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2013年5月

日本公開熱烈希望「English Vinglish」

 ラッドゥーといえばこの映画。ずいぶん前に下書きしてあった。
 大好きな映画である。日本公開熱烈希望。

 主演のスリデヴィは往年の大スターである。バイオグラフィはこちらなどを。

 1963年生まれで、タミル出身。子役からキャリアを始め、テルグ語映画などにも出て、ヒンディー映画の大スターになった。しかし、実はスリデヴィの映画はあまり見ていない。マードゥリー・ディークシットの4才上で、マードゥリーの映画は見ていたけど、スリデヴィは気がついてみると引退していたような気がする。ダンスのベスト版は持っているのだが。
 この映画はスリデヴィの復帰作なのであった。

 予告編。

 スリデヴィ演じるシャシーは、料理がめちゃくちゃ上手な主婦。夫(演じるはアブディル・フセイン。素敵)と2人の子供に恵まれているのだが、みんな英語が上手で一人だけ英語ができず肩身が狭い。子供は英語主体の学校に通っているらしく子供の学校に行っても話がわからず、子供にも馬鹿にされているようで辛く自尊心は損なわれる一方。そんなところへ、ニューヨークに住む姉から姪の結婚式に来てくれるよう連絡が来る。迷った末シャシは一人でニューヨークへ向かう。しかし、英語がわからず苦労がたくさん。シャシーは4週間の英語コースに行くことを決意するのであった。

 ごうごう泣いた。
 クラスがいいんだよね。南インド1、パキスタン1、中国1、メキシコ1、アフリカ系(たぶん)1、フランス1。男子4人女子3人の7人クラス。特にフランス人男子はシャシにとっても好意的だ。単語は少し分かるけど文法はだめ、というレベルで、とにかく不完全でもいいから少しずつちゃんとした文で話せるようにしていくクラス。みんなとっても仲良し。ヒンディー語がわかる人が2人いてよかった。
 シャシーはとても優秀で、質問もいいし、テレビや映画を見てシャドウイングしたりして、どんどんうまくなっていく。英語のクラスに行き始めて、学ぶ喜び、言葉がわかる喜びを味わい、自尊心を取り戻して行く。
 でも、予定より早く家族がインドからやってきて、夫に(悪気はないんだけど)「ラッドゥーを作るしか能がない」というようなことを言われてしまう。夫、また誉めるのが下手で。シャシーはクラスメイトのフランス人男子(職業はコック)には「男性の料理はアートだけど女性の料理は義務だ」「ほしいのは少しの尊敬」とか言えるんだけどね。
 偶然知ってしまった姪以外には英語クラスに言っていることは知らせておらず、もちろん家族にも言わず、こっそり英語クラスに言っている間にやんちゃ息子が怪我をしたりして、責任を放棄しているのではと悩み、英語クラスには行かなくなってしまうのだが。
 もちろん、それで話は終わらないのであった。
 最後は、「行けー、言ってしまえ!」と立ち上がりましたね。文法が乏しくても(というか、えらく進歩しているのだが。関係代名詞使ってるし)心を打つスピーチはできるので。言葉って大事だな。スマートフォンもあってよかった。MVPは姪。

 特筆すべきは、アミターブ・バッチャンがゲストで出てくるところで、いい役なんだ。かつて共演しているので、これは夢の顔合わせなんだろうと思う。しかも、2人とも昔より素敵になっている。
 あと、食べるものがめちゃめちゃ美味しそうで、鍵になっているラッドゥー(前にも書いたけど、豆の粉で作るおだんご状のお菓子。甘くてうまい。重慶マンションに行ったらぜったい買う)とか、家族に作るカレーとか、英語クラスに持ってくカレーやイドゥリ(クラスメイト男子が食べたがってた)とか。見ているとお腹がすいてくる。
 踊るシーンは、結婚式がらみとエンディング(好き)に出てきます。



 全編通じて、スリデヴィのサリーの数々がとっても素敵。

 これは日本で公開してもヒットすると思う。
 インド映画定着のためには第2弾・第3弾がとても大切、本気でいかがでしょうか>関係各位。

【2014年7月追記】
 ついに札幌で劇場公開されました!詳細はこちらに。

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ラッドゥー(のようなもの)を作りました

 札幌にもインドスーパーが見つかったおかげで定番のお菓子は買えるようになったのだが、ラッドゥーやバルフィなどの半生菓子は買えない、が、食べたい。
 ラッドゥーとはこれね。よく映画に出てくる(「English Vinglish」とか)。重慶マンションに行ったら、必ず買う。

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 「Kabhi Khushi Kabhie Gham(家族の四季 愛すれど遠く離れて)」のリティクの幼少時のあだ名です。字幕では「お団子坊や」となっていた。
 ネットでレシピが見つかり、この週末、目が回りながらも、気がついたら材料を入手して作っていた。ベスンは札幌のインドスーパーで買ってあったし、あとの材料は近所で買えるし、作り方は簡単だし。
 出典はこちら。表記はラドゥーとなっている。

【材料】
  ベスン(ひよこ豆の粉)150g
  無塩バター 90g
  きび砂糖 90g
  岩塩 少々
  アーモンド 40g たて薄切り
  カルダモン 小さじ1/4(好きな人はたっぷり)
 (仕上げ用バター 溶かす)
 (仕上げ用 ピスタチオ)

【作り方】
 バターを湯煎にして溶かし、ベスンを入れて弱火で香ばしくなるまで炒める。人肌程度に冷めたら、きび砂糖と岩塩をすり混ぜ、刻んだアーモンドを混ぜ、カルダモンで風味をつけ、ぼろぼろでも気にしないで丸める。仕上げ用溶かしバターを塗り、ピスタチオを散らす。

 計量は適当。
 バターも湯煎にせずフライパンで溶かし、ベスンは目分量で入れたらホワイトソースのようなとろみになったので、あとから足した。雰囲気的にはカレールーを作っている感じ。
 アーモンドは近所のコンビニで調達したミックスナッツ(アーモンド・カシューナッツ・クルミ)で代用。アーモンドだけのもあったけど、こっちの方が美味しそうな気がしたので。

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 カルダモンは、インドスーパーで買った緑のやつの皮を剝き、中の黒いところをインドで買ってきたスパイスつぶし器でつぶした。
 バターで炒めたベスンがなかなか冷めないけど、触りながら待ち、触れるようになったら、すかさず砂糖と塩をすり混ぜ、ナッツとカルダモンを加えて混ぜて丸める。
 
