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「スタートレック 劇場版」

 繁忙期につき下書き記事(けっこうな数の記事がたまっているので、少し放出したい)。なんとこれは2010年に書いてあったのを加筆修正。
 きっかけは、NASAの火星探査船Curiosityが送ってきたこの写真。眼前にありありと火星の岩が。すげえ。
 やっぱり貼る。

20121002curiosity

 キュリオシティくんは火星でひとり健気に働いているんだねえ、という話をTwitterでして、ボイジャーのことを思い出したのだった。 
 
 スタートレックの映画は数々あるが、好きなのは断然コレ。監督:ロバート・ワイズ、特撮(CGなし):トランブル&ダイクストラ、キャストは当然テレビ版の元祖オリジナルキャストと、とっても豪華である。
 1979年公開…で愕然とする。33年前だ。みんな若いなあ。もうドクターとスコッティはいないので、今ではこの顔ぶれは不可能。この映画は劇場版第1作で、今にしてみると同窓会的色合いが濃かった。いくらデッカー君が艦長の座を奪われてむっとしても、逆らうのは無理というものである。

 予告編。

 監督が「サウンド・オブ・ミュージック」のロバート・ワイズのためか、最初に宇宙をバックに「序曲」が流れます。今だったら、こんなにゆったりした作りは無理だろうなあ。
 宇宙の彼方から巨大な光の雲がやってくる。雲は、クリンゴンの宇宙船を破壊し、人類の宇宙ステーションを破壊し、一路地球に向かっている。対応できるのは、改造が終わるか終わらないかというエンタープライズのみ。とっくに陸に上がったジム・カーク元船長(現提督)は、経験を旗印にエンタープライズ艦長に返り咲く。というところからお話は始まる。
 新しいエンタープライズに向かうカーク提督とスコッティ。新しいエンタープライズをゆーっくり外から見せるのだが、久々にエンタープライズに乗るカーク船長の心情ということなんだろうけど、どう見てもファンサービス兼新しいエンタープライズのお披露目シーン。テーマ曲(3小節目あたりの裏メロで低音が上がってくるのが好き)も心躍る。
 新船長として張り切っていたデッカー(ちょっとマーク・ハミルっぽい)は副長兼科学主任に格下げ。内心むっとしているのが見え見えだけど、ちゃんと働いているのが偉い。提督じゃ逆らえないし古参の乗務員はカークが来て喜んでるし。ちょっと気の毒。
 そこへ、バルカン星で感情を滅する修行をしていたスポックが、完了直前で結局感情を捨てきれず、科学主任として志願してくる。デッカーは喜々として科学主任の座を譲り(まあスポックにはかなうまい)、スポックは改造早々で不調のエンジンを直し、エンタープライズは一路「雲」に向かう。そりゃーね、スポックがいないとスタートレックじゃないよね。
 無謀だと止めるデッカーの言うことを聞かず、雲の中へ突き進むエンタープライズ。デッカー君、この人たちに「無謀」って言っても無駄ですから。無謀とはったりで長年テレビドラマ界に君臨してきたんですから。
 スポックのおかげで交信に成功したため攻撃は逃れるのだが、逆に雲の中に誘導され、電流のような探査ものがやってきて、デッカーの元恋人(インド系美人)アイリーアを連れ去ってしまう。その後、探査機はアイリーアの形を借りて現れ、ビジャーに遣わされたと言いつつエンタープライズの中を探索しまくり。雲の中の知性と接触したスポックは、それを飽くなき探求心だというのだが(curiosityって言ってる!)。しかし、アイリーアだったものは創造主に会わせろと言い張った末、創造主との接触にじゃまな炭素ユニット(人間のことね)は地球上のも全部滅ぼすと言い出す。
 そこで、カーク船長は得意のはったりを聞かせ、例によってスポックとドクター、くわえてデッカー副長の4人でビジャーの中心部へ向かうのだった…というお話。
 
 もう30年前の映画なので以下ネタバレですが、

 ビジャーの中心にあったのは、古い探査宇宙船。姿が見えたときには劇場で笑ってしまった。だってボイジャーなんだもん。見た瞬間に話がわかったもんなあ。
 ビジャーは、実は、ブラックホールに飲み込まれたボイジャー6号だった。ボイジャー6号は宇宙の彼方で機械生命体に拾われ、機械生命体は情報を集めるだけ集めて地球に持って帰るという使命を知って、親切にも改造してくれたらしい。しかし、そこで何か誤解が生じたんだねえ。
 とにかく、ボイジャーは、情報を集めて創造主に送りたいという一心で300年かけて地球まで帰ってきたのだった。

 結局感情を捨てられないスポックの話とビジャーがパラレルになっていて、スポックがビジャーの心情をおもんぱかる。トランブルとダイクストラの「2001年」と「スターウォーズ」と「未知との遭遇」風味の特撮(CGなし)、そして何より、とっても健気なボイジャー。
 今となっては、泣けてしまう。はやぶさがこんなんなって帰ってきたらどうしよう…って、もういないんだけど(涙)。いや、パイオニア10号でも、ボイジャー1号&2号(ときどきtwitterでお便りが来る)でも。
 宇宙の彼方でひとり健気にがんばる宇宙探査機は、個人的にツボの中のツボなのだった。君たちのことは忘れないからね。

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コメント

始めまして、私もスタートレック1が一番好き、次に2。そのほかは面白いけど、繰り返し見ることはあまり無いです。中国天津くら紙のソフトソープ。ちなみに北海道阿寒に1地年間暮らしたことがありました。最近はミッショントゥマーズ(14年前)賛否入り色ですが、私は好きです。面白いSF映画ないでしょうか?

投稿: そふとそーぷ | 2014.01.06 00:41

そふとそーぷさん
コメントありがとうございます。
スタートレック劇場版はやっぱり1ですよね。「イントゥ・ザ・ダークネス」は別の意味(スポックがそっくりなのと、お父さんがレナード・ニモイなのと適役がカンバーバッチさん)で面白い気もしますが。
最近のSF映画だと(現実に近いのでSFというより「宇宙映画」ですが)『ゼロ・グラビティ』か『パシフィック・リム』だと思います。

投稿: きたきつね | 2014.01.06 21:59

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