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2013年9月

『あまちゃん』終わる

 『あまちゃん』が終わってしまった。
 昨日から『あまちゃん』のことを考えているので、書いてしまうことにする。

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 予告編も放送時も録画でも泣けたシーン。
 トンネルに向かって叫んでいた2人が笑いながらトンネルを駆け抜けていく。この物語は、明日も明後日も続いていく話であり、来年には向こうに行ける話であり、自分は偽らなくてもよいという話であり、成長しなければならないと思っていなくても人は成長するし、何年経っても、どこにいても、人は変われるし復興していけるという話である。
 しかし、制作者(クドカンかディレクターだったと思う)もストーブさんも言っていたように、主人公のアキちゃんはほとんど変わらない(成長はしていると思う)。周囲の人々が変わる。だから、実質的な主人公は周囲の人々だ。
 
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 これは、オオシカケンイチさんが描いてくださったものをお借りした。
 本当に、捨て駒がひとっつもない。みんなに物語がある。キャスティングもすばらしい。
 個人的には、本来の主人公であるアキちゃんに加えて、ユイちゃんと春子さんと鈴鹿さんの物語だった。都会から地元に来たアキちゃん、地元で生き続けていくユイちゃん、地元から都会に行った春子さん、都会で生き続けていく鈴鹿さん。地元と都会の関係がみんな違う。
 その中でも、一番感情移入してしまうのは、こちらでさんざん書いたように鈴鹿さんなのだが、東京とアイドルに憧れて、でも行けなくてなれなくて、いろいろあってぐれて、でも復活して、震災に遭って、最後にめんどくさい本来の自分になって地元で生きていくユイちゃんも、最終週になってとても好きになった。
 最終回1つ手前の155話で、1984年で時間の止まった春子さんの部屋で、聖子ちゃんのポスターを貼ったドアをあけて小泉今日子が入ってきて、テクニクスのコマーシャルのようにヘッドホンをしていた薬師丸ひろ子と、渋谷哲平や太川陽介について盛り上がるという、もう朝ドラだか何だかわからないありがたいシーンが展開されたのだが。「ふっきれた?」「あたしも」「それは、よかった」で、すべて終わったのだなあと思って泣けた。
 鈴鹿さんが本当は歌えたのかどうかは藪の中だけれども、本当は歌えなくて歌えるようになったとすれば、それはそれでいい話だし、本当は歌えたのだとしたら、それは鈴鹿さんが25年間プロとして生きてきた話なので、もう、どちらでもいいと思う。どちらにしても鈴鹿さんは辛かったわけで、解放されて、本当に本当によかった。
 アキちゃんは劇中ではもともと解放されていたように見えるけど、東京では「地味で暗くて(以下略)」だったので、みんな解放されたのであるなあ。

 主人公が変わらないことにくわえて、『あまちゃん』主人公の恋愛・結婚の扱いが軽いという点で画期的だった。思い起こすと、ほとんどの朝ドラでは、主人公の恋愛にスポットが当たっていたり、結婚したりしているような気がするが、たしかに種市先輩のエピソードはあるが、物語を進める機能は果たしているものの、それ以上ではない。特に、復興編では、つきあっているのかどうかもわからない描き方だった。周りの人が変わっていく群像劇なので、それでいい。 
 お座敷列車で続けてアップになっていた三大イケメンについては、水口には、嘘から出た誠(本当はデザイン専攻だったのに「考古学専攻だった」と嘘をついて勉さんに弟子入りした)で考古学を学んでほしい気がする。種市先輩はあのまんま生きていけそうなので、あまり心配していない。アキちゃんは北三陸で早々に結婚してしまいそうな気がするが、相手は誰でもいいと思う。個人的にはストーブさん(成長したよね!)に是非とも幸せになってほしい。

 井上ディレクターによると、最終回はなるべく地元のみなさんを映すようにしたとのこと。地元や80年代やいろいろなことにリスペクトが溢れていたのもよかったことのひとつだと思う。同じくNHKの公式ページにある「北三陸観光協会」のサイト(『あまちゃん』は、このような細部までの作り込みもすばらしかった!)のストーブさんが撮った(本当に小池徹平が撮っている)「潮騒のメモリー」の動画がとてもよい。

