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2014年3月

日清の海帯緑豆沙

 片づけものをしていたら予想外のところから出現したのでネタに。
 香港日清のレトルト甜品はスーパーマーケットに行くとつい買ってしまう。値段はセールの時に14ドルちょいだったと思う。

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 食べたのは、海帯緑豆沙。「海帯」は昆布のこと。
 箱の写真を見ると、木の芽のようなものが浮かべてあるが「臭草」という香草とのことである。この本で知った。

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 糖朝のオーナーが書いた甜品の本。
 左が香港版で2000年に出たもの。右が日本版で2001年に出ているのだが、中身は結構違う。日本版のほうが品数が多いかも。
 アマゾンで検索してみたら、日本版は絶版のようであった。

 中古で買えるらしい。

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 お湯で5分温めて器に入れたところ。
 写真より具が少ないのは、まあしょうがない。
 昆布らしきものの姿が見える。原料を見ると「臭草」がちゃんと入っていた。
 緑豆も氷砂糖も手に入るので(「臭草」は木の芽で代用できるらしい)作ろうと思えば作れるのだが、温めるだけで食べられるのは、ありがたい。買ってくると、けっこう重いんだけどね。

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本日気温10度(多肉も元気)

 季節ネタなので急いでアップ。
 先週から最高気温が5度ぐらいになっていたのだが、本日、ついに10度になった。まだ雪はたくさんあるのだが(平年の倍の積雪量らしい)、お天気もよく、朝9時には5度を突破し夜まで何とか5度を保ちそうだったので、少々我慢するよう言い含めて、朝から多肉植物を外に出した。
 昨年に比べて2週間ぐらい早いのだな。
 諸君、5か月間よく耐えた。

 今年は、なぜかいつもより元気がいいような気がする。

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 クラッスラ属の「神刀」(右)は、また株分かれしたし。
 カランコエ属の「月兎耳」はいつもどおり元気。これはとても丈夫で、葉を転がしておくと、よく芽が出る。

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 クラッスラ属の「星の王子」もたくさん子を吹いた。

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 セダム属のヒントニーだったかなあ(名札をなくして名前うろ覚え)。毛がふさふさしていてかわいい。湿気に弱くて育てにくいという話も聞いたのだが、北海道が性に合ったか、多少徒長はしたものの、株も増え、

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 ついに花を咲かせませした。
 うちに来て、もう5年以上たっているのだが、初めて見た。
 
 今週は天気がよく気温も高い日が続くようなので、このまま一気に春になってほしいなあ。

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札幌の新加坡蝦麺

 週末に録画の整理をしていて旅行もの番組を見てしまったせいか、シンガポールやマレーシアやスリランカに行きたいなあと思う。
 そういえば、ここに行ったことを書いていなかった。
 シアターキノに『寒戦』を見に行ったときに見つけたのである。
 狸小路7丁目(はずれなのだが面白い店がけっこうある)の新加坡蝦麺。
 看板メニューはシンガポールの麺と海南鶏飯。これは入らないわけにいかないでしょう。

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 ポップな店内。
 隣に行けるようになっているのは、実は、この店は、昔からあるシンガポール料理の「コピティアム」(好き)が隣に新しく作った店だから。

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 メニュー。
 お腹が空いていたのと麺と鶏飯が両方とも食べたかったので、お店のお兄さんに相談したところ「ちょうどいいと思いますよ」ということだったので、蝦と排骨の汁なし麺(香港でいうところの「ろう麺」だわね)の小盛りとチキンライスの小さいのにした。

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 こんなの。おいしくいただきました。
 なんとか食べきったが、量は自分的には多かった。
 スープは蝦味。まじめにとったスープだと思う。

 シアターキノに映画を見に行くときとか、ささっと食べられてよい。
 隣のコピティアムにも行きたいなあ。

 食べログのページはこちら
 コピティアムはのページはこちら

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老茶樹のお茶

 これは「老茶樹」のお茶である。

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 老茶樹とは何か。
 安渓の山奥に生えている樹齢100年以上、おそらく150年から200年の茶樹である。たぶん、野生の天然紅芽の老茶樹は唯一無二。
 なぜ唯一無二かというと、安渓はかつては渓流の流れる山奥でよいお茶が作られている場所だったのだが、鉄観音がブランド化し金蔓となったために、渓流は埋められて道となり、車が山奥に入ってくるようになり、ということは開発が進み、山は売るための茶樹を植えるために片っ端から焼き払われているから。

