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日本公開熱烈希望「English Vinglish」

 ラッドゥーといえばこの映画。ずいぶん前に下書きしてあった。
 大好きな映画である。日本公開熱烈希望。

 主演のスリデヴィは往年の大スターである。バイオグラフィはこちらなどを。

 1963年生まれで、タミル出身。子役からキャリアを始め、テルグ語映画などにも出て、ヒンディー映画の大スターになった。しかし、実はスリデヴィの映画はあまり見ていない。マードゥリー・ディークシットの4才上で、マードゥリーの映画は見ていたけど、スリデヴィは気がついてみると引退していたような気がする。ダンスのベスト版は持っているのだが。
 この映画はスリデヴィの復帰作なのであった。

 予告編。

 スリデヴィ演じるシャシーは、料理がめちゃくちゃ上手な主婦。夫(演じるはアブディル・フセイン。素敵)と2人の子供に恵まれているのだが、みんな英語が上手で一人だけ英語ができず肩身が狭い。子供は英語主体の学校に通っているらしく子供の学校に行っても話がわからず、子供にも馬鹿にされているようで辛く自尊心は損なわれる一方。そんなところへ、ニューヨークに住む姉から姪の結婚式に来てくれるよう連絡が来る。迷った末シャシは一人でニューヨークへ向かう。しかし、英語がわからず苦労がたくさん。シャシーは4週間の英語コースに行くことを決意するのであった。

 ごうごう泣いた。
 クラスがいいんだよね。南インド1、パキスタン1、中国1、メキシコ1、アフリカ系(たぶん)1、フランス1。男子4人女子3人の7人クラス。特にフランス人男子はシャシにとっても好意的だ。単語は少し分かるけど文法はだめ、というレベルで、とにかく不完全でもいいから少しずつちゃんとした文で話せるようにしていくクラス。みんなとっても仲良し。ヒンディー語がわかる人が2人いてよかった。
 シャシーはとても優秀で、質問もいいし、テレビや映画を見てシャドウイングしたりして、どんどんうまくなっていく。英語のクラスに行き始めて、学ぶ喜び、言葉がわかる喜びを味わい、自尊心を取り戻して行く。
 でも、予定より早く家族がインドからやってきて、夫に(悪気はないんだけど)「ラッドゥーを作るしか能がない」というようなことを言われてしまう。夫、また誉めるのが下手で。シャシーはクラスメイトのフランス人男子(職業はコック)には「男性の料理はアートだけど女性の料理は義務だ」「ほしいのは少しの尊敬」とか言えるんだけどね。
 偶然知ってしまった姪以外には英語クラスに言っていることは知らせておらず、もちろん家族にも言わず、こっそり英語クラスに言っている間にやんちゃ息子が怪我をしたりして、責任を放棄しているのではと悩み、英語クラスには行かなくなってしまうのだが。
 もちろん、それで話は終わらないのであった。
 最後は、「行けー、言ってしまえ!」と立ち上がりましたね。文法が乏しくても(というか、えらく進歩しているのだが。関係代名詞使ってるし)心を打つスピーチはできるので。言葉って大事だな。スマートフォンもあってよかった。MVPは姪。

 特筆すべきは、アミターブ・バッチャンがゲストで出てくるところで、いい役なんだ。かつて共演しているので、これは夢の顔合わせなんだろうと思う。しかも、2人とも昔より素敵になっている。
 あと、食べるものがめちゃめちゃ美味しそうで、鍵になっているラッドゥー(前にも書いたけど、豆の粉で作るおだんご状のお菓子。甘くてうまい。重慶マンションに行ったらぜったい買う)とか、家族に作るカレーとか、英語クラスに持ってくカレーやイドゥリ(クラスメイト男子が食べたがってた)とか。見ているとお腹がすいてくる。
 踊るシーンは、結婚式がらみとエンディング(好き)に出てきます。



