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2013年8月

明記甜品? 2013年8月

 写真を見直していて「あれ?」と思ったことがあった。忘れないうちに。
 実は行ったときも何だか変な気はしていたのだが。

 それは、「明記甜品」は経営が変わったのか?ということ。

 前に行ったときのことは、こちらに書いた。
 今回の写真。

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 前回。

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 今回のお品書き部分を拡大。

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 お品書きの札が違う。字体が違うし値段もついていない。
 はじめは少ないと思ったけど品物と品数は同じ。
 お品書きの下にあった写真がなくなっている。
 帳場側にたくさん貼ってあった猫の写真がない。
 猫がいない。
 店の上の看板がネオンになっている(前の記事に写真あり)。
 テーブルの数が減っている。雨のせい?

 今回は冷たい豆腐花を食べたのだが可もなく不可もなく。

 openriceの記事(最終の書き込みは5月)には特に何も書いていない。
 うーん、あくまで推測だけど、気になる。
 それとも、外装を変えただけだろうか。
 まあ、前の方が好きだったということもあるのだけれども。

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『盲探』

 忘れそうなので、感想を書いてしまうことにする。
 香港に着いた日が公開最終日で、荷物を置くやいなやThe Grand Cinemaに走っていって何とか間に合った。
 予告編。

 ジョニー・トー監督の「アンディ・ラウ&サミー・チェン」ものである。
 「アンディ&サミー」ものって何となくだけど固定化したイメージがあって、基本的にラブストーリーで、ちょっとひねってあって、どちらかといえばシリアスではないという印象。たとえば『痩身男女(ダイエット・ラブ)』とか。
 しかし、これは、どちらかといえば『神探(マッド探偵 7人の容疑者)』の続編的な話であった。ラウちんより華仔の方が明るいけど(どちらも「ラウ」だ、そういえば)。犯人のトレースがエスカレートしている。
 正直なところ変な映画だと思うのだが、しかし嫌いではない。ワイ・カーファイものでもあるしね。
 冒頭、いきなり出てくるのが旺角の硫酸事件ネタ(解決したんだったっけか、あれは)。華仔は類い希な能力を示すのだが、変。刑事であるサミーは華仔のサポートをするよう指示され行動を共にするようになり、恋に落ちていくのだが…という話。
 うーん、サミー、その人はやめた方がいいんじゃないかなあ。自身の抱える事件がからんでくることもあって、サミーもどんどんコミットしていくのだが、不憫。華仔は明るいんだけどね。
 それでも嫌だと思わないのは、トー先生の恋愛路線映画の登場人物が、総じて何か欠けているものを抱えながら真剣なためではないかと思う。(【追記】こちらで確かめてみました)
 香港らしい景色がてんこ盛りなのは、さすがにトー先生で、旺角の次に出てくるのは恵康(Welcome)。香港のスーパーとして百佳とどちらが好きかと言われれば、ぜったい恵康なんだなあ。香港に行けば必ず一度は行くし。日本で香港を懐かしむためにもソフトが出たら買おうと思う。
 あと、いくら香港映画だからといってもゲ○(伏せ字になってない)出し過ぎ。華仔は始終なにか食べていて林雪のようだ。でも、どんなに食べても林雪にならないところが、さすが劉徳華である。
 本物の林雪が出てきたときには、思わず画面に手を振ってしまった。最近忙しさにかまけて林雪のことを忘れていたわ。ごめんね。
 それから、これをどうしても書きたかったのであるが、サミーを見ていて「この顔はどこかでみたことがある…」という気がしてならず。よくよく考えてみると、NHK「あさイチ」の有働由美子アナウンサーであった。そう思ったらもう有働さんにしか見えない。
 日本の映画祭でも公開されるとのことなので、是非おためしください。

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香港でしたこと 2013年8月

 香港に行った話は、思いついたトピック別に書くことが多いのだが、結局書かずじまいのこともあるので、先にメモしておくことにする。
 今回は3泊4日だったけど、東京に前泊して早い便で行ったので、いつもより余計に時間が使えた。前は2泊3日だったので、ゆったりである。
 それで、何をしたかというと。
 1日目。
 『盲探』最終日を見てから生活必需品の買い出し。ご近所の盂蘭盆会に混じる。

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 しょっちゅう前を通っていた、ご近所のとても好きなビル。

 2日目。
 『パシフィック・リム』を見て、バスで油麻地まで行ってから新塡地街あたりをぷらぷらし、中國冰室へ行き、バスで戻ってから重慶マンションへ。


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 夏の果物が出盛りだったのだが、あまり食べなくて、ちょっと心残り。今度は食べよう。

