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2014年6月

大歌舞音曲映画『ABCD (Any Body Can Dance)』(2013)

 『秘剣ウルミ』40分カットの埋め合わせに見た。
 なぜなら、主演がプラブテーヴァでダンスが満載だからである。

 予告編。

 冒頭は「Dance Dil Se」という公開オーディション番組。
 『Dil Se(心から)』はストーリーは激重だが歌舞音曲シーンがすんばらしい映画。「Chaiyya Chaiyya」はいまだに歌舞音曲シーンの金字塔だと思う。きっとちなんでるような気がする。
 プラブテーヴァ演じるヴィシュヌは、ケイ・ケイ・メノン演じるジャカンダールが持つダンスチームを教えているのだが、放逐されて何もかも失う。しかし、ムンバイのやんちゃな若者(ほとんどチンピラ)を集めてダンスチームを作り育てて「Dance Dil Se」に乗り込むというストーリー。
 そりゃもうダンスシーンが満載です。ソングチャプターに入っていないシーンもたくさんあるぐらいたくさん。
 そのひとつ。

 お師匠さま降臨。
 いやー上手いわープラブテーヴァ。

 こちらは激怒する師匠に謝りたおす弟子の踊り。かわいい。
 親友のゴピ役のガネーシュ(太っている人)は、有名なコレオグラファー。こちらにリストがあるのだが『Dabangg』の振付もこの人。ダンス繋がりでプラブテーヴァと仲がいいのではないか。
 嫌な役をやらせたら他の追随を許さないケイ・ケイ・メノン(でも実は嫌いじゃない)、踊れそうもないのに踊るのかと思ったらやっぱりセクハラ野郎だったなあ…(でも最後にちょっとだけ踊るシーンあり)。
 それより何より、プラブテーヴァのかっこいいこと。こんなにかっこいいとは思っていませんでした。ごめん。
 ストーリーはシンプルなのだが、泣ける。歌舞音曲シーンも、これこれは、涙なしでは見られない。インド人の琴線に触れる踊りはこんなのなのかーというのも興味深い。いい映画です。
 実はこれ、インド初の3D映画らしいのだが、初めての3D映画がダンスものというのは、さすがインドだと思う。
 よく「インド映画は歌とダンスが入る」と言われるけど、インド映画が本気出してダンスを入れるとこうなるのだなあ。3Dじゃなくてもいいので、日本公開してもいい気がする。

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『Urumi(秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男)』

 長らくご無沙汰してしまいました。いろいろ大変ですが何とか生きています。
 さすがに疲れて、録画しておいた映画を見た。最近、NHKBSプレミアムでは金曜日のお昼にアジア映画を放映しているのである。
 今週は、『秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男』。
 たしかNHKアジアフィルムフェスティバルで上映したものだったので、なんとなく、文芸路線の歴史ものかと思っていた。
 のだがしかし。

 予告編。

 いきなりプラブテーヴァとヴィディヤが出てきて驚く。
 ヴィディヤ・バランは、個人的にとても好きな女優の1人。『The Dirty Picture』や『Ishqiya』(そういえば、どちらも感想を書いていなかった)に出ている。
 プラブテーヴァは、何回か書いたことがあるのだが、元々はとっても上手いダンサーで(どれだけ上手いかはこちらのリンク先などを参照)、伝統的なダンスのコンテストでムーンウォークをして失格になったとか骨がないと言われたなどの伝説がある。いまはコレオグラファーや監督をしていて、『Rowdey Rathore』や『Wanted』が監督作品。
 マラヤーラム映画はよく知らないのだが、これは文芸映画ではなさそう。
 歴史上の有名人、バスコ・ダ・ガマが大悪人です。
 歴史物かと思ったら、いきなりGoogleとYoutubeが登場し、冒頭は現代、「2人の若者が登場」とナレーションでは言われている。プラブテーヴァ(主人公の親友役)は若者か?ともあれ、主役のプリトヴィラージは、先祖伝来の土地を鉱山会社に売り払うべくケララの田舎に赴くのだが、それに反対するNGOのヴィディヤに続き、謎の男が登場し、彼の先祖の物語を語るのだった。先祖は、胡椒に目がくらんでケララを蹂躙しようとしたバスコ・ダ・ガマに立ち向かった勇者だったのである…というお話。「秘剣ウルミ」とは、主人公が操る太刀魚のような剣。たしかこの剣は何かの映画でアジャイ・デーヴガンも使っていた気がする(たしかベルトに仕込んでた)。インド伝来の剣なのだろうか。
 主な内容はこちらのお話なので、プラブテーヴァもヴィディヤも出なくなるのかと思ったら、主なキャストは現代と昔の両方に二役で出てくるのだった。
 ということは、踊るよね?プラブテーヴァと思っていたら、ちゃんと歌舞音曲シーンもあったのだが、こちらによると、もとは160分あったものを120分にカットしたらしい。たしかにこちらは2時間51分だ。
 40分もカット!もしかしてダンスシーン削ってませんか。エンドクレジットのトップに特別出演としてタッブーが出ていたのだが、もしかして削られたか。
 と思って検索したらば

