「DON2(闇の帝王DON ベルリン強奪作戦)」(2011)
札幌における「ボリウッド4」第2弾。
公開初日に行ってきました。
上映館は定員50名弱の小さい箱だったのですが、なんと!8割以上(たぶん)埋まっていました。すばらしい!
再掲ですが予告編。
こちらで紹介したシャールク版の「DON」の続編。アミターブ版は続編が作りようがないけど、こちらは作れる。で、第1弾はリメイクだったので前作を踏襲してるけれども、これはファルハン・アクタル監督のオリジナルなのである。
アジア・欧州の麻薬市場を手にしようとしているドン(シャールク・カーン)はアジアでもヨーロッパでも命を狙われているのだが、相変わらず「ふははは」と笑いながら無敵状態。しかし、なぜかクアラルンプールの国際警察のマリク刑事(オム・プーリー)とロマ(プリヤンカ・チョープラー様)の目の前に自ら出頭する。そして同じくパート1に登場したワルダン(おなじみボーマン・イラーニー)が待ち受ける刑務所に入るのだが、まんまと脱獄し、ベルリンでユーロ札の原版を狙うのであった…というお話。
日本公開されると思っていなかったので既にDVDを見てしまっていたため、ゆったり見ることができた。メインはシャールク鑑賞。突っ込みを入れながら楽しく観る。
インド映画を見ていていつも思うのだが、大丈夫なのかインドの刑務所!とか(まあ映画だからだとは思うけれども脱獄されすぎ)。ワルダンは大きなことを言っていた割に5分足らずでドンの手下に成り下がるし。リティク・ローシャンが出てくるところでは大喜びで手を振ってしまった。今回の「ボリウッド4」にはリティク主演の映画はなかったけど、ちゃんと出ていてよかったなあ。ベルリンも観光できてよかった(ロケが実現したのはドイツにインド映画のファンが多いかららしい。日本もそうなってくれればいいと思う)。
満員に近いお客様は全員がインド映画好きなのかどうかわからなかったのだけれども、もしインド映画好きが多かったらリティク登場のところでもうちょっと盛り上がりそうな気もするのだけれども、とにかく、初日にこれだけ入ったのは快挙だと思う。もしインド映画にそれほど馴染みがない方だったら是非とも味をしめていただきたい。そして、シャールクが「インドの織田裕二」ではないとわかってほしい(格が違いすぎるわ)。
『TV.Bros』のキャッチフレーズでは「ボリウッド版MI:2、ただし主役は極悪人」だけど、インド映画ということを抜きにして普通の映画として見ても「ミッション・インポシブル」なんかよりずっと面白いと思うんだよね。髭面、黒社会のボス風、囚人服、ミッション・インポシブル風などいろいろなシャールクが楽しめるし。無敵の極悪人なのだが実は違うかもとか思わせちゃうし。アクションはこれでもかこれでもかだし。
サリーム役のクナル・カプール(見たことがあると思っていたらマードゥリー主演の「Aaja Nachle」に出ていたのか)も可愛かったし、ジャバール役のナワブ・シャーもよかったと思う。ボーマン・イラーニーはやっぱり上手いなあ。
どうもこれは続編を作る気まんまんという気がするのだが、マリクは無事引退できるのだろうか。
エンドタイトルはこれ。最後に歌舞音曲が入るのがトレンドなのかな。エンドクレジットの最後の方で音楽がなくなってしまい残念であった。
【追記】
パート1である「DON(DON 過去を消された男)」は日本版DVDが出ているのだが、調べてみたら値段が2万円を超えていて驚愕した。これを機会に再販すればいいのになあ。
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コメント
きたきつね様
こんばんわ。今日「恋する輪廻」観てきました!
クラブでの上映会でしたので、観客の皆様踊って盛り上がってましたよ。音も現地並の爆音上映でした。(^_^.)
ストーリはまあ普通。90年代からインド映画にはまった私にはおしゃれすぎて(笑)一番の衝撃はリシ・カプールが
恐ろしく太ってしまっていた事!あとジューヒーの登場もうれしかったですわ。
「DON」そんなに高いなんてびっくり。インド在住の友人に毎年日本へ帰省の際,DVDを買ってきてもらうので,持ってはいるのですが,実は未だ観てません。2を観に行く前に予習しなくちゃ。!(^^)!
chandan.
投稿: chandan. | 2013.05.04 20:17
こんばんは。
爆音上映会のことはツイッターで知りました。東京はいろいろな催しがありますね。札幌でも、初めてこれだけまとまってインド映画が上映されたうえ、こんなにお客様が!と思うと嬉しくてたまりません。
今度こそインド映画が(せめて)香港映画なみに定着してくれることを心から祈っているところです。VTRやVCDで字幕もなかった頃を思うといい時代になりましたね。ネットでも見られますし。
映画の感じも、90年代からどんどん変わってきていて、まだまだ面白い映画が…とブログの下書きが溜まる一方なのですが、別に長く見ていることが偉いわけでも何でもないので自慢になってはいかんと自戒しています。まあ、自分が楽しくて観たり書いたりしているだけなのですけれども。
投稿: きたきつね | 2013.05.04 23:03