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完全版で上映されるべき『Bhaag Milkha Bhaag』(2013)

 日本公開が決定している。ただし、カットした形で。公開されるのは監督が編集した形の国際版らしいけど、でも、完全な形で公開されるべきだと思います。
 
 予告編。

 1960年のローマオリンピックに主人公のミルカー・シン(ファルハン・アクタル)が400m走のインド代表として出場するところから話は始まる。オリンピックのあと、パキスタンとの親善試合に出ることを拒否するミルカ。呼ばれた元コーチは事情を話し始める。ミルカは軍隊で見いだされて走り始めたのだが、そのいきさつがインドの歴史や争いに巻き込まれる民衆としての生い立ちと共に語られるのである。
 実話に基づいており、実際のミルカー・シンはこんな方
 タイトルの「Bhaag Milkha Bhaag(走れ ミルカー 走れ)」は、コーチの声であり、家族の声であり、仲間の声であり、インド人の声なのであるなあ。
 インド代表のブレザーを初めて正式に着用するシーンとパキスタンへ行ったところと最後で泣きました。
 あちらこちらで賞獲りまくり。フィルムフェアアワードでは、作品賞・監督賞・主演男優賞・作詞賞を受賞。

 踊る新兵さん。

 頭にドアのノブカバーのようなものがついているのは、ミルカーがシーク教徒だから。「シン」はシーク教徒の名字なんだよね。普段はノブカバー状で、その上に薄い布をかぶるのが準フォーマル、ターバンを被るのがフォーマルらしい。軍隊では、帽子の代わりにターバン被ってた。そういえば、香港のグルカ兵やライフル持ってたガードマンのおっちゃん(最近あまり見ない)もターバンを被っていたということは、シーク教徒なんだろうなあ。
 激萌えだったのは、軍隊におけるミルカのコーチであるランヴィール・シンで、この強面のおっちゃん(予告編に出てくる)のドアノブカバー姿のかわいらしさに釘付け。演じるはPavan Malhotra。『Delhi 6』にも出ていたのか。
 ヒロインは、ソナム・カプール。アニル・カプールのお嬢さんです。こちらも『Delhi 6』に出てた(見直すか)。お父さんにはあまり似ていない華やかなお顔立ちである。
 ファルハン・アクタルは身体を張っている。鍛え上げて腹筋が6つに割れているのはもちろん、ミルクを2缶飲み干して腕立て伏せのシーン、ミルク1缶一気のみと腕立て伏せ49回まではカットを割っていなかった。一瞬、ドリフターズの「健康牛乳」ネタを思い出してしまったのだが、こっちはすごい(いや、あっちもすごいけど)。こんな(ってどんな)なのに『Don』(こちらでご紹介)『Don 2』の監督でもある。才能ありすぎ。

 この作品は、もともと映画祭で上映される予定だったのが、一般公開されると言うことで取りやめになったと聞いた。それだけいい映画という評価だったわけで、見たいと思っていた人も多いと思う。
 日本で公開されるのはとても嬉しいけれどね。
 くりかえしますが、この作品は(いや、いかなる作品も)公開の際にカットしてはいけないと思います。

 IMDbのデータはこちら

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