ANAの機内でインド映画2本目:「Rowdy Rathore」
3月の香港行きで見た機内インド映画2本目。
南インドのダンス王プラブデーヴァ監督のその時点での新作。プラブデーヴァについては、こちらの記事で少し書きました。
「Wanted」でも思ったけど、タミル映画っぽい。
タミル映画は、かっこいい主役は徹底的にかっこよく、悪役は徹底的に悪い。主人公が悩むというより、外部から災難が襲来し徹底的に立ち向かってかっこいいという感じ。ヒンディ映画はもう少しいろいろな機微があるような気がする。
タミル映画とヒンディ映画が何が違うかというと、「あまちゃん」で言えば、大吉つぁんはタミル映画に出てきそうだけど、ストーブさんはタミル映画には出てこない(ヒンディ映画には出てくる)という感じ。(「わかるやつだけわかればいい」というたとえで、すみません)。
というわけで、これは、主役のアクシャイ・クマールが悪に立ち向かうお話。
予告編。
ムンバイで詐欺師をやっているシヴァ(アクシャイ)。警官から盗んだ制服を利用して警官の振りをして家に入り込み、その隙に相棒が泥棒を働き、ちょっと間抜けな相棒をだまくらかして金を巻き上げたり。しかし、ソナクシ・シンハーに一目惚れ。「君は俺に惚れている。なぜなら24時間俺のことを考えているからだ」と宣言して、小金をばらまきソナクシの行き先で変装して現れまくり「こんなに彼の姿が見えるのは…」と恋に落ちさせる。しかし、最後の泥棒のつもりで駅で盗んだ箱の中に女の子が。しかも、その女の子はアクシャイをパパと呼ぶ。実は、女の子の父は田舎の正義の警官ヴィクラム・ラトールで、シヴァと瓜二つ。悪辣の限りを尽くす田舎の有力者パブジと戦い、撃たれて死んだものと思われていた。ヴィクラムと間違われて襲われるシヴァ。そこへ実は生きていたヴィクラムが現れ(一瞬アクシャイが2人になる)、シヴァと娘を助けて今度は本当に死んでしまう。シヴァはヴィクラムとして田舎に乗り込むのであった。
やたらに主役がかっこいいアクションシーンが多いのもタミル映画の特徴だと思うのだが(ラジニの映画もそんな気がする)、特に後半はやたらにアクシャイが活躍するアクションシーンが続きます。
歌舞音曲シーンはなかなかよい。
劇中「ちんたたちたちた」はシヴァのテーマソングになっている。
55秒過ぎに「きゃあ」と言っているのが監督のプラブデーヴァ、カリーナ・カプールや南インド映画のスターであるヴィジャイが出ている豪華シーン。
アクシャイは、「Oh My God !」の神様役が一番好きなのだが、恋に落ちる詐欺師とかっこいい正義の味方の二役をやるというのが見せどころなのだろうなあ。うっかり「でへへ」と笑うと人がよくなってしまうので、強面に見せるときはサングラスをするのが正解(「Om Shanti Om」の役柄だとサングラスは必須)だと思う。
実は来週香港なのだが、今月の機内映画は、アーミルの新作「Talaash」と「命ある限り」。周星馳の新作西遊記もあるので見るものに迷うなあ。
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