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「我左眼見到鬼」

 やっと週末である。
 とにかく映画、あんまり現世ばりばりじゃなく、どちらかというと暖かめのやつ。
 というわけで、またもや鉄板のジョニー・トー先生&ワイ・カーファイ映画なのであった。

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 主演はサミー・チェンと劉青雲。
 サミー演じるメイは外国で知り合った御曹司ダニエルと知り合って7日で結婚するのだが、ほどなくしてダニエルは海で死んでしまう。3年後、未亡人となったサミーはダニエルの遺した海辺の大邸宅で無為に過ごしている。ダニエルの愛犬ウィスキーも死に、酒飲んで車を飛ばして事故を起こし車は大破、サミーは幽体離脱してしまうのだが、そこに現れた劉青雲演じる幽霊が無理矢理サミーを戻らせ生き返る。その後、サミーの左眼は幽霊が見えるようになってしまうのだった。その後、劉青雲はサミーの身辺に現れるようになり、そして…というお話。
 これはもう、ひとえに劉青雲の愛らしさをめでる映画であると思う。ラウちんと呼ばざるをえない可愛らしさ。

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 こんな格好です。おでこに水中メガネ。
 自分は13才で死んだ小学校の同級生だと名乗り、言動がまるで子供。でも、その無邪気さ(邪気がないのよ)と愛、「ダニエルが愛したのだから私はあなたの味方」と言うダニエルの妹のチェリー・イン、折に触れ現れる幽霊の皆さんなどによって、サミーはゆっくりゆっくり立ち直っていく。
 ワイ・カーファイは、「神探(マッド探偵)」などもそうなのだが、異界と現世の狭間みたいなところを描くのが本当に上手いと思う。病院の部屋を間違えてやってくる死神っぽい黒服、可愛くなりたいと言って人にとりつく過食霊、助っ人に現れる幽霊の皆さん(見かけの年齢と幽霊歴は異なる)、事故で壊れたダニエルの車(ダニエルが生まれたときに買われたベンツ)を直すために持ち込んだ修理処(王天林パパ!クラシックカーを直すのは息子)の幽霊など、いい味を出しています。愛犬ウィスキーも。ダニエルもいい奴だ。
 サミーはとっても庶民的な家の生まれで、お父ちゃんである林雪は刑務所に入っていたこともあって、その実情をダニエル側には話しておらず「金目当て」と思われ、内心辛くても表に出すことができず、それが3年間の無気力な生活に現れていたのだと思う(あれだけ飲んで食べて太らないのはすごい)。それだけに、最後にサミーが泣くところは、こちらも泣けてしまうのだった。
 また、ラウちんがいいんだ。
 仮面ライダー(香港でも有名なのね)の変身ポーズでこれだけ泣けることがあるだろうか。
 

 劇中歌。
 パイロット姿より幽霊姿がいいんだけど。
 日本語字幕で見たいな。

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