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2014年5月

重慶マンションでマサラドーサ 2014年5月

 5月の香港では、重慶マンションには3回行った。買いたい物があったり、買い忘れたものがあったり。ホテルが近かったし、なんか落ち着くんだよね。
 というわけで、またここに転がり込む。グランドフロアの右奥。

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 つい食べてしまうマサラドーサ。 

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 チャツネが2種類とサンバルがついて30ドル。
 なぜかサンバルがお椀(たぶん日本の)に入ってやってくる。
 前に食べたときは、ぱりぱりの皮がくるんとしていたのだが、今回はたたまれてやってきた。理由はわからない。
 どっちにしても札幌では食べられないから、いいの。

 メニューはこんな感じ(拡大可)。

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 裏。

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 前は紙が貼ってあるだけだったのだが、何か変わったのだろうか。マサラドーサの値段は一時35ドルに上がって30ドルに戻った気がする。最初に食べたときは25ドルでサンバルがついていなかった。
 まあ、これがあればメニューの検討ができるから、いいや。

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廬廣仲を知る

 廬廣仲(Crowd Lu)は台湾の歌手である。通称「おかっぱ」。
 いや、ずっと「おかっぱ」という名前だけは聞いていたのだが、誰のことか分からず、先日、NHKBSに出ていたときに Twitterで教えていただいたのだった。この人か。
 それ以来、けっこうな頻度で動画を再生している。オフィシャル動画がいっぱいあるのであった。
 一番頻度が高いのはコレ。

 見たとたん「香港だ」と思ったのだが、見れば見るほど香港。地下鉄のつり革、ステンレスの座席、街頭のゴミ箱、タクシー、赤や緑のタイル張りの地下鉄駅、地下鉄のホーム、地下鉄のエスカレーター、バス停、黄色い横断歩道、工事のおっちゃんの赤と黄色のベスト、かごをのっけた自転車、街頭のおっちゃん、露店のおっちゃんなどなど、決め手はトラムとバスが2階建てだったこと。
 後で教えていただいたところ、やっぱり香港で撮影したとのことで、覚えているもんだなあ、というか香港の景色は自分に染みついているのだなあと思う。

 あとよく聞くのはこれ。

 何をどう聞いても、寝るとよだれが垂れるという歌だよね。

 ニックネーム通りの髪型、太黒縁眼鏡に半ズボン、とっても性格がよさそうだ(口が大きいところがいいと思う)。歌もよい。

 人気あるんだなあ。
 今後、ひいきにしたいと思います。

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活蘭印度素食 Woodlands International Restaurant

 5月の香港話つづき。
 『The Lunchbox(美味情書)』を観たら、どうしたって食べたくなるのがインド飯である。なので、かねてから行きたいと思っていたお店に行くことにした。

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 活蘭印度素食。東尖沙咀の永安廣場のUGフロアにある。
 インド式ベジタリアンの店である。

 紙のランチョンマットがメニューになっていて熟読する(そして当然1枚もらってくる)。

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 南インドターリーにした。90ドル。
 マサラドーサも食べたかったのだが、マサラドーサが70ドルでコレが90ドルなら、こっちにするよね。ダルなどおかず4品、ヨーグルト、アチャール(漬け物)、甘もの(右から3番目のスープのようなものは思いっきり甘い)、白ご飯、パパド、プーリー3枚。すべて、おかわり自由。
 後からメニューを熟読したら、プーリー(油で揚げてある)はチャパティに代えられたのね。今度はそうしよう。
 他のテーブルを見ると、ご飯が赤いのもあったのだが、これも帰ってからメニューを再検討すると、南インドターリーのほかに、北インドターリー(100ドル)とスペシャルターリー(135ドル)があって、北インドターリーは「雑菜飯」、スペシャルターリーは「咖哩雜菜乳酪飯」がつくらしい。今度はそれにしよう。あと2回は行かなければ。他にも、ドーサ各種、ごはん各種、パニプリ、ウッタパムなど魅惑のメニューが多数あり、実は心が千々に乱れたのであった。
 15時近くに行ったのだが、ほとんど満席、香港人もいるけどインド人多数。家族連れとか、一人でご飯を食べているおっちゃんとか。15時をまわってから、20人ぐらいのインド人の団体が来てテーブルが囲まれる形となり、何を頼むのか興味津々で見ていたら、ほとんどがドーサか南インドターリーだった。
 しかし、一人でも、店のお兄ちゃんがそれとなく気を遣ってくれて、けっして居心地が悪いということはなかったのである。お兄ちゃん、ありがとう。
 また行きたいな。

 openriceの記事はこちら

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『英雄本色(男たちの挽歌)2』(チョウ・ユンファまつり2)