 最終回の日に行われた勉さんこと塩見三省さんとプロデューサーの訓覇さんの対談を書き起こしてくださった方がいらして(こちら)、とてもよかった。アキちゃんの猫背は直せと言われて直らなかった結果なのか、「チーズかける?」は小泉今日子に「すごいのが撮れた」と言わしめたアドリブシーンだったのか、など、興味深い。たしかに、勉さんには最後まで天使でいてほしかった気はする。
 あと、復興編(特に披露宴の余興)に花巻さんが、最後のニュースに眉毛こと高瀬アナウンサーが出てくると尚よかった。サダヲちゃんも見たかった。中村勘三郎が存命なら出ていたかも。

 覚え書きとして書くのだが、個人的ベストシーン(暫定・やや順不同)は、
 
 1 鈴鹿さん、自分の声で歌う(153話)
 2 「それは、よかった」(155話)
 3 ユイちゃんの「やるよ!」(たしか145話)
 4 勉さんの「チーズ、かける?」までの一連の流れ(第14週)
 5 ミズタク怒濤の留守番電話(第16週)
 6 花巻さんのフレディ(第64話)
 7 兎忠と粂八の共演
 
 週としては、第9週(お座敷列車の週)と第25週(最終週の1週前)が好きだなあと思っていたのだが、思い起こすと、第16週(「おらのママに歴史あり2」)その他、思い出は尽きない。

 この半年間、本当によいものを見せてもらった。NHKでこういうものを作るにあたっては、勇気も要ったろうし、上層部の反対もあったのではないかと推察するけれども、おかげで「いい仕事」を目の当たりにできた。スタッフのみなさま、ありがとうございました。

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觀塘から101のバスに乗る

 こちらの続き。
 本当は觀塘から九龍城あたりをぷらぷらしたかったのだが、雨だったのでバスに乗って、香港島側のかつての「心のご近所」に行ってみることにした。

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 堅尼地(ケネディ・タウン)行きの101のバスは、觀塘から出るのである。
 ここが始発。
 ここは、これからどうなってしまうのだろう。

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 後ろの建物の「換楼換楼…」という垂れ幕を撮ろうと思ったらフレームインしちゃった司機(運転手さん)。

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 バスは裕民坊を通る。

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 牛頭角下邨跡の横も通る。
 こちらに少し書いたのだが、盂蘭盆会をやっていた。コミュニティは残っているのね。

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 「心のご近所」のひとつである土瓜湾も通る。
 このあたりの建物はやっぱりかわいいな。右側の囲いがお色直しのためであることを切に願う。

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 ホンハムの海底トンネルを通って香港島へ。
 続きはこちらに。

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別府の温泉で古い茶餐廳を思い出す

 別府の話をもう一つ。次回から香港話に戻る予定。

 大分は北海道とは全然違っていて、

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 北海道には生育しない彼岸花にも驚いたが、

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 それより驚いたのは、散歩をしていたら道の脇で泥が普通にぽこぽこ沸いてたこと。写真ではわかりにくいのだが、穴の周辺は泥が沸騰している。どれだけ温泉があるのだ。
 用務先に行きやすい温泉に泊まったのだが、別府は歴史が古いだけあって対応がとても練れている。ウェブサイトも充実しているし(こちらなど)、出張で行っても、1人でそれほど高くない値段で温泉に泊まれるのである。月を見ながら硫黄泉の岩風呂を独占できちゃったり。北海道も見習うべきだわ。通りすがりに見たら、カプセルホテルにも温泉がついていたので、温泉が豊富ということなのだろうけれども。

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 で、泥湯で有名な温泉「別府温泉保養ランド」に行きました。

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 お風呂場には長い通路を通っていく。石鹸もシャンプーも使えないので(お風呂に入る前にコロイド湯のところで身体を流す)、貴重品はロッカーに預け、タオルと飲み物用の小銭だけ持っていった。
 コロイド湯と泥湯の内湯は男女別で、2つある露天風呂は混浴。
 最初にコロイド湯で身体を流し、内湯の泥湯を通って露天風呂に行く。要所要所におばちゃんがいて、指示してくれるので迷うことはない。内湯の泥は勝手に混ぜず、出る前にお湯で身体を流す。
 露天風呂は2つあって、どちらも混浴なのだが、手前の方はお湯から首だけ出して混浴エリアに行ける。係のおばちゃんが立ち入り禁止エリアのきれいな泥を持ってきてくれたので、思うさま泥パックができた。おばちゃん、ありがとう。
 もう一つの露天風呂には行かず。入るまでの視線がうっとうしそうだったので。別に何を見てもたじろぐような年ではないが、隠せよ!見せるなよ!こっち見んなよ!と思う。
 こちらの体験記などが詳しい。
 受付のおばちゃんが、どんな相手がきてもたじろがず(台湾のテレビが取材に来ていたらしい)ばしばしと指示をとばしていた。脱衣所には、英語でも「入る前に身体を洗え」「前を隠せ」など掲示がばしばし。いろいろな人が来て、いろいろなトラブルがあった末、どんな相手にも対応できるようになってきたのだと思う。とってもグローバルだ。