 3日目。
 またもや新塡地街をぷらぷらし、麗香園で早餐、たいぱいとんで凍檸檬茶、バスで觀塘に行き(記事はこちらこちらこちら)、英發茶冰廳にも行き、本当は九龍城にも行きたかったのだが、けっこうな雨だったのでバスでかつての「心のご近所」正街まで行ってぷらぷら。新たなバス路線を開拓して戻る。夜は廟街あたりをぷらぷら。

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 觀塘の街市の裏。

 思い出してみると、まったく華やかではないのだが、自分は放っておくと古めの街や茶餐廳に入り浸るのだということがよくわかった。
 犬はあまり会わなかったけど、猫はわりと豊作でよかったよかった。
 繁忙期になる前にぽちぽち書いていきたいと思います。

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香港で盂蘭盆会 2013年8月

 こちらの続き。
 香港に着いた日がちょうど香港の盂蘭盆の日だった。
 昨年この時期に来たときには盂蘭盆は終わっていて、飾りしか残っていなかった。今年はちゃんと楽しめるのである。
 場所は佐敦道と上海街の角にある英皇佐治5世公園。

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 昼間はこんな。ご近所のみなさんがまったりしている。

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 夜になると粤劇(広東オペラ)が始まる。
 ご近所の皆さんに混じって座って見てしまい、となりのおっちゃんに「ちょっとトイレに行ってくるから椅子をとっておいてね(広東語だけどたぶん)」と言われたりしました。

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 横に字幕がついているので無問題。
 演題は「海瑞南巡」。
 家が火事になったり、偉そうな人が濡れ衣を着せられたり、波瀾万丈の話のようであった。

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 舞台の隣には鈎の手に仏様をお祀りしてあって。

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 隣で粤劇が続いているというのに、おかまいなしで生演奏(太鼓とか銅鑼とか弦楽器とか)つきでお経が始まり、それはそれは賑々しいことに。

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 ピークは夜8時から9時ごろのようです。
 バスで通りかかったら牛頭角下邨の跡(涙)でも盂蘭盆会をやっていて、日中の様子をcinetamaさんがご紹介くださっています(記事はこちらに)。

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香港で『バシフィック・リム』を観た

(【追記】:帰ってから加筆・修正しています)
(【再度追記】帰ってからまた観たので、さらに加筆しました)

 The Grand CinemaでIMAX3Dで観ました。
 香港まで行って何を見ているんだという気もするけど、これは香港で見てよかった。ちょうど札幌で『ガメラ2』を見るようなものです。『ガメラ2』は札幌で観るのがよいと言う話はこちらに書いたのだけれども、それに匹敵する愉しさ。
 The Grand Cinemaは九龍駅のそば、ということは九龍半島の西側の埋め立て地にあるのだが、イェーガーの基地は、香港島の西側の山の見え方から察するにあの近くだと思うんだよね。最後に香港島と九龍側を両方遠望している背景があったので、もうちょっと西側の埋め立て地かもしれない。でも、最初の俯瞰シーンで後ろに山があったんだよな。山がある島はもっと新界側になるだろうけど、香港島の見え方が近い。
 しかし、香港の海上戦闘シーンは、香港島の見え方からするとビクトリア湾っぽいんだけど、それにしては湾の幅が広すぎるんだよね。

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 九龍半島先端のプロムナードから見るとこんな感じだし。

 もしかしたら、九龍側も香港島側も思いっきり埋め立てて西に伸ばしたのか?とも思ったけど、ビルの形が違うので、それほど緻密にロケハンをしていないのかも。ハンニバル・チャウの店のあたりは湾仔だと思うんだけど、香港と言うよりブレード・ランナーのようだったし。
 というか、香港スタッフが作ったところとそうじゃないところがあるのかもしれない。陸上でジプシー・デンジャーがタンカー振り回すのは湾仔〜金鐘〜中國銀行ビルあたりの皇后大道の感じで、けっこうリアルだった。皇后大道の真ん中には椰子の木は生えていないと思うけど。
 ジプシー・デンジャーがコンテナをぶん投げて戦うのは間違いなくここだと思う。昂船洲のコンテナターミナル。

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 A22のバスが通るルート沿いの好きな景色。
 ちなみに、この橋は戦闘で壊される「あの橋」に相違ないのであった。
(【追記】
 前の記事を見返してみると、チェルノたんと赤色暴風(違)が戦っていたのは、このへんかもという気がしてきた。上の写真の橋の反対側(南側)

