなので、星々が立体的に見えて、背後の星も星雲もいろいろ映ってて、そちらも見てしまって。
 で、この調子でハッブル・ウルトラ・ディープフィールド(現在見られるもっとも遠い宇宙。いろいろな時代の銀河が群れ集まって見える)が出たら、何をどう考えても泣くよな、と思っていたら、最後にやっぱり出てきて。

Hubble Ultra Deep Field Infrared View of Galaxies Billions of Light-Years Away
Source: Hubblesite.org

 もう号泣でした。
 3Dメガネ邪魔だし。外すと画面がぼけるし。
 まあ、その前から泣きっぱなしだったわけだが。

 この際、「ISSから見た地球」とか「宇宙へ」とか「ハッブルが見た宇宙」とか「ボイジャーの旅路」とか「はやぶさドキュメンタリー」とか、どんどんIMAX 3Dでやっていただきたい!と心の底から思ったのであった。
 予告編があったのだが、「STAR WARS」のエピソード1を3Dでやるのよね。エピソード4〜6を3Dでやってほしいかというと、複雑なのだけれども。

 今日の写真は、すべてハッブルの公式サイト(写真の下のキャプションからも飛べる)からお借りしました。いつもながら、NASAは太っ腹だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プリヤンカ様に同情できない「7 khoon maat」

 買ってあったのをやっと見た。
 元ミス・ワールドのプリヤンカ・チョープラー主演、7人の夫を持った女性の話。たしかハリウッドかどこかの映画が元ネタになっていたと思う。IMDbのページはこちら

 予告編。

 プリヤンカ演じるスザンナ・アナマリア・ヨハネス(って名前からして既にインド的じゃないし)が冒頭ピストルで頭を撃つという場面から始まり、子供の頃からスザンナに恋していたアルンが妻(コンコナだ−)にことの次第を語る。
 スザンナの1人目の夫は大佐、尊大で狩りに行ってクロヒョウに襲われて死ぬ。2人目の夫はロックスター(ジョン・アブラハム)、盗作疑惑をかけられ麻薬のオーバードースで死ぬ。
 で、三番目の夫が「うちの」イルファン・カーン(IMDbはこちら)なわけです。イスラム教の聖職者(たぶん)で人望も篤くお説教もうまい。プリヤンカに後ろから「わっ」とおどかされて、びっくりするところは可愛らしい(予告編にあり)。プリヤンカ様はキリスト教だったのをイスラム教にあっさり改宗。なのに、イルファンったら、寝室じゃ暴力野郎で殴ったり殴られたりするのが趣味(…)。そういう役もうまいんですけどね>イルファン。雪の中で生き埋めになって死んでしまう。
 4人目はロシア人の科学者。スパイくさい。かねてからプリヤンカ様の可愛がっていた蛇たち(毒あり)がいる井戸に自ら入って行って死ぬ。5人目は捜査に来た刑事。バイアグラの飲み過ぎで死ぬ。
 そして、6人目が、ナッスルディン・シャー。医者で、自殺をはかったプリヤンカ様の命を救う。人格者で温厚でユーモアもある。それなのに、なんでそんなことするかな、プリヤンカ様は。自分がロシアンルーレットするのは勝手だけど、つきあわせちゃいかんでしょ。好きなんだよ、ナッスルディン・シャー。
 それだけじゃなくて、昔っからとってもに仕えてくれた使用人もだよね。死にたかったら、家の中の下の方に油をまくんじゃなくて、もっと確実な方法をとれよ。あげくの果てに逃げるなよ。
 …というわけで、プリヤンカ様にまったく同情できず。
 7人目の夫については、それはずるいだろう!と思う。それに、その人にスーフィーのくるくる回る踊りを踊らせるのは、キリスト教徒から抗議されるんじゃないのかなあ。自分だけ楽になっちゃいかんだろ。
 まあ、音楽はわりとよかったんだけどさ。

 うちのイルファン様がわりとフィーチャーされている。
 白い猫さんがかわいい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

はじめて北角をぷらぷらする

 今週は記事を書きためてみたので、毎日更新できた。昨日の記事の続きです。

20120131hongkong1

 九龍城埠頭からフェリーに乗って初めて北角を歩いた。
 考えてみると一度も来たことなかったんだよねえ。

20120131hongkong2

 バナナに直に値段が書いてあるのがツボにはまる。

20120131hongkong3

 角を曲がって、寒かったので、厚手のタイツ(丈が足りなかったので、足先を切ってスパッツのように着用。その後愛用中)を10ドルで購入。

20120131hongkong4

 ここは、かねがねガイドブックで見ていた、市場にトラムが入ってくるという通り、春秧街ではないか。

20120131hongkong5

 かつては、トラムが来ると「十戒」で紅海が割れるように露店がわーっと割れたらしいが、今はそんなに露店の数はないみたい。
 でも、好きなところだ。
 また来よう。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

趣味のフェリー2011年12月 その2

20120130hongkong1

 白宮冰室から、その足で九龍城埠頭に向かい(とても近い)北角行きのフェリーに乗りました。

20120130hongkong2

 乗り場のたたずまいが觀塘ー北角線と違うような気がする。たぶん会社が違うような気がする。
 出港すると、当然外に出て景色眺めまくり。

20120130hongkong3

 ちょっと景色の角度が違うんだけど、「ドリームホーム」の舞台ってこのあたりのマンションじゃないかなあ。

20120130hongkong4

 香港島方面は霞がかかっていた。
 夜景もきれいだろうなあ。

20120130hongkong5

 北角に着いて、今回は魚市場をずんずん抜けて、初めて北角の街をぷらぷらしてみた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

何度目かの白宮冰室 2011年12月

 九龍城・土瓜湾方面に止まったら、一度は行きたいのが白宮冰室。今回は九龍城泊まりだったので、バスに乗って出かけた。

20120129hongkong1

 そりゃもう、奥の部屋です。

20120129hongkong3

 座ったのは「復仇」で秋生さんが座ってた席。
 部屋には誰もいなくて、この席にまっすぐ向かい、ちょぼちょぼの広東語で注文したら、店のおっちゃんに「やっぷんやん?」と聞かれました。同好の士はけっこういると見た。

20120129hongkong2

 メニューは相変わらず、餐肉公仔麺、目玉焼き、パン、奶茶。香港の朝ごはんは、インスタントラーメンに限ると最近思うようになった。

20120129hongkong4

 壁に貼ってあるメニュー(拡大可)。
 朝ごはんは2種類あって食べたのはA餐。

 また来よう。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

« 2012年1月 | トップページ | 2012年3月 »