続・偉大なり「無間道」(WOWOW「ダブルフェイス」)
こちらの続きです。
まだ先だと思っていたのに、もう放送。
用事があって外出していたので、帰ってから録画したのを見た。有料放送での放送とあってTBS放映時ほど祭りにはなっていなかったような。
うーん。
基本的に元祖「無間道」を踏襲していて、やっと警察学校も出てきたのだが、wowow版のほうがオリジナリティを出そうとしていた印象。
勝負としてはTBSの勝ちかなあ。
本編ではサミーが演じたところの蒼井優の設定は、たぶん特にオリジナリティを出したかったところなんだろうけど、あまり成功していなかったように思う。大詰めのカット割りと姿勢もなあ。それを映しちゃいかんだろ。
何より、西島秀俊がかなりトニーさんの雰囲気を出していたので、香川照之が華仔に似ていないのが堪えた。
照之、顔がなんだか歌舞伎。伝統芸能おそるべし。
「あいにく俺は警官だ」も薄味でしたなあ。
本家「無間道」は、ラウがしゅっとしてて警察ではエリートで人望もあって、しかし実はサムの狗で、ヤンと出会って善人になりたいと願うようになり無間道にはまっていくところが醍醐味なんだけど。「無間道」の意味が違っている。ときどきアングルが原作に酷似してはいたのだが(エレベーターとか)。日本には「活園(殉職公務員の墓地)」はないんだな。
ラストは主演2人のデュエットじゃなかったし。
本家での萬佛寺のシーンの翻案と小日向文世と髙橋光臣(「梅ちゃん先生」における松岡先生)はよかったと思う。
12月23日にwowowで2本一挙に放送するらしいので、そのときに気が向いたらまた見よう。
しかし、まず見たくなるのはオリジナルの「無間道」であって、これを機会に日本における「インファナル・アフェア」の認知度が高まることを願うばかりなのであった。レンタルショップで軒並み借りられているとの情報もあるので、香港映画の面白さが浸透することを心から期待したいと思う。
放送権を持っているはずなのでwowowは12月に「インファナル・アフェア」を放送するように。
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