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 風呂上がりには牛乳(140円)。
 この休憩室がとてもよくて、まるで白宮冰室のようだった。時間を経ていて、飾り気がなくて、風通しがよくて、がらんと広くて、いい具合に放っておいてくれて、くつろげる。天井には同じようなファンが回っていた。
 そんな場所がしみじみと好きだと思う。

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 ジャッキーも来たことがあるそうだ。

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別府よいとこ

 久々に出張で九州に行った。初めての別府である。

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 大分空港の手荷物受け取りレーンに「寿司」が回っているというのは本当であった。このレーンはウニ。これを確認するために荷物を預けた。

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 高いところから見下ろした別府。右側のぽこっとした山はサルで有名な高崎山とのこと。海岸付近はビルが多い。

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 山の方の温泉はひなびている。あちこちから湯気があがっていて驚く。
 温泉は街のいたるところに湧いているいう印象で、海岸のほうが温度が高いとのこと。たぶん別府湾はカルデラなんだろう。ということは別府は火山地帯に広がっているということなんだろうか。豊後風土記が奈良時代というから、古くから温泉を求めて人が集まり住んだ土地なのではないかと思われる。ということは外来者が多いわけで、旅行者にはたいそう居心地がよい。人も穏やか。土地の人によると、食べ物が美味しく災害も少ないんだそうだ。
 歴史の短い北国の北海道から行くと、まるで外国である。温暖で歴史が長いというのは、想像がしにくいのである。

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 別府駅周辺は昭和な街並みで好ましい。カフェではない「喫茶店」もある。食べ物屋も多い(唐揚げが名物らしい)。洋品店は「ブティック今野」(@あまちゃん)のよう。日曜の昼下がりで人が少なく、夢の中を歩いているような。
 左手の喫茶店からは「今日ののど自慢のゲストは都はるみと小林旭だって。小林旭とは珍しいなあ」という年配のご婦人の話し声が。時間がなくて入れなかったのだが。

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 買ってきたもの。食べ物ばっかり。大分といえば「かぼす」らしい。
 「北海道から来た」と言うと、椎茸屋さん、八百屋さん、タクシーの運転手さん等と大変話が盛り上がってしまうのだった。

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『あまちゃん』あと8回

(【追記】ついに鈴鹿ひろ美こと薬師丸ひろ子が歌ったので、加筆しました)

 繁忙期ではないのだが、なかなかハードな日々。明日から出張である。
 今しか書けないので書いてしまおう。
 巷で話題が沸騰しているに違いないあのドラマである。
 ついにこれを買ってしまったのだった。

 なぜなら、作業中にずっと春子さんの動画を流していたからである。
 もしかして、この曲は今カラオケで一番歌われているかもと思う。

 しかし、このCDには鈴鹿さんバージョンは入っていないのだなあ。
 なぜ、春子さんの動画を流していたかというと、昨日の、鈴鹿さんが自分で歌う!と宣言して春子さんが「やりましょう!」というくだりで号泣したからである。その前の日はユイちゃんが「やるよ!」と言ったしなあ。今日は大吉さんにもらい泣きだったしなあ。

