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「大追捕」

 今回の香港で観た2本目の映画。

 その日に「阿飛正傳」の上映が電影中心で1回だけあって、行く気まんまんだったのだが、案の定満席で、ちょうど時間の合ったこれを見たのだった。
 正直なところ、ノーマークで、あまり期待していなかったのだけれども、蓋を開けてみると、これはとても好きな映画だった。

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 旺角で見たのだが、公開直後でフィーチャーされまくり。

20120408hongkong2

 奥の方にはヤムヤムも。
 看板でわかるように、主演はニック・チョンとサイモン・ヤムである。
 一言で言うと、ニック・チョンが怖い!上手い!

 予告編。

 実は、筋立てについて書くのはとても難しい。
 なぜなら、1回目と2回目では印象が違ってしまう映画だから。どこまで書いていいのかも悩ましい。

 冒頭は刑務所で、収監されているニック・チョンが仲間に襲われ、素手で3人をぶち殺すところから始まる。もう、むちゃくちゃ強くて怖い。
 しかし、出所するニック・チョン。出所したニック・チョンは、ピアノの調律師の仕事につくのだが、そこで若く美しいピアニストに遭遇。
 一方、そのピアニスト宅では、マイケル・ウォン演ずる父親が偏執的に娘である件のピアニストに執着しているのだが、謎の死をとげる。ヤムヤムはこの事件を捜査する刑事役で、今回は白ヤムヤムである(ニック・チョンとの顔合わせだと「黒社会」か?と思ってしまうのだけれども)。
 その後、ニック・チョンは執拗にピアニストにつきまとうようになる。家に忍び込んだり、寝顔をにやにやしながら見たり。ヤムヤムは、事件とニック・チョンの関わりを探るのだが…という話。
 予告編にも出てくるのだが、途中、いきなりゴンピン360のCGが登場し、何の前触れもなくニック・チョンとヤムヤムが同じゴンドラに向かい合って座っていて、「いったい、どっちがどのように誘ってこんなことに?」と思うのだが、そのゴンドラが床が透明なやつで(まだ書いていないのだが台北の猫空のゴンドラにも同じ仕様のがあって、おお同じだと思った)、それをぶち抜いて2人が下に落ちたりする。
 それ以外は、よくまとまった話だと思う。
 ニック・チョンは声が出ないという設定で、台詞が一切ない。それがまた怖さを助長しているのだが、いやーほんとに上手いわ。黒飴のような目が一段と際立っております。

 もうひとつ、胸をつかれたのは、なんと、この映画、白宮冰室が出てくるのである。しかも、そこに出てくるのが劉家輝とヤムヤム。劉家輝はたしか脳梗塞で倒れたはずなのだが、いったい何時撮影したのだろう。ストーリーと全然関係がないのだが、このシーンで実は泣いた。このシーンのためだけでも、ブルーレイを買う所存である。
 その他にも「えっ!」というゲストが出ていて、最後のクレジットで知ったりして、その意味でももう1回見たい。
 本当は、香港でもう一度見たかったのだが、風邪気味だったところに香港が案外寒くて体調が思わしくなく、思ったように映画が見られなかった(国際電影節だったのに…)のが残念であった。
 ああ、早くもう1回見たいなあ。

【2012年10月9日追記】
 なんと、この年末年始に大阪で上映だとのこと。日本語字幕版!ぜひ札幌でも!!タイトルが「狼たちのノクターン」なのは、この際目をつぶるから。

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コメント

今頃すみません。
確か劉家輝は、これを撮影した後、病気で臥せったと思うのです。
ヤムヤムがびはくで一緒に撮ったことを呟いていて、そのあと、病気のニュースをきいたので。
早くよくなってくれることを祈るばかりです。

投稿: やっほー | 2012.12.06 22:38

おお、情報ありがとうございます!
倒れたのはこの後ですか…。
ロケ地が今は亡き白宮冰室なこともあって、このシーンは何度も見てうるうるしています。
本当に快癒を祈るばかりです。

投稿: きたきつね | 2012.12.06 23:25

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