「マクダルのカンフーようちえん」
札幌公開、なんとか間に合って見に行けた。
日本版予告編。
吹き替え公開で、吹き替えは思ったより悪くなかったんだけど、やっぱり秋生さんの声が聞きたいので、帰ってから香港版DVDをかけている。
冒頭は、花田春春中華博物館風味。中国の遺跡から、いろいろとわからないものが発掘されている。実は、マクダルの18代前のご先祖は「麥子」といい(「老子」「孟子」の「〜子」なんだろうなあ)思想家であり発明家であって、ATMだのクレジットカードだのスーパーマーケットだの、いろいろなものを発明していたのであった。
これの1分50秒すぎに右側に出てくる船に乗っているのが実はその発明品で、ある意味この映画の主人公。この動画は前にも貼ったのだが、A21のバスではなかったけどルートはA21だな。ちなみに、歌っているのは秋生さんであった。
このシリーズは音楽もいいのよね。
素直すぎるマクダルを心配したお母さんは、思うところあってマクダルを武漢からさらに山奥に入ったところにある太極拳の道場に預ける。師匠は、まあ園長先生なんだけど、理由があって子供を集めて太極拳を教えているのであった。メンバーは基本的に花田春春幼稚園。国際幼稚園カンフー大会が開かれることになり(幼なじみの牛のMayちゃんはユエン・ウーピンワイヤーアクションクラブ子供斑として出場)マクダルたちも出場することになるのだが…という話。しかし、「マクダルが優勝!」とかいう華々しい話ではなく、むしろ正反対。
師匠の過去とか、お母さんの気持ちとか、麥子の発明品とか、その結果起こることとか、いろいろなことが合わさって泣けるのであった。変化は一瞬にして起こるものではなく、時間は長く続くもので1000年に1回鐘が鳴り10万年に1回時計から鶏が出たりするぐらいのものなんだなあ。悟ったから急に強くなるわけでもない。そして、素直さはとても尊いものなのだ。
中国が舞台になっているのだが、要所要所に出てくる香港にも目頭が熱くなります。大角咀が出てくると正座してしまう。「重建局」の看板がリアルだったら。最後がああなったということは、ある意味重建局に勝ったんだなあ。チャイランさんも写真に写っていたしなあ。
九龍公園のプールも出てきました。
師匠はブルース・リーと対決したことがあるすごい人で対決シーンも出てくるのだが、出てくる本の著者名が「P.Lee」となっていて「?」と思い、中国語字幕を見たら「李小龍」じゃなくて「李小麟」だった。
あと、パンダさんが出てくるのだが、「カンフーパンダ」なんか目じゃありません。香港版の声を聞くと正体はすぐわかってしまうのだけれど。
途中、「清明上河図」も出てくる。というか、マクダルバージョンはこの映画の一部だったのか。
「パイナップルパン王子」もそうだったのだが、マクダルのママの人生が実は毎度けっこう重いのであった。いろいろ手広くやっていて建物1階の不動産屋はもしかしてママの経営かとも思うのだが、ほんとにいろいろと頑張っているのだなあ。そして「しゃがんで立ち上がると目が回る」は他人事ではないのであった。
たしか、「パイナップルパン王子」では、マクダルはチェリスト一種の音楽家になっていたのだが、今回は違っていた。動画を探している途上で見つけた大人になったマクダルの別バージョン(「マクダルとマクマグ」版。今、カートゥーンネットワークでやってるのね)も見つけたのだが、これがまた違う(そして、別の意味で泣ける)。
制作にSEGAが入っていてプロデュースに日本人が入っているので、日本でソフト化されると踏んでいるのだが、ぜひ日本語字幕版も入れて欲しい。ついでに書くと、実は、香港版はエンドロールが違っていてメイキング実写(秋生さんのレコーディングシーンが入っていたり)なので、できれば、2バージョン入れてくださると、とても嬉しい。
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