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 拾いものですが、この写真がとても好きだ。

 8月末に出たファンブックが既に4刷というのにも驚いたのだが、8月末に出たということは、まだアキちゃんはGMTにいるわけで、春子さんは北三陸にいるわけで、映画のオーディションなんか夢にも出てきていないわけで。
 熱心に語っている皆さま、鈴鹿さんや春子さんがどうなると思いますか!と言いたい気持ちでいっぱいになる。
 最初の頃は、都会から田舎に戻った人、田舎にずっといる人、都会に出たいけど出られない人など、田舎と都会の話かと思った。もちろん、そういう面もある。しかし、その他にも、影武者が影武者ではなくなる話であり、奈落から浮かび上がる話であり、逆回転(再生)の話であり、人生にはそれはそれはいろいろなことがあるけれども、人は変われるし変わらないところもあるし生きていけるという話であり、おそらく、見ている人は、みんなどこかに自分の物語を見つけられるのではないかと思う。
 おまけに、周到すぎる伏線や繰り返されるテーマや膨大な小ネタ、無駄玉がひとっつもない配役、朝っぱらから豪華すぎる絵面(小泉今日子と薬師丸ひろ子が並んでいるとかフレディとか)などなどのために、何か言いたくなってしまうのだなあ。本当にすごいよクドカンと演出・スタッフのみなさん。
 昨夜ほとんど徹夜で明日も早いというのに、つい40話から見直してしまい(全部録画してある)、ミズタクの初登場は41話で鈴鹿さんは45話だったのか、など発見もありつつ、今になってはエピソードが全然違って見える(夏さんがリアスのカウンターにいるときの勉さんとか)のでなかなか寝られない。
 「潮騒のメモリー」を初めてカラオケで歌う春子さんとか、お座敷列車での「潮騒のメモリー」とか、大漁旗を振る夏さんとか、ミズタク怒濤の留守番電話とか、粉チーズをかけてあげる勉さんとか、白くなっていく太巻とか、無頼寿司の梅さんとか、兎忠と粂八が義理の親子とか(個人的にとてもツボ)、人によって好きなエピソードは違うと思うのだが、自分としては、今週が、もしかすると今まで一番かもしれない。
 あと8回で終わってしまうことについては、早すぎるとは思わない。これが1年だったら身体がもたないような気がする。8回しかないといっても、3分で市長選挙が終わったりするので油断はできないし。
 おそらく、最終回は初回と同じ7月1日なんだよね。鈴鹿さんもユイちゃんも「潮騒のメモリー」歌うんだよね。お座敷列車でみんな勢揃いだね(泣)。
 薬師丸ひろ子が「潮騒のメモリー」をフルコーラスで歌うソフトが出たら絶対に買います。映像版の歌のアルバムがいいな。

【2013年9月25日(水)追記】
 薬師丸ひろ子というか鈴鹿さん、ついに歌いました。ほとんどフルコーラスで(伴奏が音楽担当の大友さんのギターとヴァイオリンとチェロとピアノのアコースティックバーション)。予想より早く最終回の3回前で。予想のはるか上をいく展開で。
 若き日の春子は成仏する、そこだけナレーションがアキちゃんになる(本来ナレーション担当の春子は当事者だから)、「三途の川のマーメイド」が実は壮大な伏線だった。すごい、すごいよ!クドカンと演出の井上さんと編集の人!!
 号泣のあまり、仕事がたてこんでいないのを幸い午前は休みにしてしまったのだった。

【2013年9月26日さらに追記】
 …と思っていたら、鈴鹿さんは10曲を見事歌いきり、今日になって「実は歌えた説」が浮上(春子さんによる)。歌が苦手で駆け出しで断れなかったため。もし、そうだとしたら、音痴のふりをしたことで太巻が影武者を立てたがために春子の人生が狂い、それがわかったときには真相が言えず、夫である太巻にも言わず、子供にも「死霊のだんご三兄弟」を歌ってきかせるぐらい徹底して嘘をつき続けた25年間だったわけで、それは凄まじい人生だったのではないか。舞台から春子さんを見たときの表情も「歌いたい」と言ったことの意味も全く変わってしまう。春子さんが「プロだわ!」というわけである。
 もしかしたら影武者だったことを明らかにするのかと思ったらそれはしないようで、真相は藪の中。視聴者の心の中には謎が残るのであった。しかし、この期に及んでこんなことをするクドカン、どれだけ話をひねるんだ。

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雨の觀塘 2013年8月

 觀塘に行った日は途中からすごい雨になった。

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 バスの屋根からだーだー雨水が流れ落ちている。
 觀塘に着いても雨は降り続き、裕民大廈1階の涼茶舗に逃げ込んだ。

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 おばちゃんが「すごい雨だねえ」というようなことを言って(たぶん)、「これに傘を入れてね」とブリキのバケツを出してくれた。
 亀苓膏のあったかいのを食べた。

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 小やみになったので外に出ると、銀都に覆いが掛かっていた。
 もうすぐなくなってしまうのだろうなあ…。

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 觀塘街市のあたりは、いつものように賑やかだったけれど、看板の文字がなくなっているのが気になる。