 周潤發まつり第二弾は結局コレになった。
 いや、名作はなんといっても「1」なのはわかっているのですが。しかし、こぶしが回りに回って2回転半ぐらいしちゃった勢いが好きで。
 なんといっても、「十何年の努力も吹っ飛んだな。だが、後悔はしないし同情もいらん」から「ルンさん炎の復活」までが好きで好きで。
 …と思っていたら、まったく同じ意見の人が英語圏にいたらしい。

 まさにここだ。燃える。漲る。
 ボンネットが飛びすぎでも別にかまわん。

 その前の「食べよう。あまいぞ」のくだりと、それを受けて後から出てくる、石天→發仔→レスリー→ティロン→ケン・ツァンとオレンジが渡っていく(最後はキンさんが「嫌いなんだ」と落とす)ところも好きだし、最後の討ち入り(だよね、あれは)のシーンで「火薬多すぎ」のところも好きだし、なんたって發仔が死なないし。「香港人は生命力強いなあ」と思ったものである(今も思う)。

 それにしても、英雄本色シリーズは「オリジナル・トレイラー」とか「トリビュート」とか銘打った動画がやたら多い気がする。わかるけど。

 やっぱり「1」は名作だなあ。
 そして、やっぱり、周潤發は『Sholey』のアミターブ・バッチャンみたいだと思う。おそろしくかっこよくて、これで人気が出てしまったという意味で。

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『縦横四海(狼たちの絆)』

 『銅雀台』で周潤發に見とれてしまい、チョウユンファまつりを開催せざるをえなくなった。
 とりあえず、ソフト蟻塚の上にあったコレを。

 1991年制作。
 たしか、肝臓障害で休んでいた發仔の復帰記念およびチェリー・チェン結婚引退記念およびカナダに移住してしまうレスリーこと張國榮の送別記念映画だったと思う。監督はジョン・ウー。
 發仔とレスリーとチェリーが3人組の凄腕美術品専門泥棒で、育ての親である『英雄本色(男たちの挽歌)』のキンさんことケン・ツァンの悪だくみに立ち向かっていく話なのだが、3人の組み合わせは『冒険者たち』のようであり、裏切りとか銃撃戦とかいろいろあるけど基本的には明るい話で、とても好きな映画だった。封切りでもビデオでもDVDでも見たなあ。
 見直してみると、みんな若い!發仔は、おちゃらけていることが多いので、たまに見せる真顔がそれはそれは素敵。チェリーもかわいい。
 何より、レスリーがねえ…初登場シーンはパリの橋の上ですかしているのだが、今みなおしてみると、涙が出てくるのであった。2003年4月1日に發仔はチェリーと食事をしているときに知らせを聞いてエイプリールフールの悪い冗談だと思ったということをどうしても思い出してしまう。

 おまけに、忘れていたけど、主題歌がこれだった。

 「風繼續吹」は、山口百恵の「さよならの向こう側」のカバー曲である。
 昨年の没後10年コンサート「繼續寵愛・十年・音樂會」のラストでゲストが大合唱し、会場である香港の紅館でも中継された日本の映画館でも、おそらく香港のテレビやネット中継でもファンが号泣した。

 今でも泣いてしまう。
 することがあったので、ながら見だったのだが、巻き戻し(って今は言わないってほんとですか)ながら2回かけてしまった。
 今でも大好きな映画だけれど昔と同じ気持ちでは見られない。
 發仔には、また香港映画で茶目っ気のある役をやってほしいなあ。
 次のチョウ・ユンファ祭りは、『英雄本色』か『大丈夫日記』か、それとも最近の重厚な役どころの映画か悩み中である。

【追記】
 本日2014年5月18日はチョウ・ユンファの59歳のお誕生日とのこと。
 生日快樂、發仔!

