別府の温泉で古い茶餐廳を思い出す
別府の話をもう一つ。次回から香港話に戻る予定。
大分は北海道とは全然違っていて、
北海道には生育しない彼岸花にも驚いたが、
それより驚いたのは、散歩をしていたら道の脇で泥が普通にぽこぽこ沸いてたこと。写真ではわかりにくいのだが、穴の周辺は泥が沸騰している。どれだけ温泉があるのだ。
用務先に行きやすい温泉に泊まったのだが、別府は歴史が古いだけあって対応がとても練れている。ウェブサイトも充実しているし(こちらなど)、出張で行っても、1人でそれほど高くない値段で温泉に泊まれるのである。月を見ながら硫黄泉の岩風呂を独占できちゃったり。北海道も見習うべきだわ。通りすがりに見たら、カプセルホテルにも温泉がついていたので、温泉が豊富ということなのだろうけれども。
で、泥湯で有名な温泉「別府温泉保養ランド」に行きました。
お風呂場には長い通路を通っていく。石鹸もシャンプーも使えないので(お風呂に入る前にコロイド湯のところで身体を流す)、貴重品はロッカーに預け、タオルと飲み物用の小銭だけ持っていった。
コロイド湯と泥湯の内湯は男女別で、2つある露天風呂は混浴。
最初にコロイド湯で身体を流し、内湯の泥湯を通って露天風呂に行く。要所要所におばちゃんがいて、指示してくれるので迷うことはない。内湯の泥は勝手に混ぜず、出る前にお湯で身体を流す。
露天風呂は2つあって、どちらも混浴なのだが、手前の方はお湯から首だけ出して混浴エリアに行ける。係のおばちゃんが立ち入り禁止エリアのきれいな泥を持ってきてくれたので、思うさま泥パックができた。おばちゃん、ありがとう。
もう一つの露天風呂には行かず。入るまでの視線がうっとうしそうだったので。別に何を見てもたじろぐような年ではないが、隠せよ!見せるなよ!こっち見んなよ!と思う。
こちらの体験記などが詳しい。
受付のおばちゃんが、どんな相手がきてもたじろがず(台湾のテレビが取材に来ていたらしい)ばしばしと指示をとばしていた。脱衣所には、英語でも「入る前に身体を洗え」「前を隠せ」など掲示がばしばし。いろいろな人が来て、いろいろなトラブルがあった末、どんな相手にも対応できるようになってきたのだと思う。とってもグローバルだ。
風呂上がりには牛乳(140円)。
この休憩室がとてもよくて、まるで白宮冰室のようだった。時間を経ていて、飾り気がなくて、風通しがよくて、がらんと広くて、いい具合に放っておいてくれて、くつろげる。天井には同じようなファンが回っていた。
そんな場所がしみじみと好きだと思う。
ジャッキーも来たことがあるそうだ。
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