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 「鷄記麻雀館」の前は袋小路になっていて、ミニバスが溜まっている。
 この周りの建物は立ち退きが終わってしまったのだろうか。

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英發茶冰廳 2013年8月

 觀塘に来たら、英發茶冰廳には必ず寄ると言っても過言ではない。

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 いつもと変わらぬ店内では、お姉さんが角食(北海道弁で四角い食パンのこと)を切っています。落ち着くわあ。

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 お昼時だったので、蛋治(卵サンド)と奶茶のセットに蛋撻をつける。このパンは、お姉さんが切ったパンなのだなあ。

 前に来たときに1切れ4ドルの蛋巻(ロールケーキ)を4切れ買ったところ「丸ごと買った方がお得である!」とおばちゃんに強く主張されたので、帰りがけに今回は丸ごと買ってみました。

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 これです。15ドル。
 プラスチックのケースに入ったのを、そのままタッパーに入れて手持ちで帰国。まわりの皮がちょっとはがれたけど無事。薄めに切って6回食べられたので、たしかにお得。
 買うと「ち−?むちー?」と、ものすごい勢いで聞かれるのだが、「ちー」は「切」のことらしく(「白切鶏」=「ぱっちーがい」の「ちー」だわね)、「切る?切らない?」ということなのであった。今度は切ってもらおうと思う。

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物華街臨時小販市場 2013年8月

 觀塘の話続き。
 前に行った時には足場が組まれていたビルは

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 もうなくなっていた。

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 向かい側の市場は、まだ無事。
 
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 「物華街臨時小販市場」という名前なんだなあ。
 初めて中に入ってみた。

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 市場の真ん中へん。
 たぶん、これは抗議の幕だと思う。
 立ち退きを巡って未だに争われていると聞いた。
 ここは、いつまで続けられるんだろう。

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「鷄記麻雀館」結業

 香港に行ったときの定点観測地点の一つ。

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 觀塘の鶏看板。
 後ろのビルは高くなったけど、とりあえず無事にご対面。

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 今回は正面に回ってみた。
 ミニバスのたまり場になっている(他の写真がこちらに)。

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 入り口の上にはこんな看板が。

 その後。 
 無事と思ったのも束の間、ついに結業したとのこと。
 こちらの記事のコメントで教えていただきました。富柏村さん、ありがとうございます。

 9月4日付りんご新聞。

 記事はこちら
 鷄記麻雀館は、香港に3つ分店があって、觀塘が本店らしい。1日の売り上げが20万ってほんとですか。開店祝いに来た明星は誰。
 「在觀塘仁愛圍、裕民坊,推土機急速前進,一家家老店、一個個回憶,紛紛在塵土中煙沒。已有80年歷史的「鷄記麻雀館」同樣難敵重建巨輪,觀塘龍頭分店本周六關門遷店」とのこと。「一個個回憶,紛紛在塵土中煙沒」か…。
 このように記事になったということは、やはりこの看板は香港の皆さんの心の中にあるものだったのだなあ。重建は「一個個回憶,紛紛在塵土中煙沒」ということなんだなあ。
 看板については「「鷄記老闆計劃把店外霓虹燈招牌捐給西九龍文化區M+博物館」とのこと。「西九龍文化區M+博物館」とは何ぞや?と思ったところ、博物館を作るという計画があるようです。サイトはこちららしい。2017年に完成らしいのだが2015年に「小型展覧館」がプレオープンということなのかな。場所はどこなんだろ。
 しかし、できれば、この看板のようなものは、博物館ではなく、街の中でこそ見たいと思う。あのあたりが、どこにでもあるようなビル街になってしまうのは、とてもとても悲しい。

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中國冰室 2013年8月

 新填地街を亜皆老街まで歩いたので、そのまま広東道になだれ込んだ。

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 ここも、いい通りだなあ。
 なぜ広東道かというと、

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 中國冰室があるからである。
 前に記事にしたときから4年経っているのか、もしかして。
 ちゃんと続いていてよかったなあ。openriceの記事はこちら

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 お昼どきだったので西炒飯(実は好き)と凍檸茶。

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 初めは混んでいて相席だったのだが、13時半をまわると空いてきた。
 相変わらず林雪やヤムヤムが出てきそうである。
 でも、よくよく見ると、椅子が前に来たときと変わっている。

