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香港虹色看板考

 最近の香港に増えてきたのが、

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 やたらキラキラしたネオンの看板。

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 虹色に光るのも多い。
 香港の看板は、赤や白や黄色や緑や青が基調で、夜の尖沙咀や旺角の看板は観光名所にもなっているけれど、そういう派手さとは異なるけばけばしさ。
 薬屋や両替屋に多くて、「免税」「香港」という店名が多いことを考えると、これは地元香港人のためではなく大陸からの観光客対象なのだろうと思う。
 最近は繁華街のどこに行っても北京語が聞こえるし、プロムナードも落ち着かない。どこからこんなにたくさんと思っていたら、みなさん、観光バスで団体で来るのね。旺角の裏やプロムナードのそばに大陸からのバスがぎっしり止まっている。

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 前に明記甜品の経営が変わったのではないかということを書いたら、変わったというご意見と、猫はいるという情報をいただいたのだが、看板から判断するに、どちらにしても、大陸の人をターゲットにすることにしたのだろうなあ。
 香港が返還される前に、アイジンの「返還されたら香港に行きたい」という歌が流行ったと聞いているのだが、香港は大陸のみなさんにとって憧れの地なんだろうと思う。中国で香港はブランド化しているし(こちらの記事などを参照)、自由に行けるとなったら、それは来たいだろう。日本人だって、景気がよくなって円が強くなったころには盛んにで出かけていったものだし、農協観光とかパリで行列してブランド物を買いあさるとか、そんなこともあった。
 しかし、一方で「好きな場所に土足で踏み込まれる」という気持ちも捨て去ることはできないのだった。不動産が高騰して家賃が上がり、古くて小さな好きなお店がつぶれていくし(白宮冰室…)、住めなくなる人も出るし、香港人みんなが幸せになっているとは思えないし。狭くて人口の少ない香港に人口13億の大陸から人が押し寄せるのは、分が悪すぎるし。

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 とりあえず、虹色やキラキラネオンの看板の店には入らないでおこう…と思っていたら、呉松街にできていた深井の陳記の支店らしき店がキラキラネオン看板で悩ましい。深井焼鵞の店は、むかし油麻地のカリタスビアンキ(一時定宿だった)のそばにあって、好きだったのよ。
 しかし、openriceをよくみると、「深井の陳記」は、けっこうあちらこちらにあるのだった。この店は、執筆時点でopenriceには載っていないので新しく開店したらしい。むしろ、旺角のここに行きたいかも。看板がわりと普通だし。

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