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2012年5月

東京でインド飯三昧

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 これはインドの豆を揚げたスナック。一袋食べると1000カロリーを越えると思われるのだが、おいしいんである。インドのおっちゃんにもらった。
 なぜかというと、久々に東京に出張したところ、ホテルの隣がインドスーパーだった。で、大喜びでスパイスだの豆だのラッサムやサンバルの元だのお菓子だのをしこたま買ったところ、店のおっちゃんに「カレーは自分で作りますか?」と聞かれ、気がついてみると、札幌には南インド料理の店がないから自分で作らないと食べられないとか、札幌にもインドスーパーがあればいいけどインド人が少ないから無理、とか、それにしても日本のスパイス高すぎ!とか、しこたま喋っており、気の毒だったのかおまけしてくれたのである。スワガットのおっちゃん、ありがとう。

 今回、外食はすべてインド飯であった。
 初日はカルカッタ南口店。行きたかったのよう。

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 ミールスもマサラドーサも激うま。

 翌日はマルハバ。パキスタン料理。

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 ライタと羊の脳みそ(動物性の豆腐のよう)カレーとマトンディワラ(トマトとヨーグルト味)とアルゴビ(じゃがいもとカリフラワー)。うまうま。

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 マトンビリヤニもうまうま。
 
 実は、お昼も行きずりのインド料理店に入ってしまい、ほんとにインド料理三昧だった。しかし、まだまだ食べられるし作りたい。もうじき送った荷物が来るし。
 やっぱり前世はインド人だった気がする。
 ご一緒してくださった皆さま、ありがとうございました!

【おまけ】脳内BGMは終日これでした。

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上海美華菜館

 日食と言えば「意外(アクシデント)」に出てきたっけ。

 そのつながりで、下書きしてあった記事をもう一つ。
 「意外」が「街もの」映画であることは何回か書いているのだが、特に嬉しかったことのひとつは、リッチー・レンが住んでいたアパートが「心のご近所」土瓜湾は馬頭圍道美善同里にあったことである(封筒に書いてあった)。

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 美善同里とはここである。

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 風情があって大好きな界隈。

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 美善同里に行ったのは、ここに行くためであった。

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 お店の中。
 質実剛健で好き好き。
 openriceの記事を見ると、小籠包とか鍋貼とか酸辣湯とか上海料理で有名らしいのだが、目当ては朝ごはん。

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 熱甜豆漿(甘い豆乳)5ドルと粢飯(しーふぁん。もち米に油条と肉そぼろをぎゅうっと巻いたもの)12ドル。
 粢飯は、今回の香港で初めて食べて好きになった。ばりばりした油条の食感と肉そぼろの甘じょっぱさともっちりした糯米のコンビネーションがたまりません。
 豆漿はねー、ほんとは、しょっぱい鹹豆漿にしたかったのだが(葱などが入っていてスープ的)、なぜ間違ってきたのかをつらつら考えてみると、「しぇんとうじゃん」と北京語風に発音していたのだった。「しょっぱい」の「鹹」は「はむゆい」の「はむ」じゃないか、しまった!
 今度は、ぜひとも鹹豆漿にしたい。でも、openriceの記事を読むと、油豆腐粉絲湯(8ドル)も食べてみたい。小籠包28ドルや鍋貼4つで14ドルも捨てがたいなあ。
 また行こう。

 「意外」のリッチーのアパートは、設定だと馬頭圍道沿いかなあ。室内は違うところだと思うけど、このあたりは住むにはよさげなので、室内がああでご近所がこんなだなんて、リッチー(というか美術さん監督もしくはプロデューサー…ってトー先生ですが)はセンスがいいなあ。

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本日日食

 今日は、どうしてもこれを書かねばなるまい。一生に何度もないことだからねえ。

 本日は、九州から東北地方南部までは金環日食の日である。残念ながら北海道は部分日食なのだが、それでも84%が欠ける(参考はこちらなど)。

 今日はgoogleも日食。

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 札幌はきれいに晴れたので、早起きして見に行った。

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 観測にいそしむ人々。
 でも、その後ろを自転車で走り抜けていく人々多数。
 地上がなんとなくオレンジ色っぽい。