 そして、

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 念願かなって猫さんに初遭遇。
 存在だけは知っていたのだが予想以上によい猫であった。
 1時間以上滞在していたのだが、入ったときも出たときも、階段途中の段ボール箱の上で爆睡していた。あそこが一番涼しいのかな。

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新填地街 2013年8月

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 新填地街を歩きました。
 なぜなら、この本を読んだからである。

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 『新填地猫』。
 前に買って繰り返し読んでいる本。
 新塡地街にある店とその店の猫の本。2011年三聯書店刊。
 前書きには、新填地街について、50〜60年代の古い建物が集まっていること、香港では重建(再開発)が進んでいること、でも、たとえばThe Oneが中環にあっても不思議ではないように、新しいものはどこにあっても同じであること、などが書かれている。
 古い香港を残したいという気持ちが猫に託されて描かれていると思う。

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 道具屋さんとか金物屋さんとか、いろいろな店が集まっている。

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 帰ってから見たら、この店は『新填地猫』に載っていた。
 しかし、猫は見あたらず。

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 ここにも猫はいるようだが、ご本尊はおらず。

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 ごたぶんにもれず、新填地街も古い建物の取り壊しが始まっているようだ。
 旅行者的には残ってほしいんだけどなあ。

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「孤男寡女(Needing You)」「龍鳳鬥(Yesterday Once More)」を「盲探」と比べてみる

 「盲探」の記事で書いた「トー先生の恋愛路線映画の登場人物は、総じて何か欠けているものを抱えながら真剣である」説を検証するために、ジョニー・トー監督の「アンディ・ラウ&サミー・チェンもの」である「孤男寡女(Needing You)」「鳳龍門(Yesterday Once More)」を見直してみた。
 というか、「盲探」を見たら見直したくなったのである。内容をあまり覚えていなかったし。

 「孤男寡女(Needing You)」予告編。

 2000年の作品。2人とも若いー。
 アンディは敏腕営業上司。ものすごくやり手で離婚歴あり。家を出てホテル暮らしでプロの女性を連れ込んだり。前妻とは連絡を取り合っている。
 サミーはその部下。情緒不安定でコミュニケーションが不得意。冒頭、上司の部屋からつれない男に電話し会社を早退して浪費ざんまい、団地暮らしで両親がマンションを買ってしまい収入をあてにされている。しかし仕事はできる。
 会社は女性が多く、噂の巣窟。サミーは要領悪く仕事を押しつけられたり。
 愛を求めるサミーと実は孤独なアンディは次第に惹かれ合っていく。
 脚本はワイ・カーファイとヤウ・ナイホイ。余談だが林雪が取引先の偉いさん。最近あまり見なくなったレイモンド・ウォンがけっこういい役。「天若有情(アンディ・ラウの逃避行)」がフィーチャーされている。
 アンディもサミーも欠落したものを抱えてますなあ。結局追いかけるのはアンディの方だけどね。でもあまりシリアスではないラブストーリーだと思う。「心地よい作品」とインタビューでトー先生も言っていた。

 「龍鳳鬥(Yesterday Once More)」。予告編が見つからないので主題歌。
 2004年の作品。

 「龍鳳門」かと思っていたら「龍鳳鬥」だったのか。戦うのね。
 アンディとサミーは凄腕の泥棒夫婦。しかし、盗んだダイヤを山分けしようとして愛情をためすかのように分け前を独り占めしようとするサミーに対し、アンディは「不公平だから別居する」と宣言して出て行く。サミーは、母親所有の宝石目当てに別の男に近づくのだが…というお話。
 相手のお母さん役のジェニー・フーが最高。捜査官役の林家棟も素敵。林雪は出てこない。あ、2作ともホイ・シウホンが出てくる。
 脚本にワイ・カーファイは関わっていないみたい。
 これは、愛情に飢えているサミーをアンディが支える話だよなあ。

 「痩身男女」(2002年)も、失恋したサミーをアンディが支える話だった。

 「盲探」では、サミーはやっぱり抱えているものがあり、必死。アンディはハンディキャップがあって超マイペース。アンディはサミーを振り回す一方で、愛を捧げて支えるのはサミーである。
 10年近く経って、「アンディ&サミーもの」も変わっているのであるなあ。みなさん、いろいろ抱えていて真剣であるというのは共通しているけれど。
 まとめて見直してみると、やっぱりワイ・カーファイものが好きだと思う。そして、やっぱりトー先生はすごいと思い、怒濤のジョニー・トー祭りに突入しそうになる。

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