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タミル映画も見たいぞ『Padayappa(パダヤッパ)』(1999)

 『神様がくれた娘』を見て、タミル映画が見たくなったので久々にコレ。『神様がくれた娘』のバシャール弁護士が出ているというので見なおしてみたら、たぶんラジニの従兄役だ。
 うちには、日本語字幕版のタミル映画(すべてラジニ映画)が8本あるのだが、一番好きなのはこれかもしれない。『ムトゥ』の方が傑作といえば傑作だし、歌舞音曲シーンもいいけどね。
 しかし、この映画のスタッフはムトゥと同じらしい。

 DVDは絶版なのね。再販希望。

 お話は、タミルナドゥ州のある村が舞台。大学に行っていたパダヤッパ(ラジニカント)が帰ってくる。パダヤッパは大変人望がある(なにせスーパーヒーロー)。パダヤッパは、母の兄の家の使用人バスンダラに一目惚れ、しかし、母の兄の娘であるニーランバリもパダヤッパに一目惚れ、それはそれは高圧的にパダヤッパに迫り続ける。パダヤッパの父はパダヤッパの神を祭る神官でやはり人望があるのだが、弟の陰謀で家を明け渡し揚げ句に死んでしまう。荒れ地に移り住み貧乏のどん底に落ちるパダヤッパ一家。妹の縁談も取り消されてしまう。
 だがしかし。

 ふたたび、パダヤッパは働いて盛り返していくのであった。
 「人生に苦労はつきものだ。しかし、その苦労が成功への足がかり」。仕事に疲れるとこの映画が見たくなるんだよなあ。
 「額に汗してハンマーを振るえば岩は割れるよ」で岩が割れ、「君は虎だ」でラジニが虎になります。『ムトゥ』のラジクマール監督が出始めたCGを喜々として使っているのが微笑ましい。
 「強欲な男と怒れる女はろくな人生を送らない」「俺には俺のやり方がある(いえんわり、たにーわり)」など決めぜりふも満載で、この映画を見たとき、ラジニは政界に転身して知事に立候補する(立候補すれば当選確実と言われていた。「香港特首」のアンディ・ラウみたいなものだわね)のかと本気で思った。
 ヒロインはサウンダリヤー(政界に転身したあと飛行機事故で亡くなったらしい)なのだが、むしろ、そのライバルであるニーランバリがいいと思う。傲慢でパダヤッパに一目惚れしてもその姿勢は崩さず、18年間引きこもったあと復讐のチャンスが訪れるや復活し復讐に邁進する、その一貫したところがある意味凄い。踊りも上手い。
 あと、「さっさとやっておしまい」「わたしは約束は守る」という男前なお母さんも素敵である。

 タミル映画もヒンディー映画と違っていいなあ。

 ラジニはかなり年がいってしまったのだが、タミルで今の注目はこの人。

 Ajith Kumar。これ見たいわあ。
 タミル版『English VInglish』でアミターブの役もやってます。

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