 ヴィディヤ、踊ってるし。

 160分の40分といったら4分の1じゃないの。なんでそんなにカットするか、そんなことしちゃいかんでしょう>NHK!
 上映してくれるのは嬉しいけど。テレビで日本語字幕でインド映画が放送されるのは嬉しいけど。
 今後はこのようなことがないよう切に望む。

 実は、7月6日からwowowで連日21時から「ボリウッド4」と『Om Shanti Om』と『マッキー』が放送される(ノーカットでしょうとも!)ので、これは、とてもとても嬉しいのだった。

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『Mr. and Mrs. Iyer』(2002)

 「アーティスティックな映画が好きなら、これがいいぞ」と重慶マンションのお兄ちゃんに勧められた1本。

  20140614mr_and_mrs_iyer

 主演はラウール・ボースとコンコナ・セン・シャルマー。ラウール・ボースは目立たないけど、けっこう好き。物静かな渡辺謙みたいな感じ。2人とも演技が上手くて、コンコナは監督(ちなみに女性)の娘さんなのだが、血縁で出ているわけではないと思う。
 静かな映画で、ダンスシーンはないけど、音楽はよい。

 冒頭のタイトルバック。バスが山を下っていく。
 コンコナはタミル出身のビュア・ベジタリアンで、両親の住む北の山奥(森林管理官という仕事だかららしい)からカルカッタまで赤ん坊連れでバスで向かう。一人旅を心配した親が自然カメラマンのラウール・ボースによろしくお願いしますと頼み、バスは一路南下していく。
 冒頭はずーっとバスの中で、インドの長距離バスに乗っているような気持ちになる。グループで歌を歌う若者集団あり、持参のお弁当を食べるイスラム教徒の老夫婦あり、トランプをするおっちゃんあり、毛布をかぶっていちゃいちゃするカップルあり、障碍のある息子を連れた母あり、パキスタンに住む親族と離ればなれのシーク教徒のおっちゃんあり、乗客はいろいろ。
 バスはカルカッタまで4時間の道のりのはずだったが、しかし、途中でヒンディー教徒とイスラム教との衝突にぶつかり、戒厳令に巻き込まれてバスは足止めを食う。バスの中にイスラム教徒狩りのヒンディー教徒が乗り込んできたりして、コンコナとラウールはなりゆき上もあって夫婦として行動を共にすることになり…というお話。
 実は、ラウール・ボースの役はイスラム教徒で、名字がわかるとイスラム教徒とばれるらしい。その前に夫婦と勘違いされたこともあり、名前を聞かれてコンコナは自分の名字を名乗って夫婦ということにする。ラウールの仕事がらみで、足止めを食ったバスから下りて焼き討ちされた街に泊まることにし、地元の警官の好意でバンガローに泊まれることになるのだが、母語は通じないので英語で会話し、ヒンディー教徒でベジタリアンであるコンコナとイスラム教徒であるラウールとは習慣も合わず、しかし、赤ん坊連れで放り出されるとコンコナはにっちもさっちもいかなくなるのでラウールはコンコナを保護せざるを得ず。
 最初にインド国内のテロの記事が流れて、インドには18の言語と多様な宗教があることが紹介される。バスの中で、ユダヤ教徒がイスラム教徒を売るというくだりがあり、その理由が「自分がイスラム教徒と思われたら困るから」というものであったり(割礼の有無でチェックするらしい)、イスラム教徒狩りで名前を聞かれた乗客が「ブラーミンだ」と名乗るくだりがあって、カーストがあることも伺える。
 コンコナとラウールは英語で会話しているのだが、言語が通じないと共通語は英語になってしまうようで、まわりが不審な顔をしていないということは、夫婦でもそういうことはあるのだろうと思われる。
 様々な人々がいると言うことは軋轢を生むけれど、インドはその様々な人々が一緒になっている国なわけで、焼き討ちされたりして荒れ放題の戒厳令の街でコンコナとラウールがぶつかったり心が通ったりしていくのが静かに静かに描かれるのであった。
 いい映画で、国際的な賞を10ぐらい獲っているとのこと、そうだろうなあ。

