『我的三十個工作天』
香港の誠品書店で買った。
アンディ・ラウこと劉徳華の「桃姐」撮影記。推守文化(追記:台湾の版元です)発行。
これです。
撮影の際の写真に華仔の短い文章がついている。
こんな感じ。
短いので、なんとかわかる。
しおりひもがグレーできれい。
ちなみに、この写真に写っているのは、茶水の楊容蓮さん。ずーっと茶水をやってらっしゃる方で、見る映画全部にクレジットされている印象があった時代もある。最近名前を見ないなあと思っていたら、また見るようになってお元気そうでなにより。
茶水は撮影関係者のお茶類・糖水のサービスを一手に引き受けていて、皆の好みを熟知しているすごい仕事なのだが、一緒に写っているデニー・イップもいつも差し入れをしてくれていたとのこと。
他の出演者も名前つきで載っているので、誰がどこに出ていたかわかる。林家棟ってほんとにちょっとしか映らなかったんだな。
年越しのシーンで出てきた老人ホーム最高齢の方は88才で、華仔は最初入所者だと思ったら役者さんで華仔の大ファンで握った手を離さなかったとか。
アン・ホイ監督とモデルになったロジャー・リー=プロデューサーが序文を寄せているのだが、こちらは英語併記なので、よくわかった。
アン・ホイ監督によると、北京語版の吹き替えはアンディ自身で行ったのだが当初反対が多かったとのこと。しかし、アンディは昼の飛行機で北京に来て午後3時ぐらいに仕事開始、普通は日付が変わる頃には撤収して続きは翌日なのに、夜中の3時まで続けて完璧にやりとげたとか。
アン・ホイによるアンディ・ラウのまとめは以下の通り。
a)アーティストとしてとても素晴らしい
b)誰よりもよく働く
c)マルチタスク。一つのプロジェクトから他の仕事へと休みなしで全力で働く
b)行動で彼が正しいということを示す
さすがスターは違う。
一方、プロデューサーのロジャーさんの前書きは趣が違っていて、地に足が着いた暮らしぶりが好ましかったロジャーのアパートは、モデルとなったロジャーさんの本当の自宅なんだそうです。美孚にあるらしい。
撮影をするので迷惑をかけてはいけないと近所の皆さんにお知らせしたところ、華仔のサインをほしいとか写真を撮りたいという人たちが毎日やってくるようになり、会うと名前付きで挨拶をする仲になってしまったとか、シャワーを浴びようとしたらパパラッチに狙われたとか、不動産屋に連れられてきたカップルが「ここでアンディ・ラウが撮影したんですよ」と言われて「きゃー!」となったとか。結びは、これでフラットの値段が高くなるといいなあ、ということであった。いい話だ。
ちなみに、劇中でロジャーと桃姐が持ち物の整理をしているときに出てきた、歩けるようになったばかりぐらいのロジャーと桃姐の写真は、本物のロジャーと桃姐の写真だそうな。
【追記】
Twitterで表紙が違うのがあると教えていただき、奥付を見たら版元は台北の出版社だった。誠品書店は台湾の本屋さんなので、香港店といえども台湾版を扱っているのだなあ。
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