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脳天気じゃなかった『Student of the Year(スチューデント・オブ・ザ・イヤー狙え!No.1!!)』(2012)

 札幌で公開された。8月1日までなので走って観に行く。
 実は、これはDVDを持っていなくて見ていない。
 タイトルとチラシから、お金持ち学校で誰が1番の生徒かを競い合う脳天気な映画だと思っていた。チラシにもこう書いてある。

今、世界トップクラスの富裕層が増えつつある国、インド。インドのセレブ家庭の子供はイギリス統治時代の伝統を引き継ぎ、寄宿学校で勉強する習慣がある。学園の広大な敷地にはスポーツ施設、カフェテリアなどがあり、その全てが規格外。そしてなんとフェラーリで登校する生徒までいる。女の子達はラグジュアリー・ブランドのバッグを持ち、色鮮やかな服を身にまとう。結婚式ともなれば自家用ジェットで友人・家族総出でタイのリゾート地へ! 世界一のセレブ学生のゴージャスな学園生活が覗き見できる!

世界トップクラスのお金持ち学校、聖テレーザ学園。この学園は親のお金で入学した大企業の御曹司やお嬢様組のほか奨学金制度で入学した生徒が集まっている。ここでは毎年、校長の娯楽として「生徒No.1」を決める大会が繰り広げられていた。優勝して最優秀生徒賞に輝くとアメリカの大学への推薦入学と学費が与えられる。大会の内容は学力テストの上位者のみ次の段階に進み、謎解きゲーム・ダンスコンテスト・トライアスロンに挑む。それぞれの種目でもまた優秀者のみが残り、最後のトライアスロンで生徒No.1が決定するのだ。
たった一人だけが選ばれる“生徒No.1”を目指して熱い戦いが始まる!!


 公式サイトからの引用ですが、まあ、そう思うよね。

 予告編もこんな感じだし(ナレーターが清水ミチコだ!)。
 インド版の予告編はこんな感じ

 でも、監督が「K3G」こと『Kabhi Khushi Kabhie Gham(家族の四季 愛すれど遠く離れて)』のカラン・ジョーハルだしなあ、と思っていたら、やっぱり違った。

 リシ・カプールが校長を務める聖テレサ学園には、奨学金をもらっている優等生とお金持ちの子弟の2種類の学生がいる。後者の代表格である理事長の息子ローハン(ヴァルン・ダワン:クリスチャン・スレーター似)は子分を従えてぶいぶい言わせているのだが、そこへ、奨学金組のスポーツ万能で非の打ち所のないイケメン、アビ(シッダールト・マルホトラ:平井堅似)がやってくる。校長は25年の伝統ある「スチューデント・オブ・ザ・イヤー」の実施を高らかに宣言するのだが…というのはそうなんですけどね、冒頭が10年後で、集まってきた当時の生徒の回想で話が進むのであった。話がどこに落ち着くのか想像がつかない(インド映画は往々にしてそうだけど)。
 女と金と名誉はそりゃあ人間関係を壊すよねえ、というのはさておき。謎ときとダンスとトライアスロンってなんじゃそりゃ、ダンスにパートナーはいなくてもよさそうだし、順位がつくのはトライアスロンだけで、しかも男女の区別なしか?と思っていたら、実はそれは織り込み済みの設定なのだった。
 結局、学園ものというよりは友情もので、最後は無理矢理感もあったけど、感動させる路線に着地していて、さすが、カラン・ジョーハルであった。

 配役としては、若者はわりとどうでもよくて、なんといってもリシ・カプールである。とっても楽しそうだ(こちらでは踊っている!)。ゲスト出演でボーマン・イラーニ(『3idiots(きっと、うまくいく)』のウィルス校長)が出てきて大喜び。髭とターバンが似合うわあ。頭にドアノブ姿になったら萌え死ぬところだった。フィルムだけどアミターブ様が出てきて「きゃー」と言いそうになる。あと、ローハンのおばあさまはK3Gのばあやだよね。
 平井堅じゃなくてシッダールトとヴァルンは、K3Gの助監督だったそうな。

 歌舞音曲シーンは多め。

 マサラ上映で一番盛り上がるのはこれだろうなあ。
 審査員席のリシ・カプールの隣にファラ・カーンがいるのだが、それより何より、カージョルが出てきたとき(2分50秒あたり)には思わず立ち上がりそうになりました。
 ちなみに、こちらでは何かの番組でキャストが踊っているのだが、審査員席にカラン・ジョーハルがいて乗り乗りである。
 カラン・ジョーハルは『Om Shanti