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超濃厚カレー風味「七人の侍」の「Sholay(炎)」

 お盆がすんだのにじっとり暑い。
 かねてから体力が落ちていたのだが、ついに外出先で調子が悪くなり、午後は洗濯物を干しながら横になっていた。昨日も休んだのになあ。
 暑いならとことん、ということで寝ながらコレをかける。3時間18分もあるので、めったにかけられないのである。

 予告編。

 インド映画の大ヒット・大ロングラン作品。1975年制作で「Om Shanti Om」の30年前のシーンでポスターが出てくる。黒澤明の「七人の侍」の翻案ものである(【追記】こちらによると、「七人の侍」ではなく翻案の「荒野の七人」翻案のようです。しかし「荒野の七人」は見ておらず、「七人の侍」が大元であるので、タイトルは残します)。
 どこが翻案かというと、山賊に襲われる村が討伐のために人を雇うところ。しかし、インド映画の例に漏れず、サイドストーリーがてんこ盛りで、結果的に違う話になっている(たいがいインドの方が面白い)。超濃厚カレー風味。
 まず、いきなり村の有力者が「2人の男が要る」と人探しを命じるのである。この有力者は元警察官タクール(サンジーヴ・クマール)で、「2人の男」とは乗り合わせた列車が山賊に襲われたときに2人だけで相手を殲滅した2人(逮捕されてて逃げないといいつつ結局逃げた)。この2人は(たぶんわざと)捕まって刑務所に入ったり脱獄したり(後でも思うのだが、大丈夫かインドの刑務所)また捕まったりして発見される。このへんのエピソードがいちいちまとまっているので、話がどんどん長くなる。
 村を襲っている山賊の首領はガッバル・シン(アムジャド・カーン)という、それはそれは悪い奴で、歯並びが悪いのも悪党らしいし、失敗した部下にも女子供にも容赦ない。

 こういう歌舞音曲シーンも珍しいんじゃないか。
 ちなみに、3分過ぎに「ちゃんまくちゃろ」(「Ra.One」の歌のタイトル。動画はこちらです)って言っている。

 一旦は去りかけた2人であったが、タクールが「その前に聞いてくれ」と「長い話」をする。タクールは、ガッバル・シンに家族を皆殺しにされたのであった。いつもショールを身体に巻き付け、何があっても手を出さない理由も明かされる。それを聞いた2人は「金はいらない」と村に留まり、山賊と戦うことにしたのであった。
 で、この2人が主役なんですね。ビルー(ダルメンドラ)が明るい担当。ジェイ(アミターブ・バッチャン)がかっこいい担当。もうひたすらかっこいい。
 キャストの並びを見ると、ダルメンドラが最初で、アミターブ・バッチャンは4番目なので、おそらくまだトップスターとは言えなかったのではないかと推察する。これで人気出ちゃったんじゃないかなあ。雰囲気としては「英雄本色」の周潤發みたいな感じ。でも發仔よりずっと脂っこいです。個人的には、いい具合に脂気の抜けた今のほうが好きだ(こちらやっほーさんに教えていただきました)。
 ダルメンドラは「Life in a Metro」と「Om Shanti Om」のオールスター歌舞音曲シーン「Deewangi Deewangi」(2分7秒あたり)に出てきてたっけ。あと、アミターブ・バッチャン夫人で「Kabhi Khushi Kabhie Gham(家族の四季 愛すれど遠く離れて)」に出ていたジャヤ・バッチャンが旧姓で出ている。これで知り合ったのかなあ。

20120825sholay1_2

 主演の4人。右端のガッバル・シンはあまり悪そうじゃないし、一番前のタクールは明るそうだ。

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コメント

「ちゃんまくちゃろ」、インドでガイドさんに「どういう意味?」ってきいたら、「SWEET HART」って答えられてました。

日本語の堪能なガイドさんでしたが、日本語にはやくせなかったのかも。

ラ・ワンでは妖艶ってなってたけど・・

若かりし頃のばっちゃん作品ですね。
おもしろそう。

これ見たらOSOのあのスター名鑑で、わかるひとがもう一人増えるのですね。
見たいなあ、この作品も。

投稿: やっほー | 2012.09.03 23:35

いろいろな本を読むと、これはインド最大級のヒット映画らしいです。なので「ちゃんまくちゃろ」が「Ra.One」で使われたんでしょうね。
エンペラー・バッチャンは、そりゃあ人気も出るだろうという文句なしのかっこよさでした。あまりかっこいいので、今回の香港でバッチャンのベストソング集を買ってしまいました。
おすすめです!

投稿: きたきつね | 2012.09.05 22:26

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