ANAの機内でインド映画:1本目「Bol Bachchan」
近々、香港に行くことができそうである(たぶんね)。
この前の香港行きの記事でまだアップしていないのがあった。
しかし、なぜ、ANAの機内映画にはインド映画があって香港映画がないのだ?
(以下、下書き)
香港行きにはANAを使うことが多い。最近はエコノミーでもパーソナルテレビがついて、映画もたくさん見られて嬉しい限りである。
昨年ぐらいからなのだが、この映画ラインナップにインド映画が入っている。それも2本。日本語字幕つきで。そしてなぜか、香港映画がない。
なぜ?
インド映画があるのは嬉しいけど、香港映画がないのは悲しい。
普通に考えると、香港映画の方が入れやすそうなのになあ。公開されている本数も多いし、日本語字幕つきのも多いし。
機内映画のインド映画は、たしか映画祭でも公開されていないと思うのだが、ちゃんと日本語字幕つきなのである。社内にお好きな方がいらっしゃるのだろうか?
ということで、喜んで見ました。
1本目は「Bol Bachchan」。
予告編。
主演はアビシェーク・バッチャンとアジャイ・デーヴガン。
監督はロヒット・シェッティーで、2012年の作品。
冒頭、いきなりアビシェークのパパであるところのアミターブ・バッチャンが踊ります。アイテムボーイか?そして、今まで考えたことがなかったのだが、アビシェークって、もしかしてすごく背が高いんじゃないか。パパより高いかも。
アビシェークの役名はアッバス・アリ。イスラム教徒の名前。
デリーでだまされて家も仕事もなくし、父の友人であるシャストリの郷里の田舎に赴く。アジャイ君はその土地の大有力者で権力は絶大、古い宮殿に住んでいる(マハラジャか?)。英語が趣味だけど変な英語を使う。そして大まじめで嘘が大嫌い。
着いた早々、アッバスは池に落ちた子供を助ける。しかし、その池が村同士の争いのため鍵のかけられたヒンドゥー寺院にあり(子供はわざわざ塀を歩いて落ちたのである)、アッバスは鍵を壊したのだが、イスラム教徒がヒンドゥー寺院の鍵を壊すのはえらいことなので、アジャイくんに名前を尋ねられて、シャストリの息子は思わず「アビシェーク・バッチャン」と答えてしまう。アビシェークはアジャイ君におおいに気に入られ「スーパーマン(アジャイ英語でスーパーバイザー)」として採用されるのだが、ラマダン(断食)のときに食事に誘われたり、いもしない母を言い訳に使ったために母をでっちあげなければならなくなったりして、嘘の上塗りを重ねるはめに。一方、アジャイ君はどんどんアビシェークを信頼していくのだが、モスクでお祈りをしているのを見つかり双子の弟のアッバスをでっちあげ(アッバスはゲイのダンサー)、アッバスはアジャイ君の妹にダンスを教える羽目になり、アッバスはアジャイ君の妹と恋に落ちる、アジャイ君はアビシェークの妹と恋に落ちる。ああ、この嘘はいったいどうなる…というコメディである。
大笑い。
まず、アビシェークが「アビシェーク」と呼ばれるたびに笑ってしまう。だって、アビシェークの役名はアッバスなのに、でも本当はアビシェークなのに、アビシェークは偽名だ。
しかも、根がとっても真面目なアジャイ君が「なんで、アビシェーク・バッチャンという名前なんだ!」と尋ねると、「両親がアミターブ・バッチャンのファンでそれで知り合ってデートでは映画を見て」と並べる映画はアミターブ・バッチャンの映画だろう。もしかしてジャヤ・バッチャンと共演してないか。見たんじゃなくて共演だろう、とか。おまけに、アジャイ君が「じゃあ、アムジャド・カーンのファンだったらガッバル・シンとつけたのか!」と突っ込むし(ガッパル・シンはパパ・アミターブの出世作「Sholey」の大悪役です。くわしくはこちらを)。
それにしても、
アビシェークが踊っているではないか。
「Dhoom2」では「なんでリティクじゃなくてアビシェークが踊るんだ」とか言われていたのになあ(まあリティクはこんなに踊ってるけども)。
妹のダンス教師にするにあたりアジャイ君(というか腹心)にダンスのテストをされるくだりでも次々変わる曲に合わせておかま風に踊って笑いを取ってたし。がんばったんだなあ。
ついでに書くと、女子の穿いているサルワール(太めのパンツ)が可愛い。思わずFabindiaのサイトを見てしまう。
そして、インドの田舎が舞台で色彩がとてもきれい。
強面のアジャイくんがかわいくて。特に、アビシェークの妹役のアシンに演劇の練習の相手役を頼まれて照れながら台本を読むところは最高。
BGVにしておきたいぐらいには好きな映画。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
わああ!
大好きな作品です。
ANAで、日本語字幕でご覧になれたんですか?!
いいなあ。
アビシェクのオカマダンス、飛行機の中で吹き出しませんでしたか?
そして、アジャイさんのキュートなこと!!
ローヒト・シェッティ、こんな作品を作るんだぁ!と(「Sunday」もそうでしたが)「Chennai Express」への期待もいやがうえにも高まってまいります。
是非、日本で公開してほしいです。
投稿: やっほー | 2013.08.09 10:27
いい映画ですよね。
アビシェークは踊れるという印象がまったくなかったので、オカマダンスは、「ああ、ダンスが上手くなって…」としみじみしました。しかし、何よりも背が高いことにびっくりです。
アジャイ君は、強面かわいい役が最高に似合いますよねー、ああ、かわいい。
「Chennnai Express」は、ポポッポーさんのレビューを見ると、コメディみたいですね。
それにしても、ANAの機内映画の日本語字幕版インド映画は謎です。ちなみに、8月は「命ある限り」とアーミルの「Talaash」なのでした。
投稿: きたきつね | 2013.08.10 15:51