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濃密香港日(「關公大戰外星人」+りえさん!)

 16日まで金沢出張だったのだが、午前の飛行機で帰ってきて、すぐに出かけた。なぜなら、札幌国際短編映画祭の「アジアンタイフーン」で「關公大戰外星人」が「伝説の大魔神VSエイリアン」のタイトルで上映されるということを、twitterで教えていただいたからである。
 その結果、予想外に濃密な香港デーになったのであった。

【その1】
 「關公大戰外星人」は香港が舞台である。
 実は1976年に同名の映画があり、パン・ホーチョン監督がリマスターしたらしい。

 今回公開されたのは、梁仲文監督が2011年に制作した16分の短編映画。こちらも参照。

 予告編。

 これは、ジョニー・トー監督が夕張で話していた「鮮浪潮(フレッシュ・ウェーブ)」の作品だと思う。
 冒頭、異星人に襲われてIFCが欠けていたり。主戦場は中環のあたりでジャーディーンハウスが見える。
 香港を襲う「愛嬌のある(と劇中で言われていた)」異星人は1976年版を踏襲している。中国・マカオ・香港から選抜されたパイロットが人型ロボット「雷鋒(!映像はコレ)」に乗り組むのだが、(当然というか)やられてしまう。で、香港出身のパイロットが主役で、死線をさまよっているところに關公こと関羽が現れ乗り移る(ウルトラマンで死にかけたハヤタにウルトラマンが乗り移るのそのまんま。ついでに書くとオープニングもウルトラマンまんまで内心爆笑)。この関羽は民衆の信仰により駆動するんである。しかし、この關公に対し中国中央政府がどのように対応したかというと…ラストが天安門事件の、戦車の前に青年が立ちふさがっているアレなのです(こちらの動画で少し見られます)。 
 作品解説に「今の中国の問題点を痛烈に批判している」とあるのだが、現代の香港の社会状況が反映されているんだよね。昨今の「洗脳教育」(くわしくは、いつもお世話になっているりえさんこちらの記事を)の事などを思い出し、ちょっと泣けた。

【その2】
 「アジアンタイフーン」は6編の短編映画が続けて上映されたのだが、その前に監督挨拶があった。6編中3編の監督が来ていて、その中にこの映画の監督の梁仲文監督もいたのである。
 若くてイケメンです(インタビュー動画がこちらに)。
 上映後、梁監督が1人でぽつんと立っていたので、ついつい近寄って話しかけてしまったのだった。だって監督同席で上映されてコメントなしなんて、それはないでしょう。「自分は香港と香港映画が好きで、あなたの作品を見るために来たのだ」ということはお伝えしたい。
 で、お話しして名刺交換までしてしまった(初めて香港の映画関係者の名刺をもらった!)。やっぱりウルトラマンが好きだそうです。今はプロダクションに勤めていて、次のフィルムを準備しているとのこと。やっぱり特撮らしい。

【その3】
 時系列が逆なのだが、実はこれがメインだ。
 出張から帰ってきて荷物を置いて、すぐ家を出て札幌駅方面で用を足し、映画祭は大通りだったので、そのまま歩いていくことにした。
 用が済んで、西5丁目通りを南下すると道庁赤レンガの前を通る。観光地で連休だし、たくさんお客さんがいて、門の前で記念撮影をしている。
 三脚を立てて本格的だなあ、と最初思った。
 近づいて行くと日本の人ではなさそうで。
 …広東語だ。
 テレビっぽい…この人jamさんだ。
 というか、

  り え さ ん だ ーーーっ!

 ジャパナビの撮影だったのでした。
 北海道にいらしていることはtwitterで知っていたのだが、なんとなく道東だと思っていて、まさか札幌とは思わず。あまつさえ会えるとは。
 japanaviやブログやツイッターでは、よーく知っているのだが(上でも引用してるし)、考えてみると直接お会いしたことないんです。
 撮影の合間をぬって、思わず「りえさん…?」と話しかけてしまい、「北海道のきたきつねです」と言ってしまった。北海道にいるんだから他に言いようがあったろうと今にして思う。
 思わず抱きついてしまいましたよ。
 一段落するまで待たせていただいて、撮影見て(こんなふうに撮っているのか!)お話しして写真撮って。jamさんともお話しして。
 嬉しかったなあ。
 通りかかったのは本当に偶然で、時間も移動経路も、どうずれても全然不思議じゃなかった。
 神はいる!と思いました(發仔に会ったときも思った)。
 しばらくどきどきしてました。
 りえさん、撮影中、ありがとうございました!

【追記】
 そのオンエアはこちらから。冒頭のシーン、カメラの左に私おります。

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コメント

こんばんは。
あれー?お初だったんですか?りえさんに会われたのは?
それは意外でした。
しかしすごい偶然ですね。

かくいう私も3月に香港旅行のスケジュールがきたきつねさんと重なるのがわかった時は「神様ありがとう!」って思いました。
またこういう素敵な偶然に出会えますように…。

投稿: Kei | 2012.09.19 23:20

お返事が遅くなりました。
そうなんです、お初だったんです。実は。
まさか地元で…と嬉しい驚きでした。
3月、楽しかったですね(そういえば、あのお店のことをまだ書いていませんでした)。
ぜひ、またご一緒できますように!

投稿: きたきつね | 2012.09.21 23:55

北海道から香港に戻ってきました!
ツイッターでもお返事しましたが、
あの撮影は予定外で、
移動の合間にオープニングを道庁前で撮りたいとお願いして
急遽協力してもらった撮影だったのです。
たまたまジャパナビの撮影隊は、あの日あの時あの場所で!
そしてきたきつねさんも、たまたまあの日あの時あの場所で!
抱き合って喜びあいながらBGMで小田さんの歌が流れました(笑)
広い北海道で、こんなことがあるのですから
映画やドラマで恋に落ちる「うそのような展開」は、
本当に現実にあるんだろうなあと思いながら。
お急ぎのところ、撮影が終わるのを待っていただいてすみませんでした。
きたきつねさんとはずっとお会いしたかったので嬉しかったです!
長くなってしまいましたが、次はぜひ香港で!

投稿: りえ | 2012.09.26 22:59

きゃあ、こちらにもコメントありがとうございます!
気温差の激しい長旅、お疲れ様でした。ただいま、こちらは17度、香港の冬の気温です。
遅ればせながら、撮影中おじゃましてしまい、すみませんでした。
オープニングっぽいと思って見てはいたのですが、まさか予定外&急遽とは…神がかりすぎる。りえさん!?と気がついたときの気持ちは、ほんとうに筆舌に尽くしがたいものがありました。
今回の北海道特集が放送されたら、オープニングで「カメラの後ろに自分が…」と思っちゃうと思います。いつも、北海道をありがとうございます。
今度は香港でお会いしましょう!

投稿: きたきつね | 2012.09.27 22:02

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