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 できあがり。ぜんぜん美味しそうじゃありませんが。
 とてもいい香り。カルダモンは10粒ぐらい使ったけどもっと入れてもよかった。味も悪くない。ざくざくのナッツもいい感じ。ミックスナッツにして正解。元のレシピでは「ぽろぽろ」と書いてあったけど、これは「ぺたぺた」という感じなので、たぶんベスンが少なかったんだろうと思う。というか、バターが多いかも。「English Vinglish」では、ほろほろだったし。食感がぽってりしていて、ラドゥーとは別のお菓子として成立している。
 元のレシピでは、仕上げ用バターを塗ってピスタチオを散らし、小さい紙カップ(チョコレートに使うようなの)に入れていたので、せめて紙カップに入れ、てっぺんにアーモンドでも乗せるといいかも。くっつくので今回はとりあえずアルミホイルを敷きました。
 重慶マンションで買うと1つ4ドルで、今回は400円程度で14個できたので、原価計算すると若干お得というぐらいだけど、家でいつでも作れるというのはありがたい。
 まだ材料はあるので、もうちょっと工夫してみよう。

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重慶マンション 2013年3月

 今日はやっとよいお天気になったのだが、目が回って外に出られない雰囲気。
 昨日BS民放でやっていた「無間道3終極無限」吹き替え版(DVDと違ったので新録かも)を見たら里心がついてしまう。そういえば、この3月の香港で下書きしてあったことがあった。
 時間がなくても重慶マンションには行ってしまうのであった。
 行くと、落ち着いてしまうのは何故なのだろう。

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 今回のお買い物。
 「おすすめは?」と聞いたらアルジュンの新作を勧めてきたカピバラの店(DVD屋。店員がカピバラ似なのでこう呼ばれる)の兄ちゃん、さすがだね。

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 行きつけのインドスーパーでは、毎朝飲んでいるRed Lavelとアユールベーダ石鹸を買った。大きいのが14ドル。小さいのが8ドル。サンダルウッドの(大きい箱の黄色ラベルの)をお風呂で使っているのだが、使うと脱衣所までサンダルウッドの香りになる。優に1か月以上もつ。
 札幌に悲願のインドスーパー(1年前ぐらいにできたハラルショップなのだが実質小さいインドスーパー)が出現したので、豆や米や基本的なスパイスや定番のお菓子は買わずにすむようになってありがたい。Red Lavelも地元で買えるのだが、つい買ってしまった。

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 そのスーパーのそばのお菓子屋。たぶん新しい店。
 ラッドゥー(おだんご状)とバルフィ(乳製品を固めた四角いの)を買ったのだが、品数も豊富だし、けっこう美味しかったし回転もよさそうだしターバンのおっちゃんが可愛いので今後贔屓にしようと思う。
 イートインもあるので今度行こうっと。

 ああ、香港行きたいな。

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「コーマン帝国」

 いまいち体調不良なので、おうちで録画消化。
 WOWOWでロジャー・コーマン特集があったのをまとめて録画しておいたのを見て、「コーマン帝国」で感動して泣いた。
 もともと、くだらない映画、それも確信犯的にやっているやつが大好きで、たとえば「死霊の盆踊り」、映画館で「わかった、もうわかった」と言いながら大爆笑したものだが、なんで自分がくだらない映画が好きで苦手なものが苦手なのかよくわかったのだった。
 すみません、今日も心の狭さが全開です。

 ロジャー・コーマンは、低予算・短期間で大量の映画を作り続け黒字を出し続けた。『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか―ロジャー・コーマン自伝』という本もあるのだが、絶版…。古本屋で探そう。
 「コーマン帝国」の内容は、映画の紹介、本人へのインタビュー、関わった人々へのインタビュー。関わった人々は、ジャック・ニコルソン、ロン・ハワード、マーティン・スコセッシ、ゲイル・アン・ハード、ジョー・ダンテ、ビーター・フォンダ、ウィリアム・シャトナーなどなど錚々たるメンバーです。実はコーマンは人材を育てたことでもつとに有名なのであった。
 公式サイトはこちら
 予告編。

 どこで泣いたかというと、最後にアカデミー賞の特別功労賞をもらったところ。ロン・ハワードとかタランティーノが本当に嬉しそうで。その後出てきたジャック・ニコルソンも「ごめん…」と言いながら泣いている。泣いているんですよ、あのジャック・ニコルソンが!
 ロジャー・コーマンは、本当にまともな人である。「B級映画の帝王」というと世間的に軽んじられるイメージがあるけど、というか、そう思ってしまう自分自身を反省しなければならないのだが、映画制作のプロとして稼げる映画をきっちり作り、若者に仕事をまかせて人を育て、一方、自宅を抵当に入れて南部の黒人差別に反対する「侵入」という映画(ウィリアム・カーク船長・シャトナーの初主演作)を作るという気骨がある。「B級映画」と言われているけど誇りをもって作っているし。
 で、映画を改めて見ると、「白昼の幻想」とか「ロックンロール・ハイスクール」とか「デスレース2000年」とか面白いじゃないか。
 プロだ、仕事人だ。そういう人に私はなりたい。
 「コーマン帝国」で印象深かったのは、「ジョーズ」「スター・ウォーズ」が出てきたときに「これで終わったと思った。自分たちと同じことを比較にならない資金でされたらかなわない」と話していたこと。「デスレース2000年」は「スター・ウォーズ」エピソード1のポッドレース(子供のアナキンが活躍するやつ)に似てるのよ。むしろエピソード1より面白い。
 うまく言葉にできないのだが、B級映画ってこういうことかと思った。自分はそういう映画が好きだ。
 一方で苦手なのが、自意識が反映されちゃっていて自分と作品の区別がついていない、自己顕示欲がちらちらしているような映画。でも、たぶん自己顕示しているという自覚はなくて、ほめてほしいと思っているような。お金取っているんだから、自分のすごさじゃなくて作品を見せてというような。
 ちょっと前にtoggeterで「質疑応答なのに自分語りを始める人 あるあると有効な対策」というまとめがあって、あるある!と膝を打ってしまったのだが、それと共通するものを感じた。ほら、いるじゃありませんか、映画祭のティーチインで質問時間を独占して自分の意見を開陳しちゃうような人。きっとすごいって言ってほしいんだよなあ、でも今はそういう時間じゃないし、かえって頭悪そうに見えるわよあなた、という感じの。講演会の質疑応答とかブログのコメント欄なども例としてあがっていたけど、音楽をやっている人にも「音楽ではなく音楽をやっている自分が好き」という感じの人がいる。映画が好きな自分が好き、という人もいるような気がする。
 同じようなことを実は政治にも感じていて、たとえば、今話題の大阪市長とか元東京都知事とか元文部科学大臣などですが、何がこんなに嫌なんだろうとつらつら考えているうちに、そうか、自分の権勢欲とか支配欲とかルサンチマンとかそういったものを、おそらく無自覚に政治に持ち込んでいるのが嫌なんだと思い至った。欲は政治や仕事に持ち込むべきではないし、みだりな自己顕示はやめていただきたい。頭はきちんと使っていただきたい。