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 これはスリランカの茶畑の写真。
 前に書いたことがあるのだが、山の上から下まで全部!お茶畑である。この景色が、山を4つ越えても、バスで2時間以上走っても、ずっとずっと続く。
 お茶は元から生えていたわけではなく、売るための作物として植えられた。ということは、この山はかつてはスリランカの自然の山で、そこを伐採したり焼き払ったりして更地にして、そこに茶樹が植えられたというわけだ。
 同じことが中国でも起こっている。
 写真がこちらに載っているのだが、現在、老茶樹が生えているのは、とても開けた場所である。しかし、ここは、昔は深い森林の中だった。木は全部切り倒されてしまい、山はすべて茶畑になりつつある。

 この老茶樹が生えている場所は、安渓でも山の上にある(たしか車では行けない)祥華のおとんの家から、さらに2時間以上徒歩で(車もバイクも入れない)山を登った先に、なんとか難を逃れて残っているのである。しかし、荒れていると見なされた場所は新しい茶樹を植えるために焼かれてしまうので、ちゃんとお茶が植えてあることを示さなければならないし、お茶の樹はちゃんと手入れをしないと、あっというまに荒れて使いものにならなくなるので、年5〜10回熟練した工人が数人がかりでかからないとならない。しかし、この老茶樹はとても山奥にあるので、食料持って鍬持って登山しなければたどりつけず、しかも、熟練した工人はただでさえ見つかりにくいので、その手入れは非常に大変で多大な費用がかかる。
 そのため、いったん、この老茶樹の手入れは中止されて荒れてしまった。
 しかし、愛子さんとおとんのおかげで復活したのである。詳しいことは、愛子さんのブログのこの記事がわかりやすい。

 この秋、ついに製茶が可能となり、できあがったのがこのお茶なのであった。

 なぜこのお茶を飲むことにしたかというと、ずっと頭が痛くて体調が悪かったから。
 天然野生の紅芽鉄観音は元々薬だから。
 淹れると、磁器の茶壺の蓋の裏が甘い香り。味は重めなのだが、凝った肩と頭に染み渡る。5煎目ぐらいに突然メンソール風味が出現して驚いた。
 頭痛、治りました。
 やっぱり、これは薬である。

 祥華のおとんのおうちは、400年以上代々続いてきた漢方薬を作る家系である。お茶はもともと薬であった。そして、このお茶は本当に薬なのだった。

 おとんのおとんは「お茶は植える必要がない。山に行けば生えている」と言っていたそうだ。50年ぐらい前まで、このあたりは虎も豹もいたとのこと。
 茶樹をめぐる環境は、社会の変化と共にここ50年で大きく変わってしまった。
 「山に生えているお茶」はほとんど皆無である。
 この老茶樹も、いつどうなるかわからない。
 まわりの森林がなくなってしまったように、いつなくなってもおかしくない。
 なくなってしまったら、二度と取り戻すことはできない。
 しかし、これは、なくしてはいけないお茶である。