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 最大食の時間で、かなり細い三日月状になっていたのだが、フィルターがないと全然分からないなあ。しかし、このとき気温が下がっていて、とっても寒かったのだった。地上は黄色っぽくなっていたが、ひばりは鳴いていた。カラスも。

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 プリペイドカードの穴。

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 床のブラインドの影がこんなことになってました。
 木漏れ日も撮ればよかったな。

 写真のまとめはこのあたりとか、このあたりとか。
 九州は雨で、関東地方も曇りとか雨という予報だったけど、雲ごしに見えた、そのときだけ雲が切れた、とのことで、よかったよかった。 

 次の金環日食は2030年6月1日、北海道にて。
 18年後のことはともかく、今日は、朝あんまり寒くて、治ったはずの風邪がぶりかえしつつあるようなので早く寝よう。

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「ロボット」=「Robot」日本語字幕版を見た!

 ここ1週間ほど体調が思わしくなく、仕事も最低限しかしておらず約束も果たせずという状態だったのだが、なんとか復調したようなので、公開中の「Robot」日本語字幕版(「ロボット」と書くべきか)を見てきました。仕事をしろよというところではあるのだが、公開2週目で上映回数ががったり減ったので、これは急がなければと思った次第。だって、見たかったんだもん。
 元はタミル語版なのだが、公開されたのはヒンディー語版で(そのため台詞の一部の翻訳が変わっていた。「ヒンディー語が一番」みたいな訳語のとこ)しかも一部がカットされた短縮版だけど、でも、

 大きいスクリーンで
 きれいな画質で
 いい音響で
 日本語字幕版 !

 「ゆうばりファンタ」のスクリーンで見たのだけれども、あれはタミル語版のDVD上映で英語字幕だったからねえ。
 インド映画にはつきものの、冒頭の上映許可証(たぶん)がスクリーンいっぱいになったときには、胸がいっぱいになりました。歌詞に日本語訳がついているのも嬉しい(ヒンディー語版のDVDには歌詞に英訳がついていない)。

 前にも貼ったけど、やっぱり予告編貼っちゃう。
 公式サイトはこちら

 感想は、ゆうばりで見たのとあまり変わらないのだが、細かいところを随分忘れていた。チッティが覚えていたよりずっと可哀相。ラジニ博士じゃなくてバシー博士ひどすぎ。あれでは、チッティが悪のロボになっても文句は言えないと思う。バシー博士にもそんなに同情できないし、アイシェ演じるサナは美人だけどなあ、やることがちょっとなあ。チッティが健気で最後は泣けた。「ターミネーター2」を意識していると思うけど、あっちより絶対泣けるし笑えるし、すごい。
 ユエン・ウーピンが武術指導(っていうのか?)なのもよかった(しかし冒頭のクレジットで名前が確認できず。DVDでもう一度。あ、日本版ブルーレイが出るかしら)。ちゃんと侠手するしね。電車の中のアクションはどうみても香港のものだ。ユエン・ウーピンも楽しかったのではないかなあ。
 改めて最高に笑えたのは、サナのお誕生パーティに行くためにおめかしするチッティが、どう見ても「にせシャールク・カーン」だったシーン。あれはぜったい意識しているよねえ。最後の大アクションシーンは、何度も見てしまったので感慨深くはないのだが、大きいスクリーンはやっぱりいい!「フォーメーション」モードのシーンは、なんでコブラになる?というシーンと、時々チッティがアップになって「これが合体している」ことを見せているところがいいと思う。巨大ロボット型というのは動きやすいのかな、やっぱり。
 ガロ博士の最期などグロいところはグロかった。このへんは、さすがタミル映画という気もする。
 カットの仕方は、チッティの恋に話の焦点を絞るという点でよかったのではないかと思う。しかし、ブラジルのレンソイスでロケをした博士とサナのラブソングと、マチュピチュでロケをした「キリマンジャロ」がカットされているのは知っていたのだが、「何でもできちゃうチッティの巻」もカットされていたのは意外であった。