 心の広い方は、きっとそういうのに寛容なのだろうなあと思うのだが、自分の心の地雷原がどこにあるのかわかって、ちょっとすっきり。読んでくださった方、付き合わせてすみません。
 そのような部分が自分の中にあるから嫌だと思うというのはその通りなので、そうならないよう自戒したいと思います。

 いやしかし、ロジャー・コーマンは偉いぞ。
 自分がインド映画が好きなのにも、同じような理由があると思う。香港映画もそうなのだが「ほめてほしい」とは無縁の闇雲さが好きだ。「ほめてほしい」というのが心底苦手なのである。

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『 新装版 旅のグ(ちくま文庫)』

 風邪を引いてしまい、出張を取り下げて家で寝たり起きたり。
 しかし、嬉しいことがあったので記事にしてしまう。
 グレゴリ青山さんの本は全部買っていて、これも出てすぐ買っていたのだが、

 表紙に秘密があったのをこちらで教えていただいた。
 ひっそりDDLJの看板が描かれているのである。
 DDLJとは、Dilwale Dulhania Le Jayenge の略で1995年の大大ヒットヒンディー映画である。IMDbはこちら

 主演はシャールクとカージョル(私はお父ちゃんのアムリシュ・プリーが好き。顔怖いけど)。3時間を超える大恋愛映画である。看板のシーンはこれ(画面の文字は下のバーの白い吹き出しをクリックすると消えます)。
 邦題がついているので日本語字幕版があるのではないかと思う。しかし、今まかり通っている邦題はどうかと思うのであえて書かない。昔『旅行人』に出ていた「花嫁を連れて」のほうがいいと思う。
 『旅のグ』は、この『旅行人』連載であった。文庫は増補版。
 前にこちらで書いたのだが、グレゴリ青山さんと松岡環さんと『旅行人』は自分にとって大恩人であって、おそらく『旅行人』とグレゴリ青山さんなかりせばインド映画を知ることはなかったと思う。98年と99年に出た『旅行人』インド映画特集は今でも本棚の特等席にあり、98年のインド映画特集のコピーを握りしめて重慶マンションへ行ったのであった。買ったのはマードゥリーのベスト版とDDLJを筆頭とするVCD(当時はDVDはなかったのである)の数々。
 グレゴリさんのお書きになったものの中で一番好きなのは、『グ印亜細亜商會』掲載の「電信柱の画家の街」と『香港電影バラエティブック』(大好きな本だ)掲載の重慶マンションでブルース・リーに遭遇する話(『旅のうねうね』所収の「雨香港」)なのだが、インド映画関連だと、何と言っても『ひみつのグ印観光公司』。特に103-104ページはほとんど暗記しているので書かせてください。(  )内はそのコマに登場する俳優(似顔絵つき)です。

 ヒンディー映画の俳優の特徴は一言でいって
顔が濃い(アーミル・カーン、アクシャイ・クマール)
すごく濃い(ジャッキー・シュロフ、サンジャイ・ダット)
とんでもなく濃ゆい(アムリシュ・プリー、ラージ・バーバー)
名前までも濃い(あみたぶ・ばっちゃん、あじゃい・でーぶがん)
顔が濃いうえにでぶな俳優もいる(ゴヴィンダ、サニー・デオル)
そのくどい顔の俳優が
何かにとりつかれたかのように
いきなり踊り出すのである(Khal Nayak)。
そんなキョーレツ過ぎる 
ヒンディー映画俳優のNo.1が
グのときめきのニューアイドル
シャールク・カーンである。

 ああ、好きだわあ。
 本を見ると元々は1997年に書かれているのだが、15年経って、アーミルとシャールク主演の映画が劇場公開されるようになったのだなあ。

 で、何が嬉しかったといって、上記の秘密を教えていただいた際に、グレゴリさんにその一端を直接お伝えできたのでした。もっとお伝えしたいことがあったのだが、他人様のブログのコメント欄を使わせていただくわけにはいかないので、記事にした次第です。

 ついでに、せっかくの機会なので、DDLJと「ラジュー出世する」(同じ頃に日本公開されたシャールク・カーン主演の映画。NHK教育でも放映された)をどこかでDVD化してくださらないだろうか。
 

 公式動画がありました。これこれ。いい話なんだ。

【追記】
 その後、さらに嬉しいことがあったのであるが、他人様のブログのコメント欄なので自重して、ここで喜びを記すだけにしておきます。第1作からずっとファンだったので鼻血が出そうだ。ネットって素晴らしい。

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「3idiots(きっと、うまくいく)」日本語字幕版

 「ボリウッド4」も終盤。スケジュール的に行けないんじゃないかと思ったが、なんとか行けた。札幌のシネマディノス札幌さんでは、いままでの3作は1日1回上映だったけど、これは1日3回。テレビでも取り上げられていたし、力入ってるし、これは行かなければ。
 「ボリウッド4」には毎週通ったのだが、今回は少し大きい会場になって、しかし、習慣で最初は会場を間違えてしまったのであった。「映画泥棒」(好意的に見たことはついぞないが今回だけは役に立った。しかし、せめて予告編の前にやってほしい。映画のまえのわくわくを台無しにすることが海賊版撲滅には繋がらないと思います)のあとに「ヒステリア」が上映されて気がついて離脱。お客がおっさんばかりで多くなくておかしいとは思ったのよ。いや、「ヒステリア」も見たいけど。
 正しい会場に行ってみると、座る場所を見つけるのに苦労するほど混んでいたのでした。よかった!ちゃんと間に合ったし。

 日本版予告編、こんなんだったのか。

 すでにインド版DVDと香港での映画館上映を見ているのだが、いい塩梅に細かいところを忘れていた。おかげで感動が新たに。何度も書いていますが、日本語字幕があるって素晴らしい!

