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「孤男寡女(Needing You)」「龍鳳鬥(Yesterday Once More)」を「盲探」と比べてみる

 「盲探」の記事で書いた「トー先生の恋愛路線映画の登場人物は、総じて何か欠けているものを抱えながら真剣である」説を検証するために、ジョニー・トー監督の「アンディ・ラウ&サミー・チェンもの」である「孤男寡女(Needing You)」「鳳龍門(Yesterday Once More)」を見直してみた。
 というか、「盲探」を見たら見直したくなったのである。内容をあまり覚えていなかったし。

 「孤男寡女(Needing You)」予告編。

 2000年の作品。2人とも若いー。
 アンディは敏腕営業上司。ものすごくやり手で離婚歴あり。家を出てホテル暮らしでプロの女性を連れ込んだり。前妻とは連絡を取り合っている。
 サミーはその部下。情緒不安定でコミュニケーションが不得意。冒頭、上司の部屋からつれない男に電話し会社を早退して浪費ざんまい、団地暮らしで両親がマンションを買ってしまい収入をあてにされている。しかし仕事はできる。
 会社は女性が多く、噂の巣窟。サミーは要領悪く仕事を押しつけられたり。
 愛を求めるサミーと実は孤独なアンディは次第に惹かれ合っていく。
 脚本はワイ・カーファイとヤウ・ナイホイ。余談だが林雪が取引先の偉いさん。最近あまり見なくなったレイモンド・ウォンがけっこういい役。「天若有情(アンディ・ラウの逃避行)」がフィーチャーされている。
 アンディもサミーも欠落したものを抱えてますなあ。結局追いかけるのはアンディの方だけどね。でもあまりシリアスではないラブストーリーだと思う。「心地よい作品」とインタビューでトー先生も言っていた。

 「龍鳳鬥(Yesterday Once More)」。予告編が見つからないので主題歌。
 2004年の作品。

 「龍鳳門」かと思っていたら「龍鳳鬥」だったのか。戦うのね。
 アンディとサミーは凄腕の泥棒夫婦。しかし、盗んだダイヤを山分けしようとして愛情をためすかのように分け前を独り占めしようとするサミーに対し、アンディは「不公平だから別居する」と宣言して出て行く。サミーは、母親所有の宝石目当てに別の男に近づくのだが…というお話。
 相手のお母さん役のジェニー・フーが最高。捜査官役の林家棟も素敵。林雪は出てこない。あ、2作ともホイ・シウホンが出てくる。
 脚本にワイ・カーファイは関わっていないみたい。
 これは、愛情に飢えているサミーをアンディが支える話だよなあ。

 「痩身男女」(2002年)も、失恋したサミーをアンディが支える話だった。

 「盲探」では、サミーはやっぱり抱えているものがあり、必死。アンディはハンディキャップがあって超マイペース。アンディはサミーを振り回す一方で、愛を捧げて支えるのはサミーである。
 10年近く経って、「アンディ&サミーもの」も変わっているのであるなあ。みなさん、いろいろ抱えていて真剣であるというのは共通しているけれど。
 まとめて見直してみると、やっぱりワイ・カーファイものが好きだと思う。そして、やっぱりトー先生はすごいと思い、怒濤のジョニー・トー祭りに突入しそうになる。

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