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イルファンの無駄遣い『Hisss(スピーシー・オブ・コブラ)』

 うちのイルファン・カーンが出ているものの、どうにも買う気がしなかったのだが、やっとレンタルで見つけて見ることができた。
 これなんですけどね。

 予告編。

 イルファンがアップになっている。
 イルファンは客寄せなのか?そうなのか?
 事前に聞いていた評判は「イルファンが無駄に熱演」だったのだが、

   イルファンの無駄遣い

 であると言わざるをえない。

 インドには森に住むコブラ「ナギン」の伝説があって、末期の脳腫瘍の西洋人のおっさんが永遠の生命を得るために(理屈はよくわからん)、その恋人(恋蛇か)であるところの雄コブラを捕まえておびきだそうとしたところ、人の姿になったナギンが人間を襲いまくるという話である。イルファンはその捜査をする刑事。また刑事役なのね。
 ストーリーについては全く期待していなかったので、ひたすらイルファンに見とれることに専念する。なかなかしゅっとしてかっこいいです。
 コブラの人は、まったく悪気はないわけで、ある意味気の毒であった。
 監督はジェニファー・リンチ(デビッド・リンチの娘らしい)なのだが、VENUS制作でインド映画らしい。言語は英語。イルファンは英語ができるはずなのだが(インド俳優随一の英米映画出演数を誇っているのはそのためもあると思う)声が吹き替えのような気がする。なぜ?

 監督がジェニファー・リンチということで日本で発売されのではないかと思うのだが、何かの抱き合わせで買わされたのか、最初に予告編がてんこもり。しかも、あまり聞いたことのないクリーチャー・モンスター・ホラー・パニック系映画が多かった。まあね、この映画を借りる人に合わせたのでしょうけれどね。
 イルファン・カーン目当てで見る者もいるのだが。

 見終わってから口直しが必要になり、『A Life in a ... Metro』(とても好き)を見る。イルファンやコンコナ(『Mr. and Mrs. Iyer』に出ていた)や『Queen』に出ていたカングナや『3 idiots(きっと、うまくいく)』に出ていたシャルマン・ジョシーが出ていて、なかなかタイムリーだ。何度見てもいい映画だなあ。

 不幸にして『Hisss』でイルファンを知ってしまった方には、どうかどうか『The Lunchbox(めぐり逢わせのお弁当)』を見ていただきたいと心からお願いする次第である。
 『The Lunchbox』、8月に札幌で公開されるとのこと、シアターキノさん、ありがとうございます!札幌公開を知って夜中にガッツポーズをしてしまった。
 シアターキノでは、7月に『神様がくれた娘』『English Vinglish(マダム・イン・ニューヨーク)』もかけてくれるので、この夏、札幌でインド映画が3本は見られることが確定したのであった。ばんざい!

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喫茶店でナポリタン

 ずっと喫茶店に行きたかった。
 なので、やっと時間ができて近くを通ったのを幸い転がり込んだ。
 食べたのはコレ。




 ここのナポリタンは、正統派「喫茶店のナポリタン」だと思う。
 大好き。
 粉チーズをわしわしかけて食べる。

 お店はここ。

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 北海道庁赤レンガ前の「オリンピア」。
 もしかすると、今、一番好きな喫茶店かもしれない。しかし、土日休みで営業時間が8:00〜18:00なので、なかなか行けないのであった。
 店内はこんな感じ。

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 なんというか、いわゆる昭和な感じ。ザ・喫茶店。
 ビニール張りの椅子、美術品が飾られたキルティングの壁、シャンデリア。
 なげやりではなく、せいいっぱいの内装で、今は時間が経って落ち着いていて、適度にゴージャスだけど、目立ちたがっている感じはなくて、奇をてらっている感じもなくて、落ち着けて、食べ物は適度に美味しく、お店の人は過度にならない程度に親切で、居心地がよい。
 昔ながらの喫茶店は、香港の茶餐廳に似ている。茶餐廳が好きな理由と喫茶店が好きな理由もよく似ている。カフェより喫茶店、それも昔ながらの喫茶店が好きなのはそのせいだ。
 