 この曲は明るいけど、かわいそうなロボ君の話の流れなんだよね。泣きました。オープニングの歌の歌詞もよくて泣ける。ラージューもファルハーンもちゃんと成長しているし。ファルハーンとお父さんのシーンはやっぱり大泣き。泣いているお客様多し。
 何より、教育は希望を与えるものだと心を新たにしました。
 あと、忘れていたり気がついていなかったこともいろいろあって。ラージューのお父さんがいい味を出しているとか。ファルハーンが飛行機を止めてからラダックに行くまで1日経ってないとか。「サイレンサー」のいわれとか。
 

 この曲は、ピアの妄想ソングだったのだなあ。どうりでインド映画の様式を踏襲しているのだが、アーミルはずぶぬれは似合わないと思う。

 東京では上映後拍手が起こったらしいが、札幌の私の見た回では起こらず。しかし、お客様は泣いたり笑ったり楽しんでいらしたと思う。とてもインドらしいけど世界共通のお話で、涙あり笑いあり、これでもかこれでもかのてんこ盛りで、結末は予想がつかないし、風景はきれいだし、堪能したのではないかなあ。
 みなさーん、ウィルス先生は「闇の帝王ドン」のワルダンさんですよー、とか、カリーナ・カプールはトップ女優なんですよー、とか、主演のアーミル・カーンはミスター・パーフェクトと言われているんですよー、とか、何より、インド映画には面白い映画がもっともっとあるんですよー!とお伝えしたかった。
 アーミルなら、次は「Tare Zammen Par」か、全然違う役柄の「Ghajini」はどうだろう。サルマンなら断然「Dabangg」。
 この機会に、ぜひともインド映画を続けて公開してくださいと各方面に強く強くお願いするものであります。いやほんとに、お願いいたします。心から。

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桜きたる 2013年5月

 季節ネタです。
 ついに来ました。

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 桜です。
 エゾヤマザクラは葉とピンクの花が一緒に出る。

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 お天気もよかったので北海道神宮でお花見散歩。
 手前の方々は広東語を喋っていた。桜が見られてよかったね、ホンコンヤンのみなさん。

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 やっと20度になったのが一昨日ぐらい。
 今年はほんとに春が来ないかと思いました。
 あーよかった。

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 札幌市民のお花見のメッカ円山公園は、朝から焼肉帝国に。

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 この方々は木の上を走るエゾリスを見ている。
 ちなみに、ここは日本における杉林の北限である。

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 もひとつちなみに、北海道では梅と桜が同時に咲きます。

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「Jab Tak Hai Jaan(命ある限り)」(2012)

 札幌公開が明日までなので、急いでアップ。
 札幌における「ボリウッド4」第3弾。
 初日に行きました。初日しか行ける日がなかったのだが、行けてよかった。「Don 2(闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」よりは少し少なめだったけど、お客様の入りもまずまず。
 しかし、感想を書くのには手間取った。

 予告編。

 ラダックの湖で溺れ助けられたアキラは、助けてくれた男が忘れていったノートを読んでしまう。陸軍爆弾処理班きっての命知らずサマル(シャールク・カーン)は防護服を着ずに誰よりも多くの爆弾を処理してきている。彼は25才のときにはロンドンにいた。いろいろなアルバイトをしていたサマルは教会の雪かきをしていたときにミラ(カトリーナ・カイフ)と出会い、その後もアルバイト先の魚市場やスカウトされたレストランで見かけるようになる。明るく前向きなサマルはミラと恋に落ちるのだがミラには既に婚約者が。サマルは交通事故に遭ってしまい、そして…というお話。終盤はいつ爆発が起こるか手に汗握った。
 「ボリウッド4」でのキャッチフレーズは「「大スケール過ぎるボリウッド版冬のソナタ」で、その他得ていた情報は「突っ込みどころが多い」ということ。
 「冬のソナタ」というのは交通事故からの連想なのだろうなあ。記憶喪失は出てくるけど、冬ソナといえば連想してしまう、そっくりさんと思ったら本人だったとか兄妹疑惑とかは出てこない。
 しかし、やはり、突っ込んでしまう。
 水が冷たいって、その岩までどうやって行ったアキラとか。アヌパム・ケールが50才は無理があるとか(本当は1955年生まれの当時57才)。ミラ、それキリスト教徒と違う、キリスト教は犠牲と引き替えにお願い事をかなえてくれる宗教じゃないってとか(だいたい、それが物事をやっかいにした原因の一つだろう)。カーン先生、「深刻な傷を心に負うおそれ」と言いつつ、さっくり十年宣告しちゃうし、嘘のシナリオ作ったら部分的に記憶が残っていた場合に認知的不協和を起こして深刻な事態になりうることは容易に予想できるんじゃありませんかとか。黒澤明ってインドでも有名なんだなあとか。アキラあんた事態に責任取れるわけとか。
 実は、感想が書きにくいのは、そのアキラにどうにもこうにも感情移入できなかったからなのであった。世間的には明るく可愛くて前向きでいい娘さんという評価になるのだろうか。男性陣もちょろいもんだったし。
 しかし、爆弾処理をしている横でカメラがぶつかりそうになっていて、しかも集中を要する作業中に話しかけ続けて話題がそれかよ!と思ってしまい、血管が切れそうになったのである。橋の上には兵隊さんがたくさんいるんだぞ。
 心が狭くて申し訳ないのだが、想像力のない輩、他人の大切な領域に土足で踏み込む輩、公私混同する輩、人の事情を利用する輩、責任能力もないのに大人の事情に首を突っ込むお子様はとても苦手。なんでも一番の挫折知らずなんだろうけど、自分のしでかしたことが原因で誰かが不幸になったら良心の呵責で苦しむことができるんだろうか。一歩間違えれば、サマルやミラが取り返しのつかないことになる可能性も大いにあったわけで、そのことに対する想像力や責任をとる気持ちはあったんだろうか。想像力はジャーナリストには不可欠だろうに。
 一方でシャールクの仕事についての描き方はよかったと思う。長いこと自分を捧げてきた仕事はどんなことになっても自分の中に残っていて、最後には自分を助けてくれるのだなあ。

 いやしかし、事前に聞いてはいたのだが、インド映画なのに「寸止めていない」シーンが複数あって驚きました。シャールクだからいいのか?インド映画でそういうシーンを映すようになるとはなあ。昔は水着の女性が映るだけで場内の男どもが大興奮だったらしいけど。