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『銅雀台(曹操暗殺 三国志外伝)』

 来週までなので、走って観に行った。
 札幌で公開されてよかったなあ。

 日本版予告編。

 こちらは香港版予告編。

 かなり違う。
 玉木宏くんがフィーチャーされていますな。クレジットの3番目だったし。
 いいなあ。發仔と共演したのか。
 ええ、これは、もう、ひたすら

   周潤發に見とれるための映画

と言っても過言ではないのであった。
 だって、三国志の超有名人である以上史実はわかっているわけだし。関羽が死んでからの話なので、亡くなる直前の話ではあるんだけどね。
 キャスティングの時点で誰もかなわないことは自明だし。
 ストーリーは大陸風のまったりとした運びだったので、悪いけどかなりどうでもよかった。『英雄』とか『黄金甲』みたいな感じ。あ、どちらもチャン・北京オリンピック・イーモウだわね。
 でも、『黄金甲』ほどきらきらしていなくて、衣装や背景の大道具・小道具はいい感じ。渦巻き模様が素敵だった。ちなみに、美術は種田陽平さんで音楽は梅林茂さん。あとは、冒頭の制作クレジットから、思いっきり大陸。
 發仔は、『大上海』のようなかっこいい路線ではなく、どちらかというと『黄金甲』のような偉そう路線の役だったけど、ほんとに素敵でした。ほとんど貸切状態だったのだが、うっとり一人占め。
 今さら言ってもせんないことではあるが、『赤壁(レッドクリフ)』に出ていたらどうなっていただろうなあ。曹操役で見たかったなあ。そうなら、あんな色ボケ役にはならなかったろうなあ。負ける感じがしなくなっちゃうけど。

 公式サイトはこちら

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『The Lunchbox(美味情書)』を香港で観た!

 うちのイルファン・カーンが主演で日本公開も決まっているインド映画『The Lunchbox』を香港で観ることができました。3月6日に始まっていて間に合わないと思っていたので、とてもとても嬉しい。

 香港版ポスター。

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 香港版予告編♪

 料理のシーンが多いような気がする。インド版の予告編も好きだけど、香港版のほうが好きかもしれない。
 香港版は英語と繁体字の字幕がつくし。
 こちらに書いたのだが、自分が持っている重慶版DVDはけっこうな割合で字幕がなくて、手紙で話がすすむこともあってストーリーがよくわからなかったのである。
 だがしかし。

 完全な中英字幕で!
 大きいスクリーンで!
 香港で!

 うちのイルファン・カーンのインド映画主演作が観られて、ああ嬉しい。
 けっして幸せではないサージャン(イルファンの役名)が、最初は仏頂面だったのが、徐々に徐々に嬉しそうな顔に変わっていくのが、とてもよい。さすが演技の上手いイルファンである。予告編にある「10年若返って見えますよ」のシーンは、もうかなーり嬉しそうなのね。あるニュースを聞いて、本気でイラのことを心配するところも上手い(その手紙の返事で、イラが「彼女は金の装身具を全部外したんだろうか」というのが実は伏線になっている)。
 部下役のナワーズッディン・シディッキーも上手くてね。やっぱり孤独な役で、最初は逃げまくっているイルファンに「もういいです」とか言っちゃうんだけどね。当初は表面的ににこにこしているだけだったのが、だんだん本当に打ち解けてくるのがよかった。
 サージャンの隣の席のおっさんのいぶかしげな顔もツボ。
 イラはお弁当が入れ違っているのは初日に気づいたのだけれど、手紙を入れて返ってきた返事が「今日はしょっぱかった」だけだったので、おばさんの入れ知恵で唐辛子たっぷりにし、その結果イルファンはバナナを食べることになり(やっぱりバナナは辛さを和らげるのだな)、それで「バナナだけで昼食をすませる人がいる」ことに気がついたことがきっかけで、孤独な部下といっしょにお弁当を食べることになるんだなあ。
 おばさんも実は大変な人生を送っている人であった。
 サージャンもイラも、その後の幸を祈らずにはいられない。
 ああ、日本でもスクリーンで観たい。心から。

 それにしても『美味情書』っていいタイトルである。この映画は日本公開が決まっているのだが、邦題(なかなか覚えられない)よりずっといいと思う。
 ちなみに、イルファン・カーンは中国語で「伊凡卡漢」と書くのであった。

【追記】
 2014年8月16日に札幌で公開されました。記事はこちら

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林峰男チェロコンサートのお知らせ 2014

 検索がちょくちょく来るので告知です。

 チェリストの林峰男さんが今年も美唄のアルテピアッツァ(サイトはこちら)でコンサートを開きます。

 林峰男&山田慶一 チェロの調べ

 日時:2014年5月17日(土)14:00開演(13:30開場)
 開場:アルテピアッツァ美唄 アートスペース
 曲目:2本のチェロのためのソナタ(ボッケリーニ)
    無伴奏チェロ組曲第2番(バッハ)
    文楽(黛敏郎)
    ヘンデルの「ユダス・マカベウス」のテーマ(クンマー)
    2本のチェロのための組曲(ポッパー) 他