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 香港島の距離感がそれっぽい。
 たしか中国語字幕で黄金海岸がどうのと言っていたけど、黄金海岸はかなり北の方。チェルノの背後は橋じゃなくて島だったのでKaijuは北に向かっていたのだろうか。だとすると、ジプシー・デンジャーが戦っていたのは橋の南側(下の写真の方)のコンテナ・ターミナルなのかも?)
(【さらに追記】
 日本で再度2D字幕版を見て確認しました。
 チェルノと赤色暴風が戦うのは、背景に中環中心(色の変わるビル)がはっきり映っているので、その沖合い、九龍半島の西側の陸に近い海上だと思われます。上の写真の真ん中へん左寄りかなあ。シャッター・ドームは、ドアの向こうの景色が中環っぽいので、そこからあまり離れていないような気がする。上の写真の右あたりかなあ。最後の俯瞰を見ると九龍半島の先端の並びっぽいんだが。
 ジプシー・デンジャーとレザーバックの戦いは、ジプシー・デンジャーが一度橋の向こうに投げ飛ばされているので、最初に断定した2枚上の写真の場所で間違いない。今度A22のバスで通ったら嬉しくて笑ってしまうと思う。)

 …と、香港のことばかり書いてしまったのだが、まあ比較対象が『ガメラ2』なので分が悪いのは否めない。地元だし。香港も地元のようなものだけど。
 映画自体としては、本当に好きな映画なんである。

 予告編。

 マニアが好きなありとあらゆるものをぶち込んで手間と予算を思いっきりかけて煮詰めたような映画で、まず笑いが止まらなくなり、次に開いた口が塞がらなくなり、最後に泣きました。
 ジプシー・デンジャーの質感は鉄人28号のようだし。怪獣はウルトラマンとかガメラ風味だし(特にナイフヘッド)、2人で戦うのはバロム1かウルトラマンAかという感じだけど、雰囲気としてはエヴァンゲリオンのシンジとアスカちゃんのシンクロ風味だった気がする。強酸性の体液はエイリアン風味だし、異次元への扉は「スタートレック劇場版」のヴィージャーを思い出させるし。
 でも、これらはすべてオマージュであってパクリではない。全編にリスペクトが満ちあふれている。最後に出る献辞は「モンスターの師ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧げる」だし(こっそり拍手した)。
 イェーガーの名前もかっこいいんだよね。「ジプシー・デンジャー」「チェルノ・アルファ」「コヨーテ・タンゴ」「クリムゾン・タイフーン」。「暴風赤紅」って警報かよ、いっそ「紅色暴風」にしてはどうか。
 香港で見ると中国語字幕がつくので、コマンド担当が「蔡さん」なのかとか、湾仔の避難所が「ここは怪獣の自助餐だ!」とか、愉しかった。
 「チェルノ・アルファ」の壁を守る戦いとか「クリムゾン・タイフーン」の戦いとか、ウラジオストクなど他の地域のイェーガーの話とか、どうやってドリフトを開発したのかとか、サイドストーリーがとても知りたい。菊地凛子ちゃん(がんばった!)の話も。
 ニュートのお手製ドリフト装置(どうやって作った?)のふいごには萌えた。
 日本のシーンの看板「益代&由美子剣」「萌え&健太ビデオ」はわざとか?
 最初ドリフトのシーンを見ていて動く空間が広いのでロボットの中じゃなくてリモートコントロールかと思ったら実はロボットの頭がパイルダーオンするシステムで、もしかしたらリモートのほうが人的損失が少ないかとも思ったけど。あそこから落ちるというのはサイボーグ009のオマージュか(「ジョー、君はどこに落ちたい?」というアレ)と思ったら、どうして助かった?!と思ったけど。凛子ちゃん、その装備で泳いだら沈むんじゃ(攻殻機動隊の少佐か)と思ったけど。水圧はどうなっているのかと思ったけど。あんな近くで2回も核爆発があったら被爆するような気がするけど。全て許す(もはやストーリーはかなりどうでもよくなっている)。