 歌うのはラブソングの鉄板シェリヤ・ゴーシャル。
 音楽はさすがのA.E.Rahmanで、とってもよかった。

 踊りのシーンはあまりなかったのだが、クラブに行くシーンでカトリーナうまいんだから踊ればいいのに…と思ったら、ちゃんと踊ったし。シャールクも踊ったし。周囲の客の幸せ者!(いやエキストラだけど)と思う。
 
 この映画はヤシュ・チョープラー監督の遺作で、冒頭に追悼の言葉が出、エンドロールは大フィーチャリング・ヤシュ・チョープラー監督。映画の内容と関係なく、このエンドロールで泣いた。監督作の「Dil To Pagal Hai」は大好きな映画の1本である。心からご冥福を祈る。

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サルマン・カーン主演こてこて南インド風味「Wanted」(2009)

 まだまだ続くインド映画街道。
 といっても、平日は通しで見る時間的余裕はないので、夜こま切れに見ている。それも「ながら見」なので、わからなくなって戻したり。でも、インド映画が見たいのよ。紹介するなら、インド映画が盛り上がっている今でしょう。

 というわけで、数日かけて見た、「Ek Tha Tiger(タイガー伝説のスパイ)」の(と書けてとっても嬉しい)サルマン・カーン主演「Wanted」。
 2009年の映画で、かっこいいサルマンを堪能する路線の嚆矢だと思う。監督は南のダンス名人プラブデーヴァ(Prabhu Deva)で、こってこての南インド風味。ストーリーがどうというより勢いで押している感じ。ムンバイの殺し屋サルマンが、アイーシャ・タキアと恋に落ち、マフィアや悪徳警官と戦うという話。
 悪役が、悪徳警官といいマフィアといい、もうこってこての悪役で、それを復讐に燃えるサルマンが粉砕していくというのが受けたんだろうなあ。
 しかし、暴力シーンが多くて、特に女性と子供が下に見られてことごとく暴力の対象となるのが見ていて辛い。昨今のインドでの暴力事件の背景ってこんなメンタリティなんだろうなと思ったり。それより何より、うちの国の恥ずべき政治家(慰安婦を容認した上に風俗を使えと行って米軍司令官を凍り付かせたお前だよ大阪市長!)と根っこは同じだと思えるのが最高に不愉快。
 ただ、サルマンのお父さんの最期(とてもかっこよくて悲しい)のシーンで明かされる真実については、おお!と思いました。特に香港映画好きはそう思うにちがいない。

 南のダンス王プラブデーヴァが監督だけあって、ダンスシーンはすばらしい。
 特にコレ。

 アイテムボーイが「スラム・ドッグ・ミリオネア」のみのもんたことアニル・カプール!プロデューサーがお兄さんのボニー・カプール(たしかシュリデヴィの夫君)だからかなあ。終盤には北のダンス王ゴヴィンダと監督である南のダンス王プラブデーヴァがそろい踏みし、豪華さに目がくらみそうである。

 恒例、恋に落ちて1曲。

 ヒロインのアイーシャ・タキアは「Sunday」にも出ていた。たれ目でかわいい系だけどインド人には珍しい感じ…というか、一度そう思ってしまってから、実は、泉ピン子にしか見えなくなってしまったのだった。

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『あのひととここだけのおしゃべり(文庫版)』は初版を買う

 ずっとインド映画の話題が続いているのだが、もとから下書きがたくさんあるうえに(覚え書きを書いて放ってあるもの多し)最近のお楽しみと頭休めはインド映画なので、ますます下書きが増える一方で。
 しかし、これは早いほうがいいので割り込み。

 本屋に行ったら、これが出ていた。

 前にこちらでご紹介したことがある『あのひととここだけのおしゃべり』(よしながふみ)が文庫になっていたのである。
 単行本は好きで何度も読むあまり手垢がつきまくっているのだが、買った。
 なぜなら、文庫版には新たに堺雅人さん(「大奥」の映画版とテレビドラマ版で主演)との対談が入っているうえに、初版にはおまけがついている。
 堺雅人さんは「目が笑っているくせに奥では笑っていない」(そのとおりです、よしながさん。お父さんもすごいわ)ところがいいと思うのだが(うんと怖い役をやってほしい)、羽海野チカさんとか漫画家さんとも親交があるのね。そういえば「ハチミツとクローバー」で修ちゃんだったっけ。こちらの対談も面白かった。話が面白い人なんだな。
 で、初版限定のおまけは、雑誌『メロディ』に掲載された「大奥」映像化記事のイラストエッセイが挟まっているのだが、何がツボだったといって、「何話してるんですか」「火付盗賊改筆頭与力佐嶋さまのお話を」というところ。
 佐嶋!

20130512sajima
 
 借り物の写真ですが、この人です。
 髙橋悦史さん演じる佐嶋はテレビ版の「鬼平犯科帳」で一番好きな登場人物なんである。出てくると「さじまー!」と言いながら手を振ってしまう。「うさぎ…」と苦り切っているところなど最高。残念ながら髙橋さんは亡くなってしまい以後佐嶋は出てこないので、そのあたりはあまり見ていないのであった。
 佐嶋!いいよね!よしながさん!
 ついでに書くと、現在絶賛放映中のNHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」には「鬼平」の兎忠と粂八が義理の親子設定で出てきて(わざとか?このキャスティング)先週は酒を酌み交わしていたので、お好きな方は大喜びであったろうと思う。「あまちゃん」は毎日見ているうえに、80年代歌謡映像満載で大丈夫かDVD?とも思っているので録画もしているのであった。クドカンさすがである。

【追記】
 実は、上記の記事はざっと読んだ時点で書いていて最後のほうを見落としていたのだが、菅野美穂さんのことが話されていて、しかし、対談の時点では結婚の話はまったく出ていなくて、「ああよかったね」と心から思った。おめでとうございます。お幸せに。
 「佐嶋」が出てくるイラストは、実は本冊にも出てきていました。でも、ほかのイラストもあるので、やっぱり初版を買った方がいいと思う。菅野美穂さんは男らしいのか。

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本日よりブログ開設10年目

(【追記】すみません、間違いました。2004年開設なので「10周年」ではなく「10年目に突入」です。おおぼけで申し訳ありません。タイトル訂正しました。何やってるんでしょうね、もう)

