大歌舞音曲映画『ABCD (Any Body Can Dance)』(2013)
『秘剣ウルミ』40分カットの埋め合わせに見た。
なぜなら、主演がプラブテーヴァでダンスが満載だからである。
予告編。
冒頭は「Dance Dil Se」という公開オーディション番組。
『Dil Se(心から)』はストーリーは激重だが歌舞音曲シーンがすんばらしい映画。「Chaiyya Chaiyya」はいまだに歌舞音曲シーンの金字塔だと思う。きっとちなんでるような気がする。
プラブテーヴァ演じるヴィシュヌは、ケイ・ケイ・メノン演じるジャカンダールが持つダンスチームを教えているのだが、放逐されて何もかも失う。しかし、ムンバイのやんちゃな若者(ほとんどチンピラ)を集めてダンスチームを作り育てて「Dance Dil Se」に乗り込むというストーリー。
そりゃもうダンスシーンが満載です。ソングチャプターに入っていないシーンもたくさんあるぐらいたくさん。
そのひとつ。
お師匠さま降臨。
いやー上手いわープラブテーヴァ。
こちらは激怒する師匠に謝りたおす弟子の踊り。かわいい。
親友のゴピ役のガネーシュ(太っている人)は、有名なコレオグラファー。こちらにリストがあるのだが『Dabangg』の振付もこの人。ダンス繋がりでプラブテーヴァと仲がいいのではないか。
嫌な役をやらせたら他の追随を許さないケイ・ケイ・メノン(でも実は嫌いじゃない)、踊れそうもないのに踊るのかと思ったらやっぱりセクハラ野郎だったなあ…(でも最後にちょっとだけ踊るシーンあり)。
それより何より、プラブテーヴァのかっこいいこと。こんなにかっこいいとは思っていませんでした。ごめん。
ストーリーはシンプルなのだが、泣ける。歌舞音曲シーンも、これやこれは、涙なしでは見られない。インド人の琴線に触れる踊りはこんなのなのかーというのも興味深い。いい映画です。
実はこれ、インド初の3D映画らしいのだが、初めての3D映画がダンスものというのは、さすがインドだと思う。
よく「インド映画は歌とダンスが入る」と言われるけど、インド映画が本気出してダンスを入れるとこうなるのだなあ。3Dじゃなくてもいいので、日本公開してもいい気がする。
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コメント
めのん、この映画では嫌なやつ+セクハラ+演技できる人として役割をしっかり果たしていましたね。
プラブーデーヴァはモーガン・フリーマンといかりや長介と田壯壯と足して煮詰めて若さの氷を入れたような感じでステキでした。
投稿: maiko | 2014.06.30 16:02
ブラブーテヴァ、たしかに若さの氷が入ってましたね!
めのんは、あれはあれでニンに合った役というか、踊るかと思わせておいてセクハラはあまりにも似合いすぎだし、最後はちょっといいやつになったようで、なかなかよかったのではないかと思います。
そういえば、書くのを忘れたのですが、めのんって意外に背が高いのでびっくりしました。めのんの身長のことは考えたことがなかったのですが。
投稿: きたきつね | 2014.07.01 22:04