 ああ、細かいことを考えるときりがない。いっそ常時IMAXにかけておいてほしいわ。

 春巻さんのところで教えていただきました。
 毎日見て熱唱してしまう。
 しかし、思い出すとBGMは川井憲次さんになる不思議。
 しかし、その後ほんもののメインテーマが頭の中でヘビーローテーションしはじめ、いやがおうにも勇壮活発な気持ちになってしまうのであった。
【2013年8月27日追記】
 頭の中のメインテーマに釣られて札幌でも見に行ったのだが、香港における戦闘地点の特定以外にも、ハンニバル・チャウの店に京都念滋庵の蜜煉川貝枇杷膏が売られているのを発見。店の奥に行く扉になっているガラス棚の左側。こちらの記事の便利装じゃなくて瓶に入っているやつだと思う。あと、ハンニバル・チャウの店のテラスから茶餐廳の看板が見えた。
 実は、最初に見たときから、香港っぽい!と思って萌えていたのは、シャッター・ドームの通路などの「STOP」の下に必ず書いてある「停」の文字。香港の道を思い出す。ハンニバル・チャウの店に行く途中の車止め(マークが蛍光塗料で書いてあったとこ)も旺角にあるやつみたいだった。

 台湾版公式動画というのがあった。

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香港です 2013年8月

 香港に来られました。
 昨日は、『盲探』を観て、必需品の買い出しをしました。
 詳細は、後ほど 。

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 盂蘭盆会だったので、近所の公園で広東オペラをやっていました。ご近所の皆さんに混じって楽しかった。続きはこちらに 。

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香港ですること:2013年8月

 今週の後半は香港の予定である。
 自分のための覚え書き。

 今回の目的は、まずe-channelの更新。
 香港用wifiルータのsimカード課金。

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 プロムナードには当然行く。

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 茶餐廳にも行く。

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 この店は健在だろうか。

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 この看板は無事だろうか。
 (【追記】コメント欄で教えていただいたのですが、「鷄記麻雀館」ついに結業したとのことです。記事をこちらに書きました)

 生活必需品を仕入れて、觀塘・九龍城あたりを確認に行き、ご近所をぷらぷらして、映画の1本も見ると、けっこうな時間なのだが、上環、西環あたりにも行けるといいな。
 映画では「盲探」が何とか見られるかも(【追記】見ました。記事はこちらに)。ついでに、「パシフィック・リム」を見ちゃおうかな(【追記】見ました。記事はこちらに)。決戦の舞台は香港らしいし。

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『セデック・バレ』を札幌で観る

 以前、台湾へ行く機中で見たのだが(感想はこちらに)、一般公開され、ついに札幌にやってきた。第一部「太陽旗」第二部「虹の橋」合計276分の台湾公開版。シアターキノさん、いつもありがとうございます。
 日本版予告編。

