排頭村
萬佛寺についてはもう少しあるのだが、こちらを先に。
萬佛寺に行く途中で排頭村に寄った。「政府土地」の看板があって「不法占拠・ゴミ捨て・穴掘りはいけない」ということが書いてある。
実は、この「村」は沙田駅B出口のすぐ横にある。
家は10軒前後ぐらいのとても小規模な「村」で『香港街道地方指南』にも「排頭村」の記載はない。「排頭」とだけ書いてあって、小さい家が固まっている様子がわかる。
おうち専用の廟があったり、
軒下にきれいな絵が描いてあったり。
古いおうちが残っているのだが、
洗濯物が干してあったりして生活感が満載。
寶福山にお墓参りに行く人が寄るのか、お供え物やお花を売る店が2軒あった。餐廳もあってお昼時はけっこう賑わっており(ここで昼ご飯を食べた)、地域にしっかり溶け込んでいる風情が好ましい。
今回歩いてみてわかったのだが、新界には、こんな古い家のかたまりがあちらこちらに残っている。新しい型の集合住宅が多いというイメージだったのだが、もとは古い「村」があって、そこに鉄道が通ったりして新しい住宅が建ったのであろう。
街場とは違った意味での旧い香港が周辺だからこそ残っているという場所が多そうで、これは歩いてみたい!と思うようになったのだった。「なくなるまえに」という気持ちがどこかにあるのが寂しいのだけれども。
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