「痩身男女(ダイエット・ラブ)」
半年ほど前に下書きしてあったのだが、これを機会にお蔵出し。
主人公はアンディ・ラウとサミー・チェン、すなわち元祖「無間道(インファナル・アフェア)」の夫婦役である。「ダブルフェイス」だと香川照之と蒼井優か…。
鉄板のジョニー・トー先生&ワイ・カーファイ印。
しかし、これは「街もの」映画ではありません。なぜなら舞台が日本だから。香港版で見ていたのだが、日本語のセリフが多くてわかりやすいのなんの。
アンディとサミーが、林雪(実際ちょっと細かったかも、今より)や王天林パパすら細く見えるという全身特殊メイクでお送りするラブストーリーである。
予告編。
冒頭はたぶん熱海あたり。恋人だったピアニスト黒川と別れ、やけ食いのあまり肥満してしまったサミーが自殺を図り損なうところから話は始まる。宿屋のおばちゃんは、同じ香港人だからと肥満体のアンディ(包丁を売り歩いているらしい)にサミーを紹介、アンディはサミーをしょいこむ羽目に。はじめはサミーを振り切ろうとするアンディであったが、サミーの心情を知ると、横浜中華街(でアンディは育ったという設定なのかなあ)にサミーを連れて行き、サミーのダイエットに協力するのだった。高額のダイエットプログラムの費用を稼ぐため、アンディはサミーに内緒で街頭でボクシング勝負を始め、ぼろぼろになりながらもサミーを応援する。そして…というお話。
実はこの映画、ビジュアルから、ずっと食わず嫌いで見ていなかったのである。しかし、さすがトー先生とワイ・カーファイ、いい映画だった。好きだ。これ。
主役がスターのアンディとサミーだもんね。かっこいい姿が出てこないわけないじゃん、と思っていたのだが、いやー、改めて見ると、ほんとにかっこいいわね、2人とも。
黒川くんはとうてい好みのタイプではなかったのだが、終盤ケーキをやけ食いするところはよかった。オチのつけかたがワイ・カーファイっぽい。
日本が舞台と言うことは、これはファンタジーなんだと思う。
アンディは映画の中でずっと食べ続けている。頻繁に登場するのは「なげわ」とか「カラムーチョ」とか魚肉ソーセージとか。見ているとスナック菓子が食べたくなって困る。
これが香港だと洒落にならない。アンディが林雪になってしまう。「跟蹤」こと「Eye in the Sky(天使の眼、野獣の街)」で延々と食べているのとは訳が違うもんね。
中華街では王天林パパがお店をやっていたり、林雪が肉まん売ってたりします。ああいう中華街なら行きたいなあ。撮影したのは台湾料理店「青葉」の近くらしい。
日本が舞台だし、いっそこれをリメイクしてはどうか。
難度高いけど。
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