 これ、けっこう好きだったのになあ。チッティ(ラジニ)の女装も見られるのになあ。
 チッティが最初に磁力モードを発動して神様のような形態になり拝まれるくだりと、アイシェがチッティを使って医大の試験でカンニングするくだり(それは退学ものだろう。かかりたくないぞ、そんな医者)も、まるっとカットされていた。「チッティが蚊語を駆使してサナを刺した蚊に謝らせる」くだりはカットされていなくてよかった!と思う。
 結局、まともな歌舞音曲シーンは後半の2曲だけだったのね。
 まあ、特に後半がかなりお腹いっぱいになるので、慣れていない人にはいいのかな。レンソイスのシーンは夕張で照れ笑いが巻き起こっていたしなあ。
 しかし、やっぱり完全版が見たいので、今日も「ロボット完全版への道」でボタンを連打するのであった。みなさま是非ごいっしょに。映画館(特に札幌)の方もご一緒に!
 あと、繰り返し書いていますが、ラジニ映画だけでなく、「Om Shanti Om」「3 Idiots」「Dabangg」などヒンディー映画にもいいやつがたくさんあるので、是非是非上映してください>関係各位。(『映画秘宝』見たら「Om Shanti Om」は企画が頓挫したらしいのだけれども)

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九龍城街市で鍋を買う

 この3月の香港行で最も大きな買い物は鍋であった。

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 ここで買いました。
 九龍城街市2階の家庭用品市場。一度買い物してみたかったんだよねえ。今回初めて分かったのであるが、ご夫婦でやっている店であった。

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 おばちゃんが新聞紙でくるんで袋を二重にしてくれた。
 スーツケースににも入らないので、このまま手に提げて機内に持ち込んで持って帰ってきた。
 羽田の税関で聞かれました。
  「これ何ですか?」
 そりゃ聞くわな。
  「鍋です!」
 毅然とお答え申し上げました。
  「鍋!?」
  「はい、磁器の、スープとか煮るやつです」
  「いくらぐらいのものですか」
  「1500円ぐらいですかねえ」
 中を見ますか?と半分袋を開けたのだが、「いえ、いいです」と断られました。関心があったのは値段だけだったらしい。鍋に毒気を抜かれたか、スーツケースも開けられず。まあ、珍しいだろうねえ。でも、中に何かいけないものが入っていたらどうするんだろ(入ってないけど)。

 袋は、うちに帰って開けました。

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 特主選挙の新聞紙にくるまってた。

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 鍋その1。38ドル。

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 鍋その2。135ドル。申告額はちょっと安かった。

 鍋その1は小鍋だてとか、卓上1人鍋とか、煮込みものを入れる、等してみたかったのだが、平日は夕食を家で食べないことが多いので、あまり使用頻度は高くない。でも、色がとても好きなので満足。
 一方、鍋その2は毎日使っている。なぜなら、野菜のいっぱい入ったスープを煮ておいて毎朝食べるから。こんろに乗せてみると店で見たより大きくて、鶏1羽がゆうゆう入るほどの大きさがある。スープ用ならこの一つ下の100ドルのでもよかったかも。重かったし。しかし、大は小を兼ねるし、いざとなれば肉の塊でも鶏まるごとでもどんとこいなので、やはり、よい買い物であった。

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熱狗巴士

 相変わらず繁忙期が続いているのだが、慰めは続々とやってくる香港映画のソフト(やっぱり発売点数すごいと思う)。今週は「意外(アクシデント)」の日本版ブルーレイがやってきた。いやー、やっぱり「街もの」として最高だわ。
 見直して初めて気がついたのは、出てくるバスが、ことごとくと言っていいほど「熱狗巴士」だったことです。
 「熱狗巴士」とは何か。