 おお、最近では珍しく1週間連続更新。
 連続公開に喜びインド映画ネタが11回続きましたが、閑話休題。
 本日をもって、このブログは開設10周年を迎えました【訂正】10年目に突入します。この記事が2728本目です。
 備忘録代わりに好きなことを書いている、実は最大の読者は自分という拙いブログですが、来ていただいた皆さま、本当にありがとうございます。
 10年も経ったという気は全然しないのですが、いろいろなことがあり、ツイッターができて役割分担をするようにもなって内容も書き方も変わってきた気がします。
 これからどう変わっていくかはわかりませんが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

20130508hongkong

 どの写真を使おうか悩んだ結果、地球上で一番好きな場所のひとつを。
 この間「手持ち夜景撮影モード」という機能がカメラについていることを発見し、嬉しがって撮りまくったうちの1枚。
 技術も街も人も景色も環境も年月が経つに従って変わっていくものですが、なるべくいい方向幸せな方向に動いていけばいいなあと思います。心から。

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絢爛豪華なシャールクの悲恋映画「Devdas」(2002)

 この連休はお天気が悪かったので、インド映画まみれ。メモ代わりにブログを下書きしてしまいました。というわけで久々にかけたDVD。
 この映画は歌舞音曲シーンが美しいのである。

 マードゥリーとアイシェが踊っております。絢爛豪華。
 ただし、ストーリーは悲恋ものである。

 予告編。

 お金持ちのぼんぼんであるシャールク・カーンと幼なじみのアイシェワリア・ラーイ。シャールク演じるデヴダス(タイトルはシャールクの役名)はロンドンに留学して戻りアイシェと恋に落ちるのだが、シャールクとの結婚を望むアイシェの母(「Om Shanti Om」のお母さんキロン・ケール)に対し、シャールクの家族はとても冷淡(たぶん身分違い。味方はおばあちゃんだけ)、キロン・ケールは「娘はもっとお金持ちと結婚させる!」と宣言してしまう。失意のシャールクを遊郭(たぶん)に連れて行き踊り子のマードゥリー(実はこの映画の中で最も男前な役だと思う。このナンバーも美しい)と引き合わせるジャッキー・シュロフ。シャールクの心はアイシェにあり続けるのだが、

 だがしかし、アイシェは他の男と結婚してしまうのであった…。

 最初に見たときの感想は「酒やめろよ、シャールク」に尽きたのだが、やっぱり綺麗だわあ。美術と歌舞音曲シーン(多め)が素晴らしい。

 意味深な歌舞音曲シーン。
 キロン・ケール(若い!)が踊ってます。

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見たい!インド映画 2013年5月(「Yeh Jawaani Hai Deewani」「Bombay Talkies」ほか)

 ちょっと話題が暗くなったので明るいインド映画の話題を。
 自分のための覚え書き。
 こちらで教えていただきました。インド映画の情報は先達に教えていただいているのである。いつもありがとうございます。(そのお一人である「香港インドぶろぐ」さん、記事が消えてしまっているのだが、どうなさったのだろう。心配である)

 今、すごーく見たいのがあって、

 1本目。「Yeh Jawaani Hai Deewani」。

 ランビール・カプールとディーピカ・パドゥコーン共演。
 実はこの2人は元カップルらしいのだが、ランビールの作品は間違いないのが多い。眼鏡のディーピカちゃん、かわいいぞ。

 ディワリ(インドのお祭りのひとつ)の話なのかなあ。
 T-seriesがプレイリストを公開している。作業用BGVはこれだな。

 ついでに見つけた。「Ghanchakkar」。
 主演がイムラーン・ハシミとヴィディヤ・バラン。
 予告編はこちら

 イムラーンのだと、「Ek Thi Daayan」も見たい。

 ホラーっぽいけど、共演がコンコナだ。
 「The Dirty Picture」に出てきたイムラーン・ハシミは最近注目なのである。

 シャールクとディーピカちゃん共演の「Chennai Express」の予告編も見つけてしまったわ。同じページにシャールクのドバイのお宅拝見も。

 で、いちばん見たいのはこれ。「Bombay Talkies」。

 豪華だ。豪華すぎる。
 「Deewangi Deewangi」よりすごい。だって、アーミル、その甥っ子イムラーン、マードゥリー、アクシャイ、アニル・カプール、その娘ソナム、カリーナ、その姉のカリシュマー、その従兄弟ランビール(すげえ一族…)、カリーナの旦那サイフ、ジュヒー、ラニ、シュリデヴィ、ヴィディヤ、プリヤンカ、シャールク(別格なのね、やっぱり)などなど、なんですか、この顔ぶれは。
 ああ、見たい。
 実は、これ、インド映画100周年記念映画なんだそうです。
 アヌラーグ・カシュヤプ 、カラン・ジョーハル 、ゾーヤー・アクタル 、ディバーカル・バナルジーの4人の監督によるオムニバス。くわしくは、ポポッポーさんのこちらの記事を。予告編はこちら
 上のシーンにはいないけどアミターブも出るっ。

 大バッチャン自身が写真入りでツイートしていたことがあるのだが(当然フォローしている)、日曜毎にバッチャン家の前にはすんごい数の人が集まるのだそうです。

 今年はインド映画100周年。100周年を機に、インド映画が日本に根付くことを心から心から願うものである。
 これ、日本で公開してくれないだろうか。

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「Barfi !」(2012)

 プリヤンカ祭りの一環として「Fashion」を見ようと思ったら、ディスクの不具合で見られず(好きなのに…)。これにする。
 アヌラグ・バス監督は、個人的インド映画ベストワン「A Life in a Metro」を撮った人。「Barfi !」はアカデミー賞外国語映画賞作品としてインドからエントリーされ、フィルムフェア賞で最優秀作品賞を獲りました。主演のランビール・カプールも主演男優賞を獲ったし、プリヤンカ・チョープラーは別の映画賞で主演女優賞を獲った。

 予告編。

 ランビール演じるバルフィとプリヤンカ演じるジルミルとイリアナ(名前を見るとラテン系なのか?)演じるシュルティの愛の物語。バルフィは耳と口が不自由なのだが純粋でいつも明るく生きている。バルフィと知り合ったシュルティは結局は他の男と結婚するのだけれども生涯バルフィを愛する。ジルミルはお金持ちの娘で知的障害がありバルフィと愛し合うようになる。
 障害があることは別にたいしたことではないのであった。ただ、ランビールもプリヤンカもほとんど台詞がないので、物語はシュルティの語りと音楽に乗って進む。カットバックがけっこうあって語りに依存する部分が大きいので、ながらで見るにはちょっときつい。
 たしかにいい話なのよ。ランビール(年がいってお父さんのリシ・カプールに似てきたと思う)とプリヤンカはとてもうまいし、ロケ地になっているダージリンの景色や街並みは綺麗だし。お茶畑も出てくるし(しかしお茶畑に牛はいるのか?)。
 音楽はプリータムでこれも賞を獲っている。
 確かにいい曲なのだが、

