「燃えよドラゴン」をスクリーンで観る
「燃えよドラゴン」は、もしかすると生まれて初めてスクリーンで見た大人向けの映画だったかもしれない。まさか、再びスクリーンで観られるとは思わなかった。
…ら、「新・午前十時の映画祭」でかかったのである。思わず走っていった。
混んでました。
客層は、香港映画好きとおぼしき方、「午前10時の映画祭」の常連なのかしらと思われる年配カップル、ボンタン姿のお兄ちゃんなど、さまざま。やっぱり見たいと思う人、多いんだなあ。
ビデオやDVDでは何回も見ているのである。コマ送りで見て、バックに「知り合い」がいないか探したり。ハンの島の稽古シーンでユン・ピョウちゃんがとってもやる気なく型をやっているのを見つけたり。孟海もいたし。
しかし、スクリーンで観るのって、やっぱり違うもんねえ。大きい広い暗い空間で、巻き戻したりしないで初めから終わりまで1回こっきり、他の人々と一緒に見るのは。
あらためて見ると、ある意味、ブルース・リーの教えは染みついているところがあって、「Don't think, feeeel !」は思わず口を動かしてご唱和してしまうありさま。冒頭のサモ・ハン(細い!動きが軽い!)や、やる気のないユン・ピョウちゃん、地下牢のシーンでやられる役の若き日のジャッキー・チェン(気づいていないふうの他のお客様に「ジャッキーですよー!」と言いたかった)を待ち構え、他に誰かいないか戦いのシーンそっちのけで背景を探し(本末転倒である)、何より、昔の香港をスクリーンで堪能。あのサンパンのシーンは香港仔なんだなあ。ジャンボ・レストランらしきものがあったし。
その他、今になってみるといろいろ気がつくところもあって、アナ・カプリ、子供の頃はきれいな人だというぐらいの印象だったのが、けっこう苦労して生き延びてきた人だよな(だがしかし…)とか、ブルース・リーは蛇を袋に入れて運んでいたのかコブラを!とか、ラストシーンの毛の生えた鉄の爪が印象的だったけど、あそこに刺さるまでのシークエンスはけっこう間抜けだとか、あの鏡の間はウォークイン・クローゼットだったのかもしかして、とか、全世界の少年に影響を与えたに相違ないヌンチャクのシーンは意外と短かったのだな、とか。
あーおもしろかった。
「午前10時の映画祭」では「2001年宇宙の旅」に続き「慕情」が上映され、むかしの香港が再び堪能できるので、万障繰り合わせて行きたいと思う。主催者の方、ありがとうございます。がんばって行きますので、今後もぜひ続けてください。お願いします。
公式予告編らしきものがありました。
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コメント
きゃ~~~~~~!!!!
超ステキ!!!
世界一格好いい男だと思います!!!
我が家はマッチもブルース・リーです(笑)
投稿: わしじゃ!! | 2013.06.17 09:32
ブルース・リーのマッチ!?今度見せてください!
久々にスクリーンで観たブルース・リーは、やっぱりかっこよかったです。あの雰囲気というか気は誰にも出せないですよねえ。
投稿: きたきつね | 2013.06.17 22:21