 ストーリーは前に書いたので詳しくは書かないのだが。いろいろと辛い話である。結末わかってるし。史実だし。似たようなことは今も世界中で起こっていると思うし。
 日本語字幕(ありがたい!)とスクリーンで見直して、わかったことがいろいろ。たとえば、日本人がセデック族を娶ることはあっても、逆はないとか。一郎と二郎の奥さん(二郎の妻がビビアン・スーだったのか)は着物着ていてわからなかった。結局、日本人が優位ということなんだよね。
 セデックとアイヌが似ていると思ったのは、入れ墨の習慣や音楽が似ているからだったんだと思う。自分たちを「人」と自称しているところも。
 セデックの「出草(首狩り)」の風習は、もともと「原住民」のみが住むテリトリー内の狩り場を守るというところから始まっていて、まあ一応社会的にはそれなりに安定していたのだろう。清が支配していたころはわりと放りっぱなし(商人などの民間人は入り込んできて何とかやっている)だったのが、日本に支配権が移って奥地の鉱山開発をやろうすると放っておくわけにもいかず「文明化」するという方向になったんだろうなあ。現地の文化を蔑視する傾向があって「いいこと」をしてやっているという意識もあったろうし。まあ、こちらに書いたのだが、「首狩りの歌」のタイトルが「1 私は槍で二人を殺した」「2 私はひとりの女を番刀で切った」「3 若い時に五つの首を持って帰った」「4 私が人を刺したら棒が折れた」「5 後ろから刺された者は男ではない」「6 男は必ず人間を殺さないと恥ずかしい」だったりするからなあ。異文化接触は難しいわ。
 しかし、少なくとも、蔑視とか自分が優位に立とうとする姿勢は長い目で見ると碌なことにはならないと思う。マヘボ社の駐在にもっとましな人材が着任していたら事態は変わっていたんだろうか。しかし、内地でうだつが上がらなかった人物が外地で一旗揚げるために出て行くこともありそうだから人材登用はけっこう難しいかもしれない。
 見ながら思っていたのは、自分があそこにいたらどうしていただろうかということだった。セデックの女性だったら機を織っているしかなさそうだし、セデックの男なら狩りをするしかなさそうだ。でも頭目だったら蜂起には加わらない。もし蜂起に加わらざるを得なかったら、もう少し戦略を練るかもしれない。でも自決はしない。日本人の女性だったら夫についていって何かあったら逃げるしかないのか。仕事をするとしたら教師をやっているか。官吏ならセデック族とは融和的な姿勢で行く。吉村のようなのは長期的に見ると損失にしかならないから上の方にいたら厳しく処遇する…ようにしたいと思うけど。命令がくだされる立場だったらわからない。
 立場と状況次第でどうなるかわからないもんなあ。小島は、何事もなければ現地人と調和をはかる「いい人」だったと思うんだよね。でも、子供の態度を見ていると無意識のうちに裏表がある人かもという気はする。自分はいい人だと思いたいタイプというか。一郎と二郎は辛かったろうなあ。優秀で将来のこともいろいろ考えて「日本人」として生きることを選んだんだろうになあ。筆で壁に書いていた言葉が日本語なんだよね。日本語で教育を受けているから、ああいうときは日本語にならざるを得ないんだろうなあ。
 パンフレットのインタビューで、監督は「どちらが善でどちらが悪かわからなくなった」「拍手喝采も涙を流すこともできない」と語っていて、それは本当にその通りだと思う。最後の方のトンパラ社と殺し合うところ(グループの敵対関係を利用したのは日本側の勝因だと思うけど、しかしあれはひどい)では、風習かもしれないけど殺し合うのは無駄だろう!という気持ちになったけど泣けず。でも、最後の歌(第一部のも第二部のもサントラに入っている)では泣けるのだった。歌詞がねえ、あれは死なないで生きていけという歌だよねえ。
 あらためて見てわからなかったこともあって、たとえば、モーナ・ルダオたちは最後の橋の場面でどうやって助かったんだろう?とか。あれは正面から狙われたら駄目だろうと思うのだが。あと、鎌田将軍のセデック族に対する評価は、どこでどのようにひっくり返ったのだろうとか。
 あと思ったことは、佐藤浩市や時任三郎がセデック族に混じっていても違和感ないだろうなあとか。それにしても、モーナ・ルダオかっこいいわあ、とか。銃を山のように背負って山を走るあたり、とてもじゃないけど本職が牧師さんとは思えない。
 モーナ・ルダオの歌う歌など歌の部分がサントラに少なくて残念である。
 しかし、テレビなどで歌っているようで動画がけっこうある。お父さん役の人とオフステージで歌う動画は前にご紹介したのだが、

 なんとかっこいい牧師さんなんだ。撮影で20キロ痩せたらしい。それにしても、この番組、効果音の入れ方と司会のテンションが謎。
 こちらは、金馬奨授賞式で出演者が歌った「看見彩虹」。

 司会はエリックとっつぁんで冒頭はセデック族の衣装だったのね。
 金馬奨、助演男優賞を一郎の人が獲っている(おめでとう!)のだが、「武侠」でノミネートのジミーさんにびびる。

【追記】
 2時間半におよぶメイキング動画があった。→こちらから。

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ANAの機内でインド映画2本目:「Rowdy Rathore」

 3月の香港行きで見た機内インド映画2本目。 
 南インドのダンス王プラブデーヴァ監督のその時点での新作。プラブデーヴァについては、こちらの記事で少し書きました。
 「Wanted」でも思ったけど、タミル映画っぽい。
 タミル映画は、かっこいい主役は徹底的にかっこよく、悪役は徹底的に悪い。主人公が悩むというより、外部から災難が襲来し徹底的に立ち向かってかっこいいという感じ。ヒンディ映画はもう少しいろいろな機微があるような気がする。
 タミル映画とヒンディ映画が何が違うかというと、「あまちゃん」で言えば、大吉つぁんはタミル映画に出てきそうだけど、ストーブさんはタミル映画には出てこない(ヒンディ映画には出てくる)という感じ。(「わかるやつだけわかればいい」というたとえで、すみません)。
 というわけで、これは、主役のアクシャイ・クマールが悪に立ち向かうお話。
 予告編。

