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『寒戦』日本語字幕版を札幌で観る

 やっと『寒戦(コールド・ウォー 香港警察二つの正義)』を札幌で観た。香港で2回見ているのだが、どうもわからないところがあり、日本語字幕版を是非とも見たかったのである。札幌で観られてよかったよかった。日本語字幕版ができても札幌まで来ないこともよくあるし。それにしても、邦題がどうしても覚えられないわ。

 予告編。

 おなじみ旺角のブロードウェイで爆破事件があり、時を同じくして警官5人が拉致され犯人から身代金が要求される。香港警察の長官は外国出張中で不在、副長官である行動斑トップの梁家輝と管理斑トップのアーロン・クォックのどちらかが臨時長官になって仕切ることになるらしいのだが、人質の中に息子がいる梁家輝が臨時長官に。しかし作戦実行時になってアーロンが反旗を翻し臨時長官職を奪還、しかし身代金受け渡しで翻弄され、準備したが身代金に使われなかったほうのお金(全体の3分の2)が強奪される。そこで汚職捜査機関である廉政公署から捜査が入りアーロンと家輝に嫌疑がかかり…というお話だと思う。
 香港で見たときわからないと思ったのは言語のせいかと思ったのだが、日本語字幕で見ると、わからなかったのは言語のせいだけではないことがわかった。よくいえばスピーディーだけど、いろいろなことをすっとばしているともいえる。
 たとえば、アーリフ・リーが「臨時長官はどうやって決まったんですか」と聞いたときに「そうそうそう、それ聞きたかった!」と心から同意。親族が関係した事件の捜査に関われないという規定があるのなら家輝が仕切れる立場にはなれないでしょう。しかも決定のプロセスがまったく見えなかったし。家輝が勝手に就任しちゃったということなのか。爆破の火薬の分析がされたのなら旺角ブロードウェイの爆破も分析すると思うのだが誘拐と関連があったのか不明な気がする。アーロンがシュレッダーにかけた資料は何だったんだろう。動機は一応エディが話したことになっているのかもしれないけれど黒幕はいるわけで、それも「このCD(密告の資料?)はトップレベルの機密」という話が廉政公署であったということは上層部の人で。マイケル・ウォンは退職しちゃったから、まさかアンディ・ラウ局長とか?
 公式サイトを見ると「続編決定!」らしいのだが、これは話が終わっていないので、続編を作らざるを得ないだろうと思う。
 もちろん言語のせいでわからなかったこともあって、たとえば、「お金あまったら返してくださいね」のあたりはよくわかっていなかった。手柄を立てたくてしょうがない感じのアーリフ・リーと家輝およびアーロンのやりとりもよくわかっていなかった。やっぱり日本語字幕はありがたい。
 細かいことをいうと、冒頭の職員ファイルを使った登場人物紹介が豪華メンバーでわくわくするのだが、テレンス・インとアンディ・オンがあまり登場せず残念だった。特にアンディ・オン、屋上のシーンだけだよねえ。結局そちら側の人ということでおしまいなのだろうか。それにしても銭嘉樂はいい部下だったなあ。そういえば、今回初めて気がついたのだが、金庫係はトニー・ホーだったのね。
 あと、日本で見直してしみじみと思ったのは、これは香港人による香港人のための映画であって、頻繁に出てくる香港の空撮、中環からフェリーピア→スターフェリー→尖沙咀から大角咀など、香港がふんだんに出てくるのもそのためだろうと思った。金鐘のビルの爆発シーンでは、香港観光局でよく使っている「香港」のロゴ看板が思いっきり爆発に巻き込まれていたし。香港金像奨を総なめにしたのは、そのあたりが香港人の琴線に触れたのかもしれない。
 公式サイトでは『無間道』に続きハリウッドリメイクなどと書かれていたけど、これは香港の外で作ると全然ちがう映画になってしまうし、緻密さにはやや欠けると思う。新人らしい勢いがあるのはよかったのだけれども。
【追記】
 買ったパンフレットを読んでわかったのだが、高速道路のシーンは啓徳空港跡に作ったセットでの撮影に深水埗あたりのビルをCGで背景として組み込んだものだとのこと。知っている場所じゃなかったのか。CGおそるべし。

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