 そして、お茶を存続させるためには、手入れと作り手と飲み手が必要。
 
 手入れは、職人をなんとか探して資金があればなんとかなる。
 作り手は、愛子さんとおとんがいる。
 飲み手は、私たちだ。

 毎回、心の隊員募集リンクを張っていますが、今回は「今甦れ!19世紀の老茶樹」を含むオプションセットをご紹介します。リンクはこちら

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『ハーブ &ドロシー アートの森の小さな巨人』

 1年前に公開されたのだが、今ごろ見て心打たれた。札幌でも劇場公開されたのだが、忙しい時期で行けなかったのである。ソフトやテレビでの上映はありがたい。

 日本版予告編。

 アメリカ公開版の予告編はこんな。

 日本とアメリカでは焦点がぜんぜん違いますな。
 まあ、たしかに、仕事は何かとは思ったが。
 ご夫君のハーブ・ヴォーゲルは元郵便局員、ご夫人のドロシーは図書館司書。収入の範囲内で住んでいる小さなアパートに収容可能なことを条件に収集した結果、ミニマルアートの一大コレクションを築いていたというドキュメンタリー。
 何がすばらしいといって、このご夫妻には売ってお金を儲けようという欲も有名になりたいという野心も全くないということである。おそらく、自分たちが情熱を持っているという意識もないと思う。そして、コレクションしているミニマルアートが本当に好きで、選ぶ確固たる基準を持っている。
 もともとは、美術が好きでアーティスト志望だったハーブと結婚後にアートに関心を持ったドロシーが、手の届く値段だったという理由でミニマルアートのコレクションを始め、好きなアーティストの思想をたどるという視点のもと、ハーブの猟犬のような嗅覚とドロシーの曇りのない明るさで作品を買い集めた結果、気がついてみると屈指のコレクションが築かれていたのだった。
 二人とも本当に「邪気」のない方で、ついに(最低限必要な費用を除き収入はコレクションに費やされていたためコンピューターすら持っていなかった)パソコンを買うべくアップルストアに赴いたご夫妻の姿、てきぱきと店員さんに質問をして「必要な機能以外はいらない」と安い方のMacBookに決めるドロシーと、一方、店の水槽の魚に釘付けになっている(ご夫妻は動物好き)ハーブがツボであった。
 収集を始めた当時のアーティストは作品がまったく売れず、ハーブとドロシーが現れて初めて現金収入が得られた人も多い。2人は有名とか売れるとか全く考えずに好きなものを買っていたのだが、マスコミに取り上げられたこともあって有名になってしまい、クリスト夫妻は電話をもらって「これでやっと家賃が払える!」と喜んだらしい。しかし、すでに名前が出始めていたために価格が折り合わなかったので一旦は売れず、しかし、作品制作で家を空ける間の猫の世話と引き替えにクリスト夫妻は作品を提供したのであった。これはハーブとドロシーのコレクションに加わりたいということだったんだろうなあ。インタビューされているアーティストの皆さんは、みんなご夫妻にとても好意的である。
 あちらこちらの美術館からオファーはあったものの首を縦に振らなかったご夫妻は、ついに、ナショナルギャラリーに作品を譲渡することを決意。それは、「転売しない」という規約があったことと、祖国に貢献したいという思いがあったから。
 ナショナルギャラリーとしても現代アートの一大コレクションがまるごと手に入るのでいい話だったわけだが、査定のためにコレクションをワシントンに送ろうとしたところ、家一軒引っ越しできるトラック1台で済むと思ったら5台を要してしまい、「あの小さいアパートにどうやって入っていたんですか!」という状態だったらしい。アパートは「楊枝1本入らない」状態で、見に来たキュレーターが「火事になったら…魚の水槽から水があふれたら…」と青ざめるような様子だったという。さらに、ナショナルギャラリーが引き取るか確約していなかったので、もし送り返すことになったら…と、キュレーターは生きた心地がしなかったらしい。
 コレクションが充実していて無事にナショナルギャラリーに寄贈はできたものの、点数が美術館に収容可能な点数を遙かに超えていたため(まったくアパートにどうやって入っていたのだか)、全米の美術館50館に50点ずつ寄贈されることになった。その顛末を描いた続編が『ハーブアンドドロシー ふたりからの贈り物』のタイトルで、この春公開されるのであった。続編の公式サイトはこちら

 ちなみに、監督・プロデューサーは佐々木芽生さんという札幌出身の方。1時間余のインタビュー動画があった(こちら)。まだ見ていないのだが、この作品が日本の方の手によって生み出されたことは誇りである。

 続編の日本版予告編。

 予告編を見て、あれもしかして、と思ったら、インタビューでネタが割られていた。これは劇場に行くつもりなのだが、泣くかもしれん。 

 本編の公式サイトはこちら

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『新しき世界』

 考えてみると、病み上がり映画第一弾はこれだった。
 韓国映画はあまり見ないのだが、お誘いをいただいたのと、チェ・ミンシク(けっこう好き)が出ているので観に行ったのである。
 
 予告編。

 主人公はイ・ジョンジェ演じるジャソン。韓国の黒社会は会社組織を作っているらしいのだが、ジャソンは潜入捜査官でありながら会社の理事に収まっている。そこで会長が急死。ジャソンの上司であるカン課長(チェ・ミンシク)は介入を命じる。実は、ジャソンには兄弟分のチャン・チャン(ファン・ジョンミン)がいるのだが、チャン・チャンは会社のナンバー2で有力候補。カン課長の命令と兄弟分は両立しない、さあどうするジャソン、というお話である。