 ムンバイで詐欺師をやっているシヴァ(アクシャイ)。警官から盗んだ制服を利用して警官の振りをして家に入り込み、その隙に相棒が泥棒を働き、ちょっと間抜けな相棒をだまくらかして金を巻き上げたり。しかし、ソナクシ・シンハーに一目惚れ。「君は俺に惚れている。なぜなら24時間俺のことを考えているからだ」と宣言して、小金をばらまきソナクシの行き先で変装して現れまくり「こんなに彼の姿が見えるのは…」と恋に落ちさせる。しかし、最後の泥棒のつもりで駅で盗んだ箱の中に女の子が。しかも、その女の子はアクシャイをパパと呼ぶ。実は、女の子の父は田舎の正義の警官ヴィクラム・ラトールで、シヴァと瓜二つ。悪辣の限りを尽くす田舎の有力者パブジと戦い、撃たれて死んだものと思われていた。ヴィクラムと間違われて襲われるシヴァ。そこへ実は生きていたヴィクラムが現れ(一瞬アクシャイが2人になる)、シヴァと娘を助けて今度は本当に死んでしまう。シヴァはヴィクラムとして田舎に乗り込むのであった。
 やたらに主役がかっこいいアクションシーンが多いのもタミル映画の特徴だと思うのだが(ラジニの映画もそんな気がする)、特に後半はやたらにアクシャイが活躍するアクションシーンが続きます。
 歌舞音曲シーンはなかなかよい。

 劇中「ちんたたちたちた」はシヴァのテーマソングになっている。
 55秒過ぎに「きゃあ」と言っているのが監督のプラブデーヴァ、カリーナ・カプールや南インド映画のスターであるヴィジャイが出ている豪華シーン。

 アクシャイは、「Oh My God !」の神様役が一番好きなのだが、恋に落ちる詐欺師とかっこいい正義の味方の二役をやるというのが見せどころなのだろうなあ。うっかり「でへへ」と笑うと人がよくなってしまうので、強面に見せるときはサングラスをするのが正解(「Om Shanti Om」の役柄だとサングラスは必須)だと思う。

 実は来週香港なのだが、今月の機内映画は、アーミルの新作「Talaash」と「命ある限り」。周星馳の新作西遊記もあるので見るものに迷うなあ。

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ANAの機内でインド映画:1本目「Bol Bachchan」

 近々、香港に行くことができそうである(たぶんね)。
 この前の香港行きの記事でまだアップしていないのがあった。
 しかし、なぜ、ANAの機内映画にはインド映画があって香港映画がないのだ?
 (以下、下書き)

 香港行きにはANAを使うことが多い。最近はエコノミーでもパーソナルテレビがついて、映画もたくさん見られて嬉しい限りである。
 昨年ぐらいからなのだが、この映画ラインナップにインド映画が入っている。それも2本。日本語字幕つきで。そしてなぜか、香港映画がない。
 なぜ?
 インド映画があるのは嬉しいけど、香港映画がないのは悲しい。
 普通に考えると、香港映画の方が入れやすそうなのになあ。公開されている本数も多いし、日本語字幕つきのも多いし。
 機内映画のインド映画は、たしか映画祭でも公開されていないと思うのだが、ちゃんと日本語字幕つきなのである。社内にお好きな方がいらっしゃるのだろうか?

 ということで、喜んで見ました。
 1本目は「Bol Bachchan」。

 予告編。

 主演はアビシェーク・バッチャンとアジャイ・デーヴガン。
 監督はロヒット・シェッティーで、2012年の作品。


 
 冒頭、いきなりアビシェークのパパであるところのアミターブ・バッチャンが踊ります。アイテムボーイか?そして、今まで考えたことがなかったのだが、アビシェークって、もしかしてすごく背が高いんじゃないか。パパより高いかも。