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 これです。
 おそらく、色がホットドッグを連想させるので「ホットドッグ」すなわち「熱狗」と呼ばれているのだと思う。
(【追記】りえさんに教えていただいたのですが(コメント欄参照)「熱狗」というのは、冷房が入っていなくて車内が暑いためについた名前なんだそうです。なるほど、こちらの動画などを見ると、色の違う「熱狗巴士」もあるし由来も説明されていますね。屋根の赤いのはケチャップ!と無条件に思ってしまったのは食い意地のせいであった)
 土瓜湾あたりに泊まっていると下駄のようにバスを使うのだが、そのバスの中のテレビ(最近よくついてるよね)で「熱狗巴士が3月末でさよならで模型を売っているから買ってね♪」というような宣伝をしていた。
 熱狗巴士は冷房がついていなくて窓が開いて椅子も固めのベンチタイプという昔ながらのバスなのだが、そういうバスが引退して冷房バスにとってかわられるということなのだと思う。

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 5Aとか1Aとか、いくつかの限られた路線で運行していたとのこと。よく見ると、このバスの側面には
「愛 熱狗 巴士迷世界」と書かれている。

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 3月27日には、まだ九巴の基地(A22の路線の脇にある)にたくさん止まっていた。

 ためしに「熱狗巴士」で検索してみたところ、けっこうな数の動画がヒットしました。
 巴士迷(バスマニア)は多いと見た。 

 その1本。

 「意外」で熱狗巴士ばかり出てきたのは、ぜったい偶然じゃなくて、わざとやってるんだろうなあ。

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A22のバス(その2)

 A22は、香港國際機場から藍田に向かうバス路線の名前で、九龍城や土瓜湾に泊まるのは、この路線に乗るためといってもいいぐらい好き。
 こちらにも書いたのだが、何が好きかというと、
 九龍駅の手前まで高速に乗るので早く市内に入れ、心のご近所でもある佐敦界隈を通ること、高速脇の貨物港の夜景がきれいなことにくわえ、

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 なんといっても、香港島が一望できることです。

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 高速脇の九巴の基地(たぶん)もチェックポイント。

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 香港島はA21に比べて随分長く見えていて、帰るときは、いつも左側に座って香港にお別れを言う。着くときは大抵夜なので、やっぱり香港島が見える側に座って夜景が見えると心の中で快哉をさけぶ。夜は左側に座った方が、コンテナ積み卸し場所の夜景がきれいなんだけれども。

 昨日、ツイッターで教えていただいたコレを見て、A22のことを思い出したのだった。たぶんこちらはA21だと思う。

 昨日今日は月が地球に接近して満月が大きく見えるらしいのだが、札幌はずっとお天気が悪くて残念である。桜も散りかかってるし。

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「葉問 前傳(イップ・マン 誕生)」

 ディノスシネマズ札幌で今日から公開。1週間だけなので走って見に行った。次は「証人」がかかるので、予告編が見られてよかったなあ。一時を考えると、中華映画がたくさん公開されて夢のようである。考えてみれば、ディノスシネマズ札幌さんは、昨年の今頃も「春のドニーまつり」を開催してくれたのだった。ディノスさん、ありがとう。お客さんもけっこう入っていて、よかったよかった。公式サイトはこちら

