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『Shuddh Desi Romance 』(2013)

 久々に家にいることにしたので、インド映画まつりを開催した。

 20140531shuddhdesiromance

 「Shuddh Desi 」の部分がヒンディー語で、正式なタイトルを知るのに時間がかかった。重慶マンションのお兄ちゃんお薦めの1本。

 予告編。

 主役は、スシャント・シン・ラジプト。かなーり情けない役で、自分の結婚式でいよいよ誓いを交わす段になって「やっぱり結婚できません」と逃げてしまう。なぜなら、その直前、夜行バスで隣になったパリニーティ・チョープラを好きになってしまったから。好きになったといっても、最初はあまり真剣じゃなさそうな感じで、誰でもよかったんじゃないのかこら、という感じもある。で、とっとと部屋を引き払って彼女の部屋に転がり込んでしまうのであったが、だがしかし、世の中は因果はめぐる糸車、さあどうなるでしょう…という話である。
 かなりみもふたもなく本音が出っぱなしの話であって、まあねえ、人間、そんなに純粋な気持ち一本道で行くものでもないだろうしねえ、いいかげんでも何でも人生は続いていくんだよねえ。
 パリニーティ・チョープラは過去にいろいろあった役らしく英語教師(あまり仕事は好きではないらしい)をして一人で生きている。ヘビースモーカーだけど、煙草を吸っても「煙草は有害です」のテロップは出さない、というスタンスの映画である。
 最近のインド映画は昔に比べて制限がゆるくなっているようで、キスシーンもばんばん出てくるし、同棲もこんなにおおっぴらに出てくることは昔は少なかった気がする。この映画には、それだけインドの今の生活が出ているんだろうなあ。
 狂言回し的に出てくるのが、結婚式取り仕切り業のリシ・カプール。いやー上手いわ。映画毎にぜんぜん違う人に見える。今回は「俺はお前のおやじじゃない」といいつつ、面倒を一手に引き受けている感がある。結婚式で花嫁・花婿が逃げて気苦労はいかばかりかと思うのだが、けっこうあることなのか?あと、結婚式の客のエキストラのアルバイトというのはよくあることなのか?
 インドの結婚式の裏側がたくさん見られて面白い。
 リシ・カプールが店のカウンターで食べているご飯とか、結婚式の料理の数々とか、もっと映してほしかったなあ。パリニーティのアパートも豪華ではないのだが好きだった。洗濯はお風呂場で手でしているのね。
 主役のスシャント・シンが情けなかったのに比べて、パリニーティと、花婿に逃げられた花嫁役であるヴァーニ・カプールがかっこよかった。

 スシャント・シンとパリニーティが時々踊る(アパートでのこんなのとか)。こちらはジャイプールめぐりの感がある。
 タイトルソングはこんな。

 舞台はジャイプールで、インドらしさが随所に満載なので、日本で公開してもいいんじゃないかと思う。

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