 「雨に唄えば」の「Make'em Laugh」と同じシーンが。
 これはまずいだろう。やっぱり(元の映画がとても好き)。
 実は、これ、パクリが多いという評判が立っていて、

 こんな動画が複数。ジャッキーや北野武まで。確かにそのまんまなんだよねえ。テレビ番組でも取り上げられたらしい。
 奥歯にものが挟まったような書き方になっているのは、これはオマージュの域を超えていると思えるからなのであった。好きな監督さんで、映画もよくて、演技も上手くて、絵も綺麗で、何にもなければいい映画なのになあ。音楽などチャップリンは明らかに意識しているようで、他の映画の取り込みは作品作りの一環なのかという気もするのだが、作り込みすぎな感じがある。もうちょっとさらっとオリジナルで作ればよかったのに。これをアカデミー賞にエントリーするということは、考え方の違いがあるということだとは思うんだけども、たしかにいい話ではあるのだけれども、うーむ。オマージュのクレジットがあったか確認してみようか。

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プリヤンカ様12変化「What's Your Raashee?」(2009)

 この連休、北海道はとても寒くてどんより。
 なので、おうちでインド映画。「DON2(闇の帝王DON ベルリン強奪作戦)」を見て、なぜかプリヤンカ祭りを開催。まあ、シャールクはある程度見ているしね。お休みっていいなあ。
 プリヤンカ・チョープラーは、2000年にミス・ワールドに輝いた世界一の美女である。でも、同じくミス・ワールドのアイシュワリヤー・ラーイとはまた雰囲気が違っていて、上品でちょっと野太い感じ。最近とみに売れているのはカトリーナ・カイフとかカリーナ・カプールだと思うのだが、みんな雰囲気が違う。
 実はこの中でプリヤンカ様(つい様をつけてしまう)だけは直接見たことがある。Chandoni Chowk to Hong Kongに来ていたの。わりと近くで見たのだが美しかったわ、やっぱり。
 このプリヤンカ様が12役!に挑んだのが「What's Your Raashee?」。Raasheeは星座のこと。
 アメリカで楽しく留学生活を送っていた主人公が父親の病気を理由にインドに呼び戻される。実は病気は嘘で、主人公に見合いをさせるためだった。なぜなら、兄が巨額の借金を背負い、星占い師に「この日に結婚すれば生涯裕福」と言われた折りもおり、裕福な祖父から「結婚すれば財産相続」という話が持ち込まれ、借金返済期日までに結婚!ということになったのである。主人公は見合いを承諾するのだが、叔父さんが結婚紹介所をしていることもあって、12星座全部の人と見合いをして一番よい人を、ということになったのだった。
 見合い相手はこんな感じ(たぶん予告編)。

 ロングバージョンがこちらに。こちらはカメラテストの様子。いろいろ公式動画が上がっている。

 主題歌。
 みんな同じ顔なのは「同じように見える」ということらしい。

 インドはいろいろなことを星占いで決めるとか、結婚に制約があるとか、いろいろ聞くので、そんな文化の一端が見えて面白かった。インド映画はいろいろチャレンジをするという印象があって(リメイクも決して同じようには作らないし)、それにたがわず、12役を演じ分けるプリヤンカ様を始め、チャレンジしている感じがするのがいいなあ。これはカトリーナやカリーナにはできないだろう。えー自分の星座はこれかよ、とは思うけれども。
 長いけど、相手のイメージ中心の歌舞音曲シーンもいろいろでBGVとしてかけたり。12人の人物像を掘り下げて描くと、社会ものとしてもっと面白くなったのではないかと思う。

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「DON2(闇の帝王DON ベルリン強奪作戦)」(2011)

 札幌における「ボリウッド4」第2弾。
 公開初日に行ってきました。
 上映館は定員50名弱の小さい箱だったのですが、なんと!8割以上(たぶん)埋まっていました。すばらしい!

 再掲ですが予告編。

 こちらで紹介したシャールク版の「DON」の続編。アミターブ版は続編が作りようがないけど、こちらは作れる。で、第1弾はリメイクだったので前作を踏襲してるけれども、これはファルハン・アクタル監督のオリジナルなのである。
 アジア・欧州の麻薬市場を手にしようとしているドン(シャールク・カーン)はアジアでもヨーロッパでも命を狙われているのだが、相変わらず「ふははは」と笑いながら無敵状態。しかし、なぜかクアラルンプールの国際警察のマリク刑事(オム・プーリー)とロマ(プリヤンカ・チョープラー様)の目の前に自ら出頭する。そして同じくパート1に登場したワルダン(おなじみボーマン・イラーニー)が待ち受ける刑務所に入るのだが、まんまと脱獄し、ベルリンでユーロ札の原版を狙うのであった…というお話。
 日本公開されると思っていなかったので既にDVDを見てしまっていたため、ゆったり見ることができた。メインはシャールク鑑賞。突っ込みを入れながら楽しく観る。
 インド映画を見ていていつも思うのだが、大丈夫なのかインドの刑務所!とか(まあ映画だからだとは思うけれども脱獄されすぎ)。ワルダンは大きなことを言っていた割に5分足らずでドンの手下に成り下がるし。リティク・ローシャンが出てくるところでは大喜びで手を振ってしまった。今回の「ボリウッド4」にはリティク主演の映画はなかったけど、ちゃんと出ていてよかったなあ。ベルリンも観光できてよかった(ロケが実現したのはドイツにインド映画のファンが多いかららしい。日本もそうなってくれればいいと思う)。
 満員に近いお客様は全員がインド映画好きなのかどうかわからなかったのだけれども、もしインド映画好きが多かったらリティク登場のところでもうちょっと盛り上がりそうな気もするのだけれども、とにかく、初日にこれだけ入ったのは快挙だと思う。もしインド映画にそれほど馴染みがない方だったら是非とも味をしめていただきたい。そして、シャールクが「インドの織田裕二」ではないとわかってほしい(格が違いすぎるわ)。
 『TV.Bros』のキャッチフレーズでは「ボリウッド版MI:2、ただし主役は極悪人」だけど、インド映画ということを抜きにして普通の映画として見ても「ミッション・インポシブル」なんかよりずっと面白いと思うんだよね。髭面、黒社会のボス風、囚人服、ミッション・インポシブル風などいろいろなシャールクが楽しめるし。無敵の極悪人なのだが実は違うかもとか思わせちゃうし。アクションはこれでもかこれでもかだし。
 サリーム役のクナル・カプール(見たことがあると思っていたらマードゥリー主演の「Aaja Nachle」に出ていたのか)も可愛かったし、ジャバール役のナワブ・シャーもよかったと思う。ボーマン・イラーニーはやっぱり上手いなあ。
 どうもこれは続編を作る気まんまんという気がするのだが、マリクは無事引退できるのだろうか。