    大人2500円(当日2700円)子供500円(高校生)ペア券4000円

 山田慶一さんは林峰男さんのお弟子さんです。例年はピアノ伴奏でのソロだったのですが、今年はチェロ2本のデュオコンサートになりました。デュオコンサートは昨年札幌で行われていて、とても好評だったのでした。

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 アルテピアッツァ美唄は小学校の建物を使っていて、アートスペースは体育館だった場所。反響板が安田侃さんの彫刻で、音響がよく気持ちのよいスペース。

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 このシーズンは緑がきれいで、安田侃さんの彫刻もあいまって外も素敵です。カフェもあるので、週末を過ごすのにとてもよいところです。
 ご興味のある方は是非。

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『香港仔』とGIORDANOがコラボレーション中

 パン・ホーチョン監督の新作『香港仔』とGIORDANOが大々的にコラボレーションをしていた。

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 尖沙咀のジョルダーノの店内。お店のお兄ちゃんに「写真とってもいい?」と聞いたら、快くOKしてくれた。

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 Tシャツを3枚買うと、左のバッグが1つもらえるとのこと。

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 iSQUAREにもTシャツが大々的に陳列されている。
 うっかり宣伝に乗ってTシャツを買ってしまったのだった。

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『香港仔』

 香港で1本目に見た映画。5月8日公開だったのだが優先場に行けた。着いたその日にiSQUAREで鑑賞。iSQUAREでは大々的に宣伝中。

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 エスカレーター正面の巨大ポスター。

 予告編。

 香港に住む普通の人々の物語。
 ン・マンタのおっちゃん(元気で何より)は元アバディーンの漁師で今は拝み屋。ミリアム・ヨンは博物館の説明員。エリック・ツァンはお医者さん。ルイス・クーはハンサムな経済の人気講師。ジジ・リョンはモデル・女優なのだが年齢のせいで仕事が大変になっている。
 冒頭はそれぞれがばらばらに描かれているのだが、しばらくすると関係があることがわかる。予告編にもあるように、誰にも秘密や事情がある。
 年をとっていくことの話であり、容姿の話であり、死の話であり、死んだ母に疎まれていたと嘆く娘の話であり、美しくない娘が実の子ではないのではないかと疑う父親の話であり、浮気をしているよき夫の話であり、家族で楽しく食事をしたいだけなのにと嘆く父親の話であり、それでもマクドナルドやビュッフェに集う家族の話であり、発見された不発弾の話であり、陸に打ち上げられたクジラの話であり、陸に上がった漁師は死んだも同然だという話であり、人生の目的地の話である。ちなみに、エンドクレジットで流れるのは黄耀明の「目的地」という曲。劇中に出てくる「All Desitination(すべての目的地)」という道路の看板は銅鑼湾にあるらしいが、帰りのエアポート・エクスプレスから青衣の手前あたりでも見えた。
 ポスターや予告編に出てくる香港の街のミニチュアがときどき差し挟まれる。この街は夢にも出てきて、ミリアムが見る夢(予告編に出てくる)が怖い。カメレオンのグリーニーが巨大化するところは「ウルトラQのピーター(怪獣の名前)かよ!」と思いました。もしかして、パン・ホーチョン監督はウルトラシリーズがお好きですか。そういえば、ルイスがスターウォーズマニアというのは本人そのまんまなんだろうか。あのコレクションは私物か?
 コレクターショップで出てくるチャッピーが相変わらずいい役だった。ゲスト出演っぽいショーン・ユーもいい役だったね。エリックとっつぁんがあんなに普通の人の役なのは初めて見たような気がする…ということは、いつもは普通じゃない役だったんだな。呉家麗お姉様がすてきだった。あと、冒頭でデレク・クォク監督が出てきて(けっこう台詞がある)「監督、何やってるんですか!」と心で叫んでしまった。
 「香港仔」というタイトルは元々一家が住んでいた場所としての香港仔と香港の人々のダブルミーニングなのだろうなあ、と思っていたら、ジョルダーノとのコラボTシャツ(記事はこちら)にこんな文字があって「やっぱり」と思う。

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 とても好きな映画で、できればもう1回見たかったのだが、優先場は5月2日までで1回しか見られなかった。でも、見られてよかったな。ソフトが出たら買おうと思う。