 この映画を作った人は『無間道(インファナル・アフェア)』と『黒社会(エレクション)』が大好きなんだろうなあというのが第一の感想。ジャソンとチャン・チャンは華僑という設定だしね。
 その次の感想は、トニーさん、上司が秋生さんでよかったね、ということ。カン課長は比べものにならない非情さである。それに比べて、チャン・チャンがいい役なんだ。ファン・ジョンミンも上手いしね。作品中唯一のオアシスといってもよい。
 香港映画は韓国映画にくらべてウェットというか、ストーリーにいろいろなものが絡まっているような気がした。それに対して、韓国映画は、ストーリーテリングのためにエピソードが存在する感じ。
 まあ、そのおかげで、香港映画ではありえないかもしれない展開と結末が楽しめたので、これはこれで面白かったといえよう。

 あ、ひとつどうしても書いておきたいことが。
 一緒に行った人が韓国語のネイティブスピーカーだったのだが、セリフの字幕が1カ所決定的に違うそうです。
 病院のシーンで「俺が生き延びたら、お前は俺を許せるか」というような字幕がありましたよね。実は、あれ、韓国語では「許せるか」ではなく「殺せるか」だとのこと。
 それ、ぜんぜん違うじゃん!
 ぜったい「殺せるか」のほうがいいじゃん!
 ということで意見が一致したので、ここにご報告する次第。
【追記】
 最後のくだりがけっこうリツイートされたので、確認しました。直訳すると「お前は重荷を背負えるか」という意味で、解釈としては「殺せるか」が妥当とのことです。まあ生き残ったら、そういうことになる公算は大ですわね。とにかく「許せるか」というニュアンスでないのは確実という話でした。個人的には「殺せるか」という訳の方がぴったりくると思います。

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愛子さんの手工茶

 これは何かというと「手工茶」です。
 「心の隊員」副隊長のふいみんさんが作った。
 7gのお茶なのだが、とてもかさばっている。

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 「手工茶」とは何か。
 正しく作った伝統鉄観音は、すごくざっくり書くと、適切な茶葉だけを正しく摘み(現在は機械でがーっと摘んでしまうことがほとんどすべて)、太陽と外気に晒して発酵させ、葉を乾かし、さらに屋内で発酵させ、一番いいタイミング(これを見極めるために愛子さんは茶葉につきっきりで茶葉の香りの声を聞いている。徹夜で)で炒茶し、さらに「包揉」する。
 包揉とは、こちらの記事の写真を見ていただけるとわかるのだが、製茶の終盤で、布(愛子さんとおとんは純綿を使うけど中国では化学繊維とのこと)でくるんで珠にして、万力のような機械でぐるぐる揉んで茶葉を締めること。
 実は、機械での包揉が一般化したのは、電気が安定して使えるようになった2000年以降のことなんだそうだ。それ以前はどうしていたかというと「手工」だった。
 手工というのは、機械がぐるぐる揉むのを人力で行うことです。細いベンチのような椅子の上で手と膝を使って揉む。たぶん、この記事の写真がわかりやすいと思う。
 この写真は、愛子さんが祥華のおとんに手工を教わっているところ。2007年10月のことだった。この年は研究茶だったが、以後手工茶は毎年作られている。
 おそらく、これをやっているところは残っていないと思う。
 「手工茶」は、膝にものすごく負担がかかるのだそうだ。
 今回の品茶会で聞いて驚いたのだが、実は、今の鉄観音では機械ですら包揉を行っていない。たまに機械で包揉したものが「手工茶」と呼ばれるという。
 これはどういうことかというと、今の中国では、経済成長にともなってお茶の消費量が急増しており、とにかく、原価の安いお茶を手っとり早く作ることが必要とされ、手間とコストのかかる伝統的なお茶は求められていないということなのだった。手を抜いて安く作ったお茶でも綺麗な箱に入れて「鉄観音」の名前がつけば高く売れる。伝統的なお茶を知っていて伝統茶がなくなることに心を痛める作り手も、そうする。そうしないと生活が成り立たないから。
 むかし記事として書いたのだが、お茶の味がちゃんとわかる(「わかろうとする」かもしれない)中国人はそれほど多くない。綺麗な箱に入ってブランド名がつけば、それをいいお茶だと思ってしまう。
 でも、全然違うんだよね。