 エンドタイトルはこれ。最後に歌舞音曲が入るのがトレンドなのかな。エンドクレジットの最後の方で音楽がなくなってしまい残念であった。

【追記】
 パート1である「DON(DON 過去を消された男)」は日本版DVDが出ているのだが、調べてみたら値段が2万円を超えていて驚愕した。これを機会に再販すればいいのになあ。

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日本公開されていたサルマン・カーンの映画「Hum Dil De Chuke Sanam(ミモラ 心のままに)」(1999)

 初回に前売り券を忘れてしまったので、もう一度「Ek Tha Tiger(タイガー伝説のスパイ)」を観てきました。2回目でも十分面白いっ。ブルーレイ化を強く希望。
 お客様は50人弱の会場に半分以上は入っていた。しかし、これは毎日13時からという時間帯で平日は来られない方もいるためだと思う。平日は夜やってくれると行けるんだけどなあ。いかがでしょう、ディノスシネマズ札幌様。

 考えてみると、サルマン・カーンの映画は日本で公開されていた。日本語字幕でソフトも出ていた。サルマン繋がりでご紹介。
 「Hum Dil De Chuke Sanam(ミモラ 心のままに)」。

 うひゃー9000円!
 この機会に再販してくれないかな。うちにあるのはインド版DVDなんである。
 でも、レンタルはあるかな?

 サルマンの役はイタリア人の音楽家青年です。イタリア人…まあ、インド人はヨーロッパ人に近く顔もいろいろ、たしかにサルマンの顔はバタ臭い。
 クラシック音楽を学ぶサルマンが恩師のお嬢さん(アイシェワリアー・ラーイ)と恋に落ちるが、お嬢さんにはおうちで決めた婚約者がいたのであった…というお話。

 アイシェがかわいい。サルマンが恋する男子だ。


 
 婚約者は前の記事でも登場したアジャイ・デーブガンです。

 今ではアクションばりばり硬派なイメージのサルマンだが、昔はこんな優男イメージだったんだよなあ。
 サルマンとアジャイ君、どちらを選ぶかと言われれば、そりゃあアジャイ君である(優男か強面かと問われたら、どうしたって選ぶのは強面)と、この映画を初めて見た当時思ったものです。また、いい奴なんだアジャイ君が。

 IMDbのデータはこちら

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「My Name is Khan(マイ・ネーム・イズ・ハーン)(2010)」を見た

 911つながりのインド映画でもう1本。
 これも昔の下書き記事。
 「My Name is Khan(マイ・ネーム・イズ・ハーン)」の記事も2011年に書いてあったのだが放ってあった。インドで見そびれて、日本版DVDは出てすぐ買ってあったのだが、やっぱり見そびれていたのである(見てないDVD多すぎ…)。

 

 日本語字幕つきで格安です。安すぎる。

 なんとこれがwowowにて放映、それを機会にやっと見たのであった。日本のテレビでシャールクが見られるとはなあ。

 国際版予告編。

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 シャールク・カーン演じるアズワン・ハーン(Khanって「ハーン」って発音するのか。チンギス・ハーンのハーンか)が、アメリカ大統領に会うためにアメリカを歩くという話。アズワンは子供の頃から奇妙な子供であったのだが、かわいがっていてくれた母が亡くなり、先に移民していた弟(母がアズワンをかわいがるのでひねくれぎみ)の手配でアメリカに渡り、心理学を教えている弟の妻によってアスペルガー症候群であることが判明。症状は軽いのだが、感情表現が苦手で嘘やレトリックがわからず、邪心というものがない。そのアズワンがなぜ大統領に会うのかということが過去と絡めて描かれ、そしてどうなるかというお話。
 監督はカラン・ジョーハルで、「Kabhi Khushi Kabhie Gham(家族の四季 愛すれど遠く離れて)」とか「DDLJ(シャールク・カーンのラブラブゲット大作戦:ってなんつー邦題だ「花嫁を連れて」の方がいいのに。インドで大ヒットしたのに)」を監督した人。やっぱり上手いわ、と思う。
 きっかけは、やっぱりというべきか9.11で、アメリカでイスラム教徒が差別されて、たぶん映画に描かれたようなことも、もっとひどいことも実際にたくさんあったのだと思う。おそらく監督はこれをアメリカ人に見せたかったのではないかとも思う。「New York」ではテロリストに間違えられたジョン・アブラハム(モデル出身でイケメンだ)が本当にテロリストになってしまう。海外に住むインド人にとっては深刻な問題だったのだろうと思う。
 実際、シャールクは、この映画のプロモーションで渡米した際、名字がカーンであるというだけで拘束されているし(詳細はこちらの記事に)。
 シャールクのアスペルガー症候群(アメリカには自閉症であることを示すカードがあるのだなあ)という設定も生きているし、そんな大統領のスケジュールを追っかけてたら自分がテロリストに間違われるだろう、と思ったらその通りだし、「ああ、いったいどうなるんだろう」というインド映画でおなじみの先が読めない展開(終わり15分で、えーっこんなことが、と思う)、後半のピースがどんどんはまっていくところは、さすがである。
 もうほんとにどうなるんだろうと思ったわ。そんな洪水のとこに遠くから行くのは無理だろう、とか、マスコミすげーということか、とも思ったけど。フィルムフェア賞(インドの有名な映画賞)総なめでした。
 踊るシーンはないけど音楽もいいです。
 シャールクの相手役のカージョルは、何度も共演している鉄板の組み合わせなのだが、やっぱり美しかった。お似合いだなあ。
 ちなみに、カージョルのほんとの旦那さんは「Sunday」にも出ていたアジャイ・デーヴガンで、とってもコワモテなのであった。

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 この人。かなーり好き。どの写真を選ぶか悩んだわ。この動画も好き。
 子供(たしか娘さん)の顔はさぞかし濃いだろうと思う。

 「My Name is Khan」のIMDbはこちら

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