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「3idiots(きっと、うまくいく)」日本語字幕版

 「ボリウッド4」も終盤。スケジュール的に行けないんじゃないかと思ったが、なんとか行けた。札幌のシネマディノス札幌さんでは、いままでの3作は1日1回上映だったけど、これは1日3回。テレビでも取り上げられていたし、力入ってるし、これは行かなければ。
 「ボリウッド4」には毎週通ったのだが、今回は少し大きい会場になって、しかし、習慣で最初は会場を間違えてしまったのであった。「映画泥棒」(好意的に見たことはついぞないが今回だけは役に立った。しかし、せめて予告編の前にやってほしい。映画のまえのわくわくを台無しにすることが海賊版撲滅には繋がらないと思います)のあとに「ヒステリア」が上映されて気がついて離脱。お客がおっさんばかりで多くなくておかしいとは思ったのよ。いや、「ヒステリア」も見たいけど。
 正しい会場に行ってみると、座る場所を見つけるのに苦労するほど混んでいたのでした。よかった!ちゃんと間に合ったし。

 日本版予告編、こんなんだったのか。

 すでにインド版DVDと香港での映画館上映を見ているのだが、いい塩梅に細かいところを忘れていた。おかげで感動が新たに。何度も書いていますが、日本語字幕があるって素晴らしい!

 この曲は明るいけど、かわいそうなロボ君の話の流れなんだよね。泣きました。オープニングの歌の歌詞もよくて泣ける。ラージューもファルハーンもちゃんと成長しているし。ファルハーンとお父さんのシーンはやっぱり大泣き。泣いているお客様多し。
 何より、教育は希望を与えるものだと心を新たにしました。
 あと、忘れていたり気がついていなかったこともいろいろあって。ラージューのお父さんがいい味を出しているとか。ファルハーンが飛行機を止めてからラダックに行くまで1日経ってないとか。「サイレンサー」のいわれとか。
 

 この曲は、ピアの妄想ソングだったのだなあ。どうりでインド映画の様式を踏襲しているのだが、アーミルはずぶぬれは似合わないと思う。

 東京では上映後拍手が起こったらしいが、札幌の私の見た回では起こらず。しかし、お客様は泣いたり笑ったり楽しんでいらしたと思う。とてもインドらしいけど世界共通のお話で、涙あり笑いあり、これでもかこれでもかのてんこ盛りで、結末は予想がつかないし、風景はきれいだし、堪能したのではないかなあ。
 みなさーん、ウィルス先生は「闇の帝王ドン」のワルダンさんですよー、とか、カリーナ・カプールはトップ女優なんですよー、とか、主演のアーミル・カーンはミスター・パーフェクトと言われているんですよー、とか、何より、インド映画には面白い映画がもっともっとあるんですよー!とお伝えしたかった。
 アーミルなら、次は「Tare Zammen Par」か、全然違う役柄の「Ghajini」はどうだろう。サルマンなら断然「Dabangg」。
 この機会に、ぜひともインド映画を続けて公開してくださいと各方面に強く強くお願いするものであります。いやほんとに、お願いいたします。心から。

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コメント

わたしも香港で見てるんですが、やっぱり日本語字幕で見るべきですよね。
いつ行こうか…

投稿: 香港フリークOno | 2013.05.20 21:42

いやもう、是非是非行ってください!やっぱり日本語字幕はいいです。松岡環さんですし。
おそらく、これは他の「ボリウッド4」より長くやるんじゃないかと思いますので(少なくとも札幌はそうです)、是非。

投稿: きたきつね | 2013.05.20 22:07

私も今日(1回目ですが)行きました。
感動でした。泣いたり笑ったり、忙しかった!
私の時も泣いてらっしゃるお客様、多かったです。
実は「命ある限り」で納得できない所が多く、似たような感想をお持ちのきたきつねさんの意見に勇気づけられていた所でした。
「きっと、うまくいく」は自信を持って日本の皆さんにお勧めしたいです!
1日3回の上映ありがとうございます、ディノスさん!

投稿: わすれなぐさ | 2013.05.20 22:18

お返事が大変遅くなりました。
わすれなぐささんもディノスいらしたのですね。泣いている方、多かったですか。よかったよかった。
「命ある限り」は「突っ込みどころ満載」という評判が多いようなのですが、性格の悪さが露呈してしまいお恥ずかしい限りです。いやしかし納得いかないものはいかないんですよねえ。
この映画は本当にヒットしてほしいものです。マスコミでの紹介はめっぽう評判がいいので、一人でも多くのお客様が見てくださればよいなあと思います。

投稿: きたきつね | 2013.05.24 23:01

実はあまのじゃくなので、みんなが「いい!」という作品にはケチをつけたくなるのですが、今回は、素直に楽しみました。

香港で見たっきりだったので、日本語字幕が本当にありがたかったです。

わたしはあのラダックでのスナイパー君を見つめるアーミルの目がいいなあ、と思いました。
ずぶ濡れは似合わないけれど、あの目はすごい!と。

投稿: やっほー | 2013.05.26 17:34

いや−、アーミルの目はいいですね−。だてに「ミスターパーフェクト」と言われていないと思います。40代で大学生から30代の役でも全然不自然じゃないし。老成している感じもするので丁度よかったですね。
私もインド版DVDの英語字幕と香港のスクリーンと香港版のブルーレイの字幕で見ていたので、今回の日本語字幕で初めて知ったことがずいぶんありまいた。スナイパーってそういうことかい、とか。
これは、おそらくインド映画になじみのない方もきっと好きになる映画なので、公開されて本当によかったです。
これを機に、インド映画がどんどん公開されるようになることを心から心から祈っています。勝負は次ですね。

投稿: きたきつね | 2013.05.26 20:58

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