『アクション映画バカ一代』
調子が悪く医者に行ったところ「疲れてるんだねえ」ということで薬を出される。元気の出る本を読もう。ということでコレだ。
谷垣健治くんの新刊である。『映画秘宝』の連載に大幅加筆したもの。連載はときどきは読んでいたのだが全部は読んでいなかった。
現在は香港映画でも日本映画でもアクション監督として大活躍している健治くんであるが、どのようないきさつでアクションの世界に入ったかから始まり、香港映画の裏話、健治くんが関わった日本映画の話と続く。
やっぱり始まりはジャッキー映画か、そうかレンタルビデオが始まったのは80年代後半だったか、とか。高校3年で初めて香港に渡り「奇蹟」の撮影を一晩中見られたとは天の配剤だったねえ、とか。倉田アクションクラブの人は「鬼平犯科帳」に出たりショッカーだったりしたのか、とか。
いきなり広東語で挨拶するウェズリー・スナイプスはいい奴、とか、チン・シウトンが弱気にオファーの電話をかけてきた「英雄」で久々に中華圏映画に復帰し「ブレイド2」で勢いづいたドニーさんが香港映画に復帰したのが「ツインズ・エフェクト」なのかとか、やらなければならないとはいえ、サモ・ハンを殴る蹴るはそりゃ度胸がいるだろうとか、「SPL」での合計年齢93才対決は「葉問2」でも実現したねえとか、「武侠」のジミーさんの役は当初は周潤發だったとか(あまり怖くないって)北野武やチェ・ミンシクも候補にあがっていたとか、「精武風雲 陳真(レジェンド・オブ・フィスト)」があんなことになったのはひとえに大陸の検閲のせいであるとか、倉田保昭先生と千葉真一先生合計年齢125才が対決した「決戦!!封魔龍虎伝」は見なければなるまいなとか。
特にツボにはまったのがドニーさんの「英雄本色で並べ!」である。慣用句になってるのか。
こういうことだそうです。
とりあえず、一読するや「ブレイド2」「SPL」「導火線」「精武風雲 陳真」「葉問」「葉問2」「武侠」などを見直したくなることうけあい。
しばらくインド映画に走っていたが、やっぱり香港映画もいいよねえ。
ところで、「特殊身分」はいつ公開されるんだろ。
ついでですが拾いもののドニーさんインタビュー。
たぶん公式動画だと思う。これで北京語の聞き取り練習をしよう。
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