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 この写真の左のお茶は機械で包揉したもので、右はまったく同じ茶葉を手揉したもの。違いがあるのがわかるだろうか。右の方が細かい葉が入っていないでしょう。これは、手工のほうが柔らかく揉まれるために茶葉が破壊されないため。
 味も違う。
 左のお茶は、すごく美味しいお茶なのだが、手工と比べるといろいろなものが無理矢理ぎゅーっと絞り出されている感じ。手工はすごく優しい味で余計なものが出ていない。飲んだ瞬間は薄味に感じるのだが、いつまでも飲んでいたい味。
 おそらく、こんなお茶はもうどこにも残っていない。実は祥華のおとんは中国で唯一の現役「非物質文化遺産伝承人:伝統安渓鉄観音製茶技芸」というすごい人なのだが、おとんのところですら愛子さんが復活させなければ手工はなくなったきりだった。ブログを読めばわかるのだが、愛子さんは途轍もなく研究を重ねているので、お茶のレベルが年々上がっているのである。
 これはなくしてはいけない味である。
 たしかに、けっして安くはない。いわゆる日常レベルで出される「お茶」の値段ではない。しかし、愛子さんのお茶は、いってみれば、上等の日本酒かワインみたいなものなのである。それだけの価値がある。おとんと愛子さんの伝統鉄観音がどんなふうに作られているかは、たとえば、上のリンク記事の一つ上の階層「07秋天♪鉄観音」をご覧ください。
 自分にできることはお茶を飲むことだけなので、だったら、せめてお茶を飲むことで貢献していきたいし、何より、このお茶を可能な限り飲み続けたいと思う。仕事が大変でも「帰ったらあのお茶を飲もう♪」と思えるのは幸せである。お酒が好きな人がお酒が楽しみなように。
 「心の隊員」まだまだ募集中です。詳しくはこちら(手工の写真がここにも!)を。

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『寒戦』日本語字幕版を札幌で観る

 やっと『寒戦(コールド・ウォー 香港警察二つの正義)』を札幌で観た。香港で2回見ているのだが、どうもわからないところがあり、日本語字幕版を是非とも見たかったのである。札幌で観られてよかったよかった。日本語字幕版ができても札幌まで来ないこともよくあるし。それにしても、邦題がどうしても覚えられないわ。