 全編通じて、スリデヴィのサリーの数々がとっても素敵。

 これは日本で公開してもヒットすると思う。
 インド映画定着のためには第2弾・第3弾がとても大切、本気でいかがでしょうか>関係各位。

【2014年7月追記】
 ついに札幌で劇場公開されました!詳細はこちらに。

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コメント

大好きです、この作品。

バッチャンが隣に座ったら、って興奮しました。
おちおちはなちょうちんもふくらますことできないけど・・。

あたしは英語は全くとほほですが、地下鉄にのれるようになったり、食べたいものが注文できたり、一つ一つ自分がクリアしていくのって、素敵ですよね。
あたしも、行け!!って思いました、ラスト。

日本でこそ上映してほしい作品と思います。

投稿: やっほー | 2013.05.30 21:01

ほんとにいい映画ですよね。見るたびに泣きます。
「誇りを取り戻す」のは香港映画の重要テーマでもあるのですが。
ほんとに日本公開してほしいです。
「3idiots」を観た人はきっと好きだと思うし。第2弾は大事だし。なんたっていい映画だし。
アミターブが隣に…素敵すぎます。実際あんな人かも、と思わせるところがまた素敵。

投稿: きたきつね | 2013.06.01 06:56

はじめまして!

香港インドブログさんからこちらを知ってちょくちょく拝見しております(香港インドブログさん・・・早く復活してほしいです)

私も昨日みました!

香港での公開を見逃していて、やっとDVDでみたのですが、想像以上にいい映画で私も泣いてしまいました。

最後に旦那さんと「まだ私を愛しているかい?」と聞かれて「じゃなかったら、ラドゥを2つもあげると思う?」とラドゥと子供をかけているところも感動でした。

字幕の英語での理解ですが、中3レベルの私でもわかり易いしよかったです。バッチャンもいい感じで・・・

次回、香港でラドゥ食べてみます!


・・・・ちなみに、日本公開するみたいですよん。

投稿: れしぴこ | 2013.07.08 11:44

れしぴこさん
お返事がたいへん遅くなりました。
コメント、ありがとうございます!
いい映画ですよねー泣きますよねー。ばっちゃん様も素敵だし。
日本公開…!ほんとですか!
いや、「3 idiots」の次はこれだろうと思うんですよ。
あれが好きな人には絶対気に入ってもらえるそうだし。
あまり間をおかずに公開してくれるといいなあと思います。
ラドゥ、ぜひ食べてみてくださいね。

投稿: きたきつね | 2013.07.11 22:22

 私は羽田-台北間のエヴァ航空の機内で2回見て、そのあとで輸入品のDVDをゲットして100回ぐらいみました。
 私が何度見ても泣けるのはやっぱり、結婚スピーチのシーンです。素晴らしいです。
 この映画は9月1日に名古屋で日本初上映となり、GAURI監督が来日されるので、東京在住ですが当日はぜひ新幹線で名古屋に行こうと思っています。

投稿: びし | 2013.08.05 16:28

びしさん
エヴァ航空でも機内でインド映画をやっているんですね。
結婚式のシーンは泣けますね。クラスでシャシーが楽しそうになってくるところから泣けますが。
検索したところでは、名古屋の上映は映画祭のようですね。全国で一般公開されることを願うばかりです。

投稿: きたきつね | 2013.08.05 23:18

きたきつねさん ごぶさたしていました

今日というか既に日が変わってる(笑)
昨日「あいち国際女性映画祭」で観ました

会場変えて遅い時間のティーチインなのに
満員で運営の方も驚き 監督にも喜んでもらえました

本当に素晴らしい映画でしたので
終わってチャーミングな監督に思わずサインねだりました(笑)

時期は未定ですが日本公開も決まってるそうで
名古屋も上映されると聞き拍手喝采でした

人間関係を大切に 愛を大切に映画をこれからも作っていきます
という監督の言葉でした 今後が一層楽しみですね

投稿: usako | 2013.09.02 00:31

おひさしぶりです!
「あいち国際女性映画祭」いらしたんですね。日本語字幕で羨ましい。
これは、一般公開されるんですね。よかったー!。
是非とも公開されるべき作品だと思います。『3 idiots』の次はこれだと思います。
次の作品も楽しみです。インド映画、どんどん公開してほしいですよね。

投稿: きたきつね | 2013.09.02 22:42

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