 予告編。

 監督はハーマン・ヤウ。どうしても「人肉饅頭」のイメージなのだが(あ「性工作者」もそうだ。「黒白道」も)、やっぱり功夫映画を撮りたかったんだろうか。それとも、ドニー・イエンが演じて大評判だった「葉問」「葉問2」を見て葉問ものを撮りたかったんだろうか。
 ともあれ、ドニーさん演じた葉問のさらに若い頃のお話。
 地主の息子である葉問が義理の兄ともども、武館に入門する。師父はサモ・ハン、兄弟子はユン・ピョウである。ジャッキーものを見て育った身としては感慨深い。サモ・ハンとユン・ピョウが弟子達の前で手合わせをするシーンでは目頭が熱くなった。「スパルタンX」とか、昔なんだなあ。2人とも貫禄出たなあ。ユン・ピョウちゃんも54歳なんだなあ。
 葉問を演じるのは杜宇航、義理の兄は樊少皇(ルイス・ファン)。2人とも「葉問2」に出てた。ルイス・ファンは「葉問1」からいい役だったよね。
 葉問は地主の息子で香港に留学しているのね。奥さんのお父さんも偉いさんなのね。道理で「葉問」のドニーさんは暮らしぶりが優雅なはずだと納得する。
 びっくりしたのは、葉問の息子さんである葉準師父がいい役で、予想よりたくさん出てきたことで、杜宇航とちゃんと立ち合いをするのである。すんげえ。2人とも本物の詠春拳の人なので眼福。ちょっと「酔拳」風味でもあるし。
 ルイス・ファンも戦っているシーンがたくさんあって嬉しい。好きなのよ。初めて見たときは「高松英郎と阿部寛を足して2で割ったようだ」と思ったのだが、今は伊武雅刀に似ていると思う。
 ストーリーとしては、たぶん、諸外国が入ってきて日本の占領色が強まっている時代に、精武体育会のリー会長が殺されてしまうというところが肝なんだと思う。葉問に疑いがかけられ、真犯人とその動機があとでわかる。
 ただねえ、日本人が悪者なのは時代柄しょうがないんだけど、みなさん日本語が怪しすぎる。北野役の人は日本語ネイティブなのかなあ。あと12歳で少佐というのは無理でしょう。ちょっと設定には無理があったと思われる。最初、贈り物に爆弾が仕込まれているのではないかと思ってしまいましたよ。
 今回葉問を演じた杜宇航、「葉問2」も出ていて詠春拳は達者で、雰囲気がニック・チョンに似ていると思うのだが、新人さんのせいか、役者としては、ちょっと魅力に乏しいように思う(ニックと比べてしまうからかもしれないけど)。ルイス・ファンは愛嬌があるよなあ。お願いですから幸せにしてあげてください。
 あと、林雪がスクリーンで久々に見られて嬉しかった。林雪、偉くなったねえ…としみじみしたが、やっぱり間抜けな役が見たいような気がする。
 功夫を見るにはいい映画だと思う。実は既に日本版ソフトが家にあるので(ここ最近のソフトの発売数ってすごくないですか?売れないと出なくなるので買ってしまうのだけれど)メイキングを見よう。

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「テルマエ・ロマエ」映画版

 連休前にレイトショーに行ってきました。

 春巻さんに原作であるマンガを教えていただいて以来、掲載誌『コミック・ビーム』の連載は欠かさず立ち読みし(すみません…おまけが付くときは買ってました。手拭いとか)、コミックスも漏れなく買い、コミックスのマンガの合間に載っていたエッセイも面白かったので、作者のヤマザキマリさんのエッセイも漏れなく買っている。

 

 最近だと、このへん。
 ヤマザキさんは札幌に住んでいらしたことがあって、行動範囲を考えると絶対どこかですれちがっていたと思うし、テレビのレポーター時代も見ていた気がする。
 上のエッセイを読むと、「テルマエ」の萌芽は昔からあったんだろうなあと思いつつ、しかし、こんなにブレイクして本人が一番びっくりしてるんじゃないだろうか、とか、大変だろうなあなどと思う。それでも天狗にならないお人柄が好ましい。

 映画に関しては、わたくしは意地悪な客であった。
 原作は全部読んでいるし、だいたい、この手の企画は原作より見劣りしてがっかりということが多いし。監督さんは、悪くないと思うのだけれども、「のだめ」のパリ編は赤毛もののコメディにしちゃいけなかったと思うんだよね(日本編のドラマ版は再現率がすごかったと思うけど、パリ編は断じてコメディではないと思うの)。FJテレビが絡んでるし。イタリアロケで、イタリア人のエキストラに混じって主要キャストは日本人かあと思ったし。上戸彩はどうかと思ったし(予告編を見て、実はかなり見たくなくなった)。
 でも、ブログで原作者のヤマザキさんは感動していたし、原作者が満足しているならいいか、それに何よりチネチッタロケが見たい、と思ったわけです。