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『那夜凌晨,我坐上了旺角開往大埔的紅VAN』

 久々の陳果(フルーツ・チャン)の新作ということ以外に何の予備知識もなく観に行った。夜遅く見た方がよいというお薦めをいただいたのでiSQUAREで21:55の回に。
 今回3本見たうちの3本目の映画。あとの2本は関連記事が書けそうなので、これを一番先に書くことにする。

 ポスターはこんな。

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 予告編。

 実は、タイトルとポスターを見た時点では、青春映画?と思ったのであるが全然ちがった。たしかに、こんな映画ではあった。今にして思えば、ホラー映画っぽいポスターではある。
 予告編だとまとまって見えるなあ…というのは、映画評を見ると賛否両論真っ二つで、それも無理はなかろうと思ったからである。
 陳果監督というと、『花火降る夏(去年的煙花特別多)』など「香港三部作」を思い出すのだが、この作品も香港ものには違いなく、りんご新聞のインタビューを見ると、登場人物17人のそれぞれに香港人を投影させているということらしい。ネット小説が原作なのか。
 タイトル通り、深夜、旺角から大埔に向かう赤いミニバスに乗る17人のお話である。タイトルバックでキャストが全員写真入りで紹介されるのであるが、何といっても運転手が林雪!というところが個人的には大ヒット。林雪、『不忘了(忘れ得ぬ想い)』のラウちんとは違った意味で運転手似合いすぎ。いっそ頼もしくすらある。そのミニバス乗りたい。
 だがしかし、このミニバスの人々には大変な運命が待っているのであった。着いた先の大埔には人っ子ひとりおらず、人々には不条理なことが次々に起こるのである。なぜそのようなことが起こるのかは一切説明がなく、人々が憶測と思い込みで突っ走るのがある意味とても怖い(なんで皆でそういうことをするのか?とか)。
 ヤムヤムことサイモン・ヤムが髪型は変だけどリーダーシップを発揮してます。さすがに場数を踏んでいるだけのことはある(違)。林雪と2人で映っていると別の映画のようだ。サム・リーは久しぶりだなあ。クララ・ウェイお姐さまは後半もっと活躍してほしかったなあ。
 ある意味投げっぱなしの作り方で、どこまでが監督の意図なのかはわからないけれども、個人的には嫌いではない。あとから「あれは暗喩だ」と聞かされると、実は全部に意味があったのかとも思うけど、しかし、あの人々が香港人の暗喩と言われるとかえって理に落ちてしまって面白くなくなるような気もする。「ツイン・ピークス」でも謎解きには興味がなく変な人々をエンジョイしてしまったせいかもしれないけど。謎が解き明かされないと納得しない人には評判悪かったろうとは思う。
 デヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」がフィーチャーされていたのが嬉しかった。あと、茶餐廳の中以外は、おそらくロケではないかと思うのだが、出発点の旺角をはじめ、いろいろな香港が見られて嬉しい。誰もいないのはどうやって撮ったのだろう。ポストプロダクションだろうか。しかし、よく見ると遠景の建物の窓に明かりがついていたりするのだが、あれはまずくはなかったのだろうか。
 これは、やっぱり、陳果の「香港もの」の1本なんだろうなあ。
 見終わって夜の香港の街に出ると(幸せなことである)、街を歩く香港の人々に心温まる思いがしたのであった。

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香港に行ってきました 2014年5月

 駆け足で香港に行ってきました。最終の飛行機で東京に飛び前泊して香港に2泊3日。今のところ、これが最短。実質滞在時間が48時間弱であわただしかったけれども、行けてよかったです。3月に行くつもりだったのが行けなかったし。
 予習していたときには雨の予報だったのが、

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 帰る日以外は晴れてよかった。

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 A22のバスの窓から香港島がよく見えました。

 映画を3本みて、必要最低限の必需品の買い出しをし街をぷらぷら。

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 宿泊はいつものBPだったのだが、奇跡的に海が見える側の部屋にしてくれて(部屋に入るなり喜びの踊りを踊ってしまった)日中に活動し夕方戻って景色で疲れを癒して再出撃という2日間であった。「色の変わるビル」(中環中心、なぜか好きでしょうがない)が毎日見られて嬉しかった。
 帰ってきて1日寝てしまったのだが(札幌に戻る飛行機が遅れて日付が変わってから帰ってきたこともあり疲れていたらしい)ぽちぽちレポートを書いていきたいと思います。

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