 それは、たぶん、さりげなさとか、根を下ろしている感じとか、高く評価されることを求めていないけれども居心地がいい、ちゃんと仕事をしていて地に足が着いた感じなのだと思う。

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香港早餐 1日1マンゴー

 香港の楽しみは茶餐廳の早餐。

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 こんなの。
 つい公仔麺セットを頼んでしまう。
 だがしかし、これでは栄養が足りないので。

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 あらかじめ買っておいたもので出撃前に栄養補給をしている。
 V8野菜ジュースとヨーグルトとビタソイが定番。
 手前は今回のスペシャルで、重慶マンションで買ったマンゴー丸ごと。
 この5月、重慶マンションではそこらじゅうでインド産とおぼしきマンゴーを売っていたのである。行きつけのインドスーパーで1個20ドル。通路に出ていたテーブルでは3個50ドル。
 なので、喜んで買ってきて、1日1個食べていたのであった。

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 持参のナイフで皮を剝き、薄く切れるところは切って残りは丸かじり。
 汁気たっぷりでおいしかったー。毎朝幸せでした。

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《問誰未發聲》

 最近、よく見るのがこの動画。見るたびに涙が出る。


 
 原曲は「レ・ミゼラブル」の劇中歌で、それを広東語に訳したもの。
 もとの動画はこちららしい。歌詞は以下の通り。

 試問誰還未發聲
 都捨我其誰衛我城
 天生有權還有心可作主
 誰要認命噤聲
 試問誰能未覺醒
 聽真那自由在奏鳴
 激起再難違背的那份良知和應

 為何美夢仍是個夢 還想等恩賜泡影
 為這黑與白這非與是 真與偽來做證
 為這世代有未來 要及時擦亮眼睛

 無人有權沉默 看著萬家燈火變了色
 問我心再用我手 去為選我命途力拼
 人既是人 有責任有自由決定遠景

 りんご新聞が「みんなで歌おう」大キャンペーン中。何節か歌った動画をアップして送ってくださいと呼びかけている。再生リストはこちら

 秋生さんや台湾の人々も歌っている。

 原曲が歌われる文脈といい、広東語の歌詞といい、りんご新聞の方向性といい、意図するところは明らかだと思う。
 大遊行やヴィクトリア・パークで大合唱すればいいな。

 今日は6月4日。あれから25年目。
 香港が、いつまでも自由な場所であることを心から祈る。

【追記】
 6月5日のりんご新聞。 讓全世界看到 我們的燭光

 りんご新聞の天安門事件25周年ページがこちらに。

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インド映画『Queen』(2014)

 インド映画まつり第1弾はこれ。重慶マンションの兄ちゃんお勧め。
 タイトルの「Queen」は主人公の「ラ二」という名前の意味が「Queen」であることに由来している。
 
 予告編。

 なんでラニが泣いているかというと、盛大な婚約式のあと、婚約者のヴィジャイから「ごめん、結婚できない」と言われたから。傷心のラニは、一人でハネムーン先のパリに行くことにし、パリとその後行ったアムステルダムで人に恵まれ、文字通りクイーンのように誇りを取り戻していくのであった。
 いい映画です。
 最初のころのラニは世間知らずで依存心が強く萎縮していて、パリに着いたばかりのころはどうしましょうという感じだったのだが、だんだん自尊心を取り戻し明るく楽しく暮らしていけるようになる。パリのホテルで知り合ったヴィジャイ・ラクシュミお姉様が堂々としていてかっこいい。アムステルダムのホステルで知り合うオレク(ロシア)・タカ(日本)・ティム(フランス)の3人組も、最初はどうしようという感じだったのだが、いい。
 タカ、あんたその日本語はネイティブじゃないでしょう!と当初は思ったのだが、いやそのような設定があったとは、ソレをそのように使うとはという展開があり、これは日本人でなければならないのだった。震災は国外でも大きく捉えられているのだなあ。
 元婚約者のヴィジャイは、すぐに消えるかと思ったらそうでもなかった。
 最後もすっきり。
 歌舞音曲シーンは冒頭の婚約式の

