『マッキー(Makkhi:Eega)』
まだ仕事は終わっていないけど、気分転換。
昨年日本公開されたインド映画のうち、これだけ感想を書いていなかった。これだけ札幌のスクリーンで見られなかったのだった。唯一のテルグ映画だったのだけれどね(ヒンディー語吹き替えだけど)。
日本版予告編。
テルグ語版。
「Eega」の発音は「いーが」なのね。
ちなみに、マラヤーラム語では「Eecha」というらしい(Youtubeで知った)。
これはマラヤーラム語版の予告。
それぞれ趣がちがいますな。
ジャニはビンドゥが好きだったのだが、「女が俺になびかないのはお前のせい」と逆恨みされてスディープに殺されてしまう。しかし、ジャニは蠅として転生し、ビンドゥと共にスディープに復讐するのだった…というお話。
で、いいんだよね。突き抜けたストーリー展開である。
予告を見たときに、これは『ロボット』でチッティが蚊語で恫喝する蚊のラングスキーの発展形だと思ったら、同じスタッフなんですってね。
うーん。
ジャニのキャラクターがどうしても駄目で。このしつこさは…と思っていたら蠅になっても全然違和感がなかった。何か違うと思ったら、蠅のあの吸盤のようににゅーっと伸びる口がないのね。
で、ビンドゥ、ジャニの生前はさんざん冷たくしておいて、「からかってごめんなさい」と改心するのはいいのだが、蠅になったジャニといっしょに乗り乗りで「殺してしまいましょう!」となるのは、それは人としてどうなんですか。
というか、主役はスディープじゃないんですか、これ。
たしかに、女がなびかないぐらいで殺してしまうのはどうかと思うけど、声もよし(ヒンディー語も本人吹き替えとのこと)、顔もよし、後半はCG相手の実質一人芝居で演技もよし。
個人的には、これはスディープ様鑑賞映画なのだった。
ヒンディー映画にはない突き抜け方が楽しい映画ではあった。
今年は『バードシャーテルグの皇帝』(予告編はこちら、公式サイトはこちら)と『あなたがいてこそ』(予告編はこちら、公式サイトはこちら)とテルグ映画が2本日本公開されるとのことで、札幌公開はまだわからないのだが、これも見たいなあ。
それにしても、日本のインド映画公開の勢い、今年も昨年に続いてすごくないですか。これが続いてほしい!と心から思う。
だって、インド映画は面白いんだもの。
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コメント
そちらでは劇場公開がなかったのですか・・・。
残念です。
私がこんなことになってしまったのも去年初めにこれをYOUTUBEで見てからななので、こうして日本で見られるなんて夢のようでした。
この作品が自分にとって1本目のSudeep作品でしたが、ほぼ全作品見てから改めて見直してみると、Rajamourli監督が、いかにこれまでの彼の魅力を最大限に生かしつつ今までにないSudeep作品に仕上げてくれたかわかり、改めて監督の手腕に唸りました。
その監督の「あなたがいてこそ」が日本語字幕で見られるなんて嬉しいです。
なんだったらこの際Rajamaouli監督作品一挙公開!!とかにならないかしら。
あ、「様」つけてくださってる^^
投稿: やっほー | 2014.07.22 21:03
わー、さっそくコメントありがとうございます。
劇場公開、あったかもしれないのですが、とにかく行けなかったんですよ。
「こんなこと」で思わず笑ってしまったのですが(それにしても、すごいですよね!しかも、ほぼ全作品ごらんになったんですね)、これはスディープ様作品として見るべきだと思います。
考えてみると、『Rahkt Charitra』は見ているんですが、そのときにはスディープ様が出ているとは気がつかなかったのでした(今、見直し中です)。
投稿: きたきつね | 2014.07.22 22:05