「王朝の陰謀(狄仁傑之通天帝國)」
ああ、久々の更新。
しばらく、本業のほうが未だかつてないほど本当に本当に大変だった(まだ事態は終わっちゃいないのだが)。今日は仕事をしない!と決意して、ディノスシネマズ札幌で1週間限定公開(しかも1日1回)のコレを見に行ったさ。
「判事ディーと人体発火怪奇事件」が正式タイトルじゃなかったのね。まあ穏当なタイトルでよかったことである。行ってみたら、大きいスクリーンで大喜び。これを大きいスクリーンで日本語字幕で見られるとは。
ストーリーは、唐の時代、則天武后が即位する直前、即位式に合わせて建造中の巨大仏像(スカイツリーから見えるという牛久大仏を思い出した)の視察に訪れた偉いさんが突然発火し、謀反の罪で8年間獄中にあった判事ディーが宮中に現れた神鹿(喋る)のお告げにより釈放され、監視役のチンアル(李冰冰)と司法官ペイ(鄧澄)を従え(たぶん)捜査に当たり謎を解くというもの。
日本版予告編。
公式サイトはこちら。
日本語字幕だと、さすがに話がよくわかるわあ。
見ての感想は、ツイ・ハークはやりたい放題やっている、というものであった。きっと、これ、3Dにしたかったんじゃないかなあ(『映画秘宝』のインタビューでそんなことを言っていたような気がする)。
以前香港版のVCDを見たときにわからなかったこともわかった。李冰冰の役どころとか。カリーナ・ラウ演じる武則天の側近だったのかあ。しかし、やたらめったら腕が立つのに侍女の格好もしていたりして、宮中の役割が謎。真の姿がどっちかなのも謎。ツボを触られるのを嫌がったんなら、そっちは正体じゃないんじゃないの。あ、押されたら変わっちゃうということか?あとディー判事に対する感情も謎だ。
アンディ・ラウ演じるディー判事に刺さったアレが、まるでなかったことになっているのも謎であった。あの竹林に秘密があるのか(違)。
それにしても、さすが劉徳華、囚人姿のときから既にかっこよい。「特別出演」の梁家輝もやっぱり素敵。李冰冰は誰かに似ているような気がするのだが、思い出せない。テディ・ロビン師父が出てくる(あ、リチャード・ンもね)と、やっぱり手を振ってしまう。
予告編では「実在の人物」と言っているけど、これは、ファン・ヒューリックのディー判事とは別物でしょう。同じならえらいことだ。あと、最初の印象通り「CSI:唐」でもいいような気がした。
今回は予告編なしのブルーレイ公開なので、ブルーレイはあるということなのであろう。よかったのは、映画が始まる直前にいつも出てくる「盗撮は犯罪」キャンペーンビデオ(予告編が終わって画面が暗くなったときのわくわくした気分を削ぐ許せないアレ)を見なくてすんだことである。
しかし、1週間だけとはいえ、これを公開したディノスシネマズ札幌さん(繰り返し書くが「春のドニーまつり」なども開催した実績あり)は本当にえらい。8月には「マクダルのカンフーようちえん」と「譲子弾飛」もやってくれるんだよね。今後も、札幌における香港映画の牙城として是非とも頑張っていただきたい。
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コメント
こんなに遅くなってからのコメントですみません。すぐに「李冰冰はブリジット・リン(林青霞)に似ているのだと思います」とコメントしようとしたのですが、私の思い違いかもしれない…、とコメントをひかえました。が、自分の書いた日記を見つけ、当時、香港で見たときに「ツイ・ハークはいまだにブリジットを追いかけている、と思った」と感想を書いていました。
今となっては、どうでもいいことかもしれませんが。
投稿: Fanfunfuan | 2012.07.13 02:18
コメントありがとうございます。
本業がかつてなく大変だったため、お返事が大変大変遅くなって申し訳ありません。
いや、これはどうでもいいことではありませんって。
ブリジット・リン、そうかもしれません。実は最初「中原理恵?いや、違う」と思ったきり、答えが浮かばなかったのでした。
ツイ・ハークはいまだに追いかけているのか…。「ドラゴン・イン」はツイ・ハークでしったっけ。「蜀山奇傳」はそうでしたよね。
投稿: きたきつね | 2012.07.24 08:55