 これ以外はないのだが、全編に歌が流れて、それもよい(T-seriesのジュークボックスがこちらに)。
 途中、なぜかイタリアンレストランのキッチンでインド料理を作ることになり、「俺にパニ・プリを食わせろ〜!」と思うくだりがある。パニ・プリ、札幌じゃ食べられないのよ。外のパリパリの皮は道外のどこかで買って、ソースは作らないとならないので、なかなか食べられず。じたばたする。

 主演はだれ?と思ったら、カングナで、ちょっとびっくり。
 カングナ・ラーナーウトは、マイオールタイムベスト『LIfe in a Metro』でシャルマン・ジョシ(『3 idiots(きっと、うまくいく)』の苦学生)の片思いの相手だったり、プリヤンカ主演の『Fasion』でライバル役だったり、神経が細そうな役が多かったのだが、これは可愛くてよかった。また、演技がうまいのよ。

 で、実はこの映画、

20140601hongkong1

 香港で公開されるのである。「小失恋・大漫遊」というタイトルなのね。「美味情書」といい、香港のタイトルはセンスいいなあ。
 6月5日から5つの映画館で公開されるらしく、香港人向けに普通にインド映画が公開されるようになっているのだなあと思う。常時1本ぐらいかかっているのではないかな。
 日本もそうなるといいなあ。まとめてごっそり来るより、あたりまえのように常時1本ぐらいかかるようになると嬉しい。
 これ、日本でも公開されればいいのに。

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『Shuddh Desi Romance 』(2013)

 久々に家にいることにしたので、インド映画まつりを開催した。

 20140531shuddhdesiromance

 「Shuddh Desi 」の部分がヒンディー語で、正式なタイトルを知るのに時間がかかった。重慶マンションのお兄ちゃんお薦めの1本。

 予告編。

 主役は、スシャント・シン・ラジプト。かなーり情けない役で、自分の結婚式でいよいよ誓いを交わす段になって「やっぱり結婚できません」と逃げてしまう。なぜなら、その直前、夜行バスで隣になったパリニーティ・チョープラを好きになってしまったから。好きになったといっても、最初はあまり真剣じゃなさそうな感じで、誰でもよかったんじゃないのかこら、という感じもある。で、とっとと部屋を引き払って彼女の部屋に転がり込んでしまうのであったが、だがしかし、世の中は因果はめぐる糸車、さあどうなるでしょう…という話である。
 かなりみもふたもなく本音が出っぱなしの話であって、まあねえ、人間、そんなに純粋な気持ち一本道で行くものでもないだろうしねえ、いいかげんでも何でも人生は続いていくんだよねえ。
 パリニーティ・チョープラは過去にいろいろあった役らしく英語教師(あまり仕事は好きではないらしい)をして一人で生きている。ヘビースモーカーだけど、煙草を吸っても「煙草は有害です」のテロップは出さない、というスタンスの映画である。
 最近のインド映画は昔に比べて制限がゆるくなっているようで、キスシーンもばんばん出てくるし、同棲もこんなにおおっぴらに出てくることは昔は少なかった気がする。この映画には、それだけインドの今の生活が出ているんだろうなあ。
 狂言回し的に出てくるのが、結婚式取り仕切り業のリシ・カプール。いやー上手いわ。映画毎にぜんぜん違う人に見える。今回は「俺はお前のおやじじゃない」といいつつ、面倒を一手に引き受けている感がある。結婚式で花嫁・花婿が逃げて気苦労はいかばかりかと思うのだが、けっこうあることなのか?あと、結婚式の客のエキストラのアルバイトというのはよくあることなのか?
 インドの結婚式の裏側がたくさん見られて面白い。
 リシ・カプールが店のカウンターで食べているご飯とか、結婚式の料理の数々とか、もっと映してほしかったなあ。パリニーティのアパートも豪華ではないのだが好きだった。洗濯はお風呂場で手でしているのね。
 主役のスシャント・シンが情けなかったのに比べて、パリニーティと、花婿に逃げられた花嫁役であるヴァーニ・カプールがかっこよかった。

 スシャント・シンとパリニーティが時々踊る(アパートでのこんなのとか)。こちらはジャイプールめぐりの感がある。
 タイトルソングはこんな。

 舞台はジャイプールで、インドらしさが随所に満載なので、日本で公開してもいいんじゃないかと思う。

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