 予告編。

 おなじみ旺角のブロードウェイで爆破事件があり、時を同じくして警官5人が拉致され犯人から身代金が要求される。香港警察の長官は外国出張中で不在、副長官である行動斑トップの梁家輝と管理斑トップのアーロン・クォックのどちらかが臨時長官になって仕切ることになるらしいのだが、人質の中に息子がいる梁家輝が臨時長官に。しかし作戦実行時になってアーロンが反旗を翻し臨時長官職を奪還、しかし身代金受け渡しで翻弄され、準備したが身代金に使われなかったほうのお金(全体の3分の2)が強奪される。そこで汚職捜査機関である廉政公署から捜査が入りアーロンと家輝に嫌疑がかかり…というお話だと思う。
 香港で見たときわからないと思ったのは言語のせいかと思ったのだが、日本語字幕で見ると、わからなかったのは言語のせいだけではないことがわかった。よくいえばスピーディーだけど、いろいろなことをすっとばしているともいえる。
 たとえば、アーリフ・リーが「臨時長官はどうやって決まったんですか」と聞いたときに「そうそうそう、それ聞きたかった!」と心から同意。親族が関係した事件の捜査に関われないという規定があるのなら家輝が仕切れる立場にはなれないでしょう。しかも決定のプロセスがまったく見えなかったし。家輝が勝手に就任しちゃったということなのか。爆破の火薬の分析がされたのなら旺角ブロードウェイの爆破も分析すると思うのだが誘拐と関連があったのか不明な気がする。アーロンがシュレッダーにかけた資料は何だったんだろう。動機は一応エディが話したことになっているのかもしれないけれど黒幕はいるわけで、それも「このCD(密告の資料?)はトップレベルの機密」という話が廉政公署であったということは上層部の人で。マイケル・ウォンは退職しちゃったから、まさかアンディ・ラウ局長とか?
 公式サイトを見ると「続編決定!」らしいのだが、これは話が終わっていないので、続編を作らざるを得ないだろうと思う。
 もちろん言語のせいでわからなかったこともあって、たとえば、「お金あまったら返してくださいね」のあたりはよくわかっていなかった。手柄を立てたくてしょうがない感じのアーリフ・リーと家輝およびアーロンのやりとりもよくわかっていなかった。やっぱり日本語字幕はありがたい。
 細かいことをいうと、冒頭の職員ファイルを使った登場人物紹介が豪華メンバーでわくわくするのだが、テレンス・インとアンディ・オンがあまり登場せず残念だった。特にアンディ・オン、屋上のシーンだけだよねえ。結局そちら側の人ということでおしまいなのだろうか。それにしても銭嘉樂はいい部下だったなあ。そういえば、今回初めて気がついたのだが、金庫係はトニー・ホーだったのね。
 あと、日本で見直してしみじみと思ったのは、これは香港人による香港人のための映画であって、頻繁に出てくる香港の空撮、中環からフェリーピア→スターフェリー→尖沙咀から大角咀など、香港がふんだんに出てくるのもそのためだろうと思った。金鐘のビルの爆発シーンでは、香港観光局でよく使っている「香港」のロゴ看板が思いっきり爆発に巻き込まれていたし。香港金像奨を総なめにしたのは、そのあたりが香港人の琴線に触れたのかもしれない。
 公式サイトでは『無間道』に続きハリウッドリメイクなどと書かれていたけど、これは香港の外で作ると全然ちがう映画になってしまうし、緻密さにはやや欠けると思う。新人らしい勢いがあるのはよかったのだけれども。
【追記】
 買ったパンフレットを読んでわかったのだが、高速道路のシーンは啓徳空港跡に作ったセットでの撮影に深水埗あたりのビルをCGで背景として組み込んだものだとのこと。知っている場所じゃなかったのか。CGおそるべし。

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『毒戦(ドラッグ・ウォー毒戦)』

 咳は残っているのだが、やっと映画館に行けるようになった。
 おりしも、札幌にジョニー・トー先生の『毒戦』が!ディノスシネマズ札幌劇場さん、いつもありがとうございます。5月には『銅雀台』(「曹操暗殺」だっけか)もかけてくれるし。
 明日からはシアターキノで『寒戦』も公開です。

 で、まず、上映期間が13日までの『毒戦』をやっと観た。

 予告編。

 舞台は中国の津海と粵江(ロケは天津と珠海らしい)。吐きまくりながら車を蛇行運転しているルイス・クーが衝突事故を起こして病院に搬送される。病院には体内に麻薬を隠した運び屋を連行したスン・ホンレイがいて、ルイスはドラッグ関係者と看破。ルイスは覚醒剤の工場が爆発して妻と兄を亡くしていたのだった。一旦は逃走するも捕まり、死刑怖さにぺらぺらと喋りだし捜査協力を申し出るルイス。黒社会の大物チャン親子から原料を受け取り工場で精製し津海の漁港を仕切るハハに渡すというので、介入する大陸公安(若手刑事にイケメン多し)。しかし、実は黒幕は「香港7人衆」なのだった…というようなお話(公式サイトの詳しいストーリーを超要約。詳しくは公式サイトを)。