 アビシェークの役名はアッバス・アリ。イスラム教徒の名前。
 デリーでだまされて家も仕事もなくし、父の友人であるシャストリの郷里の田舎に赴く。アジャイ君はその土地の大有力者で権力は絶大、古い宮殿に住んでいる(マハラジャか?)。英語が趣味だけど変な英語を使う。そして大まじめで嘘が大嫌い。
 着いた早々、アッバスは池に落ちた子供を助ける。しかし、その池が村同士の争いのため鍵のかけられたヒンドゥー寺院にあり(子供はわざわざ塀を歩いて落ちたのである)、アッバスは鍵を壊したのだが、イスラム教徒がヒンドゥー寺院の鍵を壊すのはえらいことなので、アジャイくんに名前を尋ねられて、シャストリの息子は思わず「アビシェーク・バッチャン」と答えてしまう。アビシェークはアジャイ君におおいに気に入られ「スーパーマン(アジャイ英語でスーパーバイザー)」として採用されるのだが、ラマダン(断食)のときに食事に誘われたり、いもしない母を言い訳に使ったために母をでっちあげなければならなくなったりして、嘘の上塗りを重ねるはめに。一方、アジャイ君はどんどんアビシェークを信頼していくのだが、モスクでお祈りをしているのを見つかり双子の弟のアッバスをでっちあげ(アッバスはゲイのダンサー)、アッバスはアジャイ君の妹にダンスを教える羽目になり、アッバスはアジャイ君の妹と恋に落ちる、アジャイ君はアビシェークの妹と恋に落ちる。ああ、この嘘はいったいどうなる…というコメディである。
 大笑い。
 まず、アビシェークが「アビシェーク」と呼ばれるたびに笑ってしまう。だって、アビシェークの役名はアッバスなのに、でも本当はアビシェークなのに、アビシェークは偽名だ。
 しかも、根がとっても真面目なアジャイ君が「なんで、アビシェーク・バッチャンという名前なんだ!」と尋ねると、「両親がアミターブ・バッチャンのファンでそれで知り合ってデートでは映画を見て」と並べる映画はアミターブ・バッチャンの映画だろう。もしかしてジャヤ・バッチャンと共演してないか。見たんじゃなくて共演だろう、とか。おまけに、アジャイ君が「じゃあ、アムジャド・カーンのファンだったらガッバル・シンとつけたのか!」と突っ込むし(ガッパル・シンはパパ・アミターブの出世作「Sholey」の大悪役です。くわしくはこちらを)。

 それにしても、

 アビシェークが踊っているではないか。
 「Dhoom2」では「なんでリティクじゃなくてアビシェークが踊るんだ」とか言われていたのになあ(まあリティクはこんなに踊ってるけども)。
 妹のダンス教師にするにあたりアジャイ君(というか腹心)にダンスのテストをされるくだりでも次々変わる曲に合わせておかま風に踊って笑いを取ってたし。がんばったんだなあ。
 ついでに書くと、女子の穿いているサルワール(太めのパンツ)が可愛い。思わずFabindiaのサイトを見てしまう。
 そして、インドの田舎が舞台で色彩がとてもきれい。

 強面のアジャイくんがかわいくて。特に、アビシェークの妹役のアシンに演劇の練習の相手役を頼まれて照れながら台本を読むところは最高。
 BGVにしておきたいぐらいには好きな映画。

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「Om shanti Om(恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム)」を札幌で観る

 ついに、この日がやってきた。
 苦節6年、「Om Shanti Om」が、札幌公開されたのである。
 東京で初日に観てはいるのだけれど、シアターキノにて1日1回(火曜を除き18:15から)昨日から1週間のみであるけれど、「Ra. One」は札幌に来なかったことを考えると、本当に感慨深い。
 昨日は用事で行けなかったので、今日走って行きました。
 日曜の夜だったけど20人以上入ってた。

 泣いた。
 リンクを張るのに読み返してみたら、東京でも泣いているのだが、やっぱり、冒頭のエロス・エンターテインメントとレッド・チリのロゴで目頭が熱くなり、

 ディーピカちゃんの美しさと幸せそうなシャールクに泣き。
 スピーチ(2回とも)と「年取ったなあ」「君は変わらないよ」で泣くのは相変わらずなのだが、まさか、

 この曲で泣くとは思わなかった。
 まちがいなく動画における最多再生歌舞音曲シーンなのだが、泣いたことは一度もなかったのに。しかし、もうね、札幌のスクリーンに、リティクが、ラニが、カージョルが、ヴィディヤが、サンジャイ兄貴が、アクシャイが、スニール・シェッティーが、ミトゥンさんが、レーカー様が…と思うと(サルマンとタッブーとプリヤンカ様と大バッチャンは来てる)、長らく小さいパソコンの画面で見ていたのが札幌のスクリーンで…と思うと、泣けてしょうがなかった。
 大好きなエンディングも気がついたら泣いていて、「この楽しそうなおっちゃんたちが札幌のスクリーンで…」とか、「ついに札幌で観られたのだなあ」と思ったのだと思う。最初にDVDで見て「日本で公開してほしい」と書いてから、5年経っているもんね。
 あと、「舞い上がる花粉(としか聞こえない)」は「本当にいいやつだなパプー!」とか。またディーピカちゃんがきれいなんだ。