 予告編。

 で、見た感想だけども。
 始まるや否や、頭の中の原作本をすごい勢いで繰りながら見ることになってしまったわけですが。
 うん、がんばったと思う。
 原作がまだ完結していないので、オチをつけるためにはどうしても筋を変えなければならず、短編連作を長編にまとめなければならないのでエピソードをどうするんだろうと思っていたけど、がんばってまとめたと思う。そこでそのエピソードを入れるかと思ったのもあった(あれテレビで放映するんだよな。いいのかな)。温泉卵をそこに持ってくるかとか。
 上戸彩も思ったよりは悪くなかった。「赤壁」の林志玲クラスを覚悟していたので、あれよりは。「ローマの危機すくうため〜」はないけどね。
 ローマのフルーツ牛乳に書かれた稚拙な牛の絵とか「まねっこケロリン」とか、原作にはないディテールには笑った。あと、ローマの場面はイタリア人エキストラの台詞が日本語吹き替えで、日本の場面だけルシウスがラテン語を喋るということになっていて、じゃあこれからどうすんだよ、と思ったら画面の片隅に「BILINGUAL」の表示が出るとか。
 ハドリアヌス帝のお風呂も映画の方がよかったと思う。クラゲの水槽もセンスよかったし。奴隷のお仕事が見られたのもよかった。まあ、実際はふいごがあったろうし、壁画はエジプト風よりローマ風がよかったけどな。
 でもね、ルシウスはね、平たい顔族に教えを請うために水に飛び込んじゃうような人じゃないと思う。あそこだけは間違ってる。マルクスもあんな奴じゃないぞ。
 
 しかし何よりすばらしかったのは、チネチッタのセットです。「ROME」と同じセットだ〜。ポンペイウスの結婚式のバックに映ってたのとおんなじ。路地も。「ROME」はテレビだったのだけれども。これはスクリーンなので隅々まで見られる。チネチッタのシーンは背景ばっかり見ていた。
 ローマには一度だけ行ったことがあって、どこが好きといってフォロ・ロマーノほど好きな場所はなく、最良の記憶は、フォロ・ロマーノの石(神殿の軒下から落ちたやつ)に座って夕方まで2時間ぐらいぼーっと座っていたことなのだけれども、

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 そのときの1枚。
 ああ、こんな感じだったのか、ロストレ(演台)ってこんなだったのか。あの建物はこうだったのか、と涙が出そうでした。「ROME」の撮影後に火事になったと聞いたのだが、無事なようでよかった。チネチッタかどうかわからないけど、ローマの浴場も見られてよかったなあ。
 エンドクレジットの「マンガ協力」に三宅乱丈さんの名前があったのも嬉しかった。劇中マンガをかいていたのはヤマザキさんの手だったんだろうか。雑誌の編集部はコミックビームのだったんだろうか。あのショールームはヤマザキさんと奥村編集長が実際に取材に行ったところではないかな(ワンダーウェーブ洗浄が出るとは)。
 あと、阿部寛をはじめ、ローマ人役の日本人は、やっぱり濃かったと思う(特に市村正親)。チネチッタでイタリア人にまみれていても、あまり違和感なかったもんね。上戸彩は「平たい!」と思ったけど。
 阿部ちゃんはやっぱりいい男で、これは是非イタリア語に吹き替えてイタリア人にも見ていただきたいと思ったのだった。さりげなく(いや露骨にか)日本を褒め称えているしな。ローマ人の末裔に日本のお風呂を見ていただきたい。日本語教育の教材にも使えるかもだ。
【2012年5月12日追記】
 原作者のヤマザキマリさんのtwitterによると、イタリア全土での公開が決定したとのこと。イタリア人の反応をぜひ見てみたい。

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