九龍城 2013年12月
觀塘の帰りに、「心のご近所」九龍城に寄った。久しぶり。
今回の主目的は話梅と腐乳を買うことであるが、ぷらぷらするのももちろん。
こういう建物や、
こういう建物が残っていると安心する。
なるべく永く残ってほしいと思う。
細かい意匠がすてきな3階建てのアパート。
しかし、九龍城は、あちらこちらで重建(再開発)が進んでいるのであった。
『香港地方街道指南』2014年版の九龍城のページを見ると、以前は唐楼の細かい建物がぎっしりだったところ(特に獅子石道より西)が、だんだんすかすかになってきていて、新しい建物が囲みになっていたり「建設中」の文字があったり。
上の写真のような容積率の低い古い建物はまっさきに買収されてしまいそうな気がする。住みやすさも大切だとは思うけれども、再開発をすると家賃も上がるだろうから昔から住んでいる人が住みやすくなるとは考えにくい。なんといっても、香港の古い街並みが好きで、長い時間をかけて作られてきたものが経済効果優先で一瞬で壊されていくのには抵抗があり、どこにでもありそうな、てかてかのっぺりしたビルが並んでほしくないのが、外来者としての偽らざる気持ちなのであった。
「集體回憶」のような動きがあることを考えると、香港人にも同じ気持ちはあるのだろうし、香港の歴史は香港の財産なのだから、できれば、景観地区のような形で残してほしいのだけれど。
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