 東京の上映はお祭りだったので気がついていなかったこともたくさんあって、「Dard-E-Disco」の映画監督のヒロイン(泉ピン子似)はパパ監督の彼女だったとか、フィルムフェア授賞式のリシ・カプールとスパーシ・ガイ監督が出てくるところで初めに出てきた「Karz」の音楽がかかっているとか、30年後のシーンの最初でバイクに乗って現れたシャールクのTシャツに「Who Cares」と書いてあるとか現場に入ったらシャツが違うとか、「輪廻転生の映画出たことあるよ、双子で死んじゃって、生き返って復讐するんだよね(うろ覚えだけど「カランとアルジュン」だ)」とか、ああ、やっぱり、スクリーンは、日本語字幕(松岡環さん!)はいいわあ。
 30年前のシーン、ムケーシュの手下が来なかったら石でガラスが割れて2人とも死ななくて済んだんだなあ。
 シャールクのにせ主役シーンの虎のぬいぐるみは、むしろほしくなった。それにしても、親子監督の映画や「Mohabbat Man」はひどい映画だと思う。「ムケーシュにいけずしまくる歌」もあまりにもそのまんますぎるんじゃ。まあ直截すぎたことでムケーシュにばれて、結果的には目的が遂げられたんだけどね。シャンデリアが1回目に落ちてきた後、倒れたプロデューサーを放っておいて客がみんな帰るか?とも思ったのだが、まあ、心から望めば全宇宙が協力してくれるのであろう。

 日ごろは家で勝手に見ているせいか、黙って座っておとなしく見ることがどうにもできず、周囲の迷惑にならないよう(なっていないと信じたい)、口パクで一緒に歌ったり(上半身は踊っていたかもしれん)、豪華ゲストに手を振ったり、こっそり拍手したりしてしまった。
 せめて、「Dard-E-Disco」なんかは「きゃーっ!」とか言いたかったんだけどなあ。マサラ上映は札幌では難しいだろうけれども。
 でも、札幌で観られて、本当によかった。
 幸い、繁忙期のピークは過ぎたので、また仕事の後行ければいいな。
 ちなみに、これは「インド映画」カテゴリ100本目の記事なのでした。

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「打擂台」日本語字幕版

 ついに来ました。

 

 このジャケットは初回限定版なのか。
 香港で観て監督とお話ししてプロデューサーの林家棟と写真を撮りテディ・ロビン師父のお見送りをし、香港版DVDを何回も何回も見た「打擂台」、たしか、香港でもBlu-rayは出ていなかったと思うのだが、Blu-rayで、しかも日本語字幕と吹き替えつきで堂々のリリースである。

 日本語つき予告編。

 最近何度も書いていますが(ありがたいことである)いやー日本語字幕っていいわあ。

 ストーリーは最早よーく知っているのだけれども、日本語字幕だと、いろいろなことが見える。たとえば、冒頭、不動産会社のへっぽこ社員である黄又南が出向く香港の村では地上げが進んでいて家が取り壊されつつあるとか(似たようなことが、今、実際の香港ではたくさん起こっていると思う)、あのアヒルは師父の奥さんが漬けていたのか、とか。
 師父怒濤の特訓のあたりから鼻の奥がつーんとして、最後の、梁小龍と「浅野忠信」の戦いのあたりではごうごう泣いた。
 例の楽器屋のシーンでは店のおっちゃんに力一杯手を振り、目覚めるや一気に場をかっさらうテディ・ロビン師父に心を奪われ、最後の晩のシーンではやっぱりごうごう泣く。陳觀泰や梁小龍や羅奔師父などおっさんの可愛らしさにも心を奪われる。チャーリー・チャンもいい役だよね。うん、年をとってわかることもある。
 リングは一つの場所にすぎないし、強い拳を出すよりも強い拳を受けても前に出ることが大事。
 ああ、やっぱり大好きだこれ。
 日本語字幕版がソフト化されて本当によかった。出してくださってありがとうございます。札幌では公開されなかったんだよね。
 それにしても謎なのはメニュー画面で、MC JINも「浅野忠信」もチャーリー・チャンも羅奔も羅永昌監督もいるのに、なぜか黄又南と賈曉晨は写っていないのだった。

 20130801gallants1
 
 この写真ね。この茶館は行きつけにしたいけど。

 20130801gallants2

 好きなのは、やっぱりこちらのバージョン。特に、おっちゃんたちの笑顔が素晴らしい。
 「功夫(カンフー・ハッスル)」で、カンフー映画にオマージュを捧げ梁小龍をスクリーンに呼び戻した周星馳の功績は大きいと思う。

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