 端からトー先生の映画を観る気満々なので、何が起きても驚かず、めいっぱい楽しんでしまった。
 大陸って、長距離夜行バスはバスの中が寝台でいっぱいなのかとか、死刑って射殺じゃなく薬物なのか(まああれも毒物ではある)とか、ほんとにそんなふうに麻薬を運んでいるんですか、カプセルじゃなくてビニール袋じゃないか、それにしても洗面器はやめて洗面器はとか(洗面台も)。急性中毒ってそうやって治すのかとか。
 よく大陸で審査通ったなあとか。いろいろな意味で。
 麻薬工場で聾唖の人が働いているというと真っ先に思い出すのは『ポリスストーリー2』なのだが、やはり情報漏れを防ぐためなのか、よくあることなのか、それにしても郭濤さんよかったわ(意外と強い)とか。
 香港7人衆が登場してからのルイスの打って変わった生き生きとした様子といったらとか。それだけ、それまでアウェイ感満載でおどおどしていたのだな(北京語の台詞は吹き替えだったらしい)。
 いや、香港7人衆は、もう知り合いばっかりで、林雪が出てきた瞬間、スクリーンに向かって思いっきり手を振ってしまったのだが、結局全員に手を振ることに。チョン・シュウファイさんがお兄さんだったのね(『柔道龍虎房』を思い出してちょっと嬉しい)。しかし、林雪が7人衆の頭脳というくだりは「それはない!」と心で叫んでしまった(声に出てたかも)。普通は林家棟(ちょっと髪型が変)じゃないの。わざと外したのかしら。林雪の役名は相変わらずファットなのに。
 7人というところが「ほんとはルイスについている鬼なんじゃないの」とも思った。まあ脚本筆頭が『神探』のワイ・カーファイだしな。
 それにしても、ルイスの命根性はすごかった。
 しかし、最も印象に残ったのは、スン・ホンレイうまい!ということ。前半はスン・ホンレイに引っ張られて見ていた気がする。ルイスもうまいんだけどね。そういえば、この2人は『鐵三角』で共演していたのだな。
 スン・ホンレイ、誰かに似ている…と思ったら、丹波哲朗だった。丹波哲朗とモアイを足して2で割ったような顔だと思う。

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愛子さんのお茶を品茶会で飲む 2014年3月

 1か月のご無沙汰でした。
 実は、2月7日に発熱し、最初は辛くて病院に行けず、熱が出て4日目の月曜日に病院に行ったところ、「大当たり!」という感じで「B型インフルエンザです!」と言われ(思わず「がちょーん」と言ったら「がちょーん」と返してくれて乗りのいいドクターだった)、それから5日間リレンザを吸い込み続け、それで治るだろうと思ったら、結局3週間近く体力が戻らず、まだ咳が残っているのだった。
 ほとんど初めてのインフルエンザだったのだが、まあ特効薬ができてよかったんだけどね、せっかく家にいたのに寝たきりで何もできず、ちょっと口惜しかったわ。
 
 で、やっと何とか出かけられるようになり、用事があって東京に行ったついでに、愛子さんの品茶会に行ってきた。1日だけ予定が合ったのだった。
 品茶会とは、何人かでお茶をいろいろ飲んで楽しみを分かち合う会です。
 今回は、13秋鉄(2013年秋に祥華のおとんと愛子さんが作った鉄観音)。

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 このお茶の色が伝統的な鉄観音の色。最近よくある薄い黄色と全然違う。
 葉っぱの元気さにも注目。
 
 このお茶がねー、美味いんだ。
 祥華のおとんのお家は山の中にあるのだが(こちらの旅日記を参照)、それでも最近は開発が進んで山が茶畑にされるために丸禿げになったりしているのだが、そこから、さらに山に入った場所で、よい水や土や空気を吸い込んですくすく育ったお茶の樹が、数少なくなってしまった工人によって適切な葉っぱだけが摘まれ、それを、愛子さんとおとんが(本当に掛け値なしに)今となってはもう誰もやっていない伝統的な方法で正しくきちんと作ったお茶。
 地球上でもっとも丹精された一番美味しいお茶であると断言する。
 いろいろとお話も聞かせてもらったのだが、今の中国のお茶をめぐる状況は、社会的な構造やらいろいろなことが絡み合って、もうなんというか、ものすごい状況になっていて、今の日本以上にお金にならないものは壊滅的に急激になくなりつつあって、お金になる粗悪なものしか生き残れなくなっていて。
 愛子さんがいなかったら、おとんのお茶は間違いなく滅亡していたと思う。
 おとんのお茶は、愛子さんがいるからこそ残っていて、絶対になくしてはいけないもので、そして、私たちは「心の隊員」になることで、このお茶を守っていける。
 愛子さんのお茶については、こちらなどにも何回か書いたのだが、また、続けて書いていければと思う。
 13年の「心の隊員」については、まだ絶賛募集中なので、ご興味のあるかたは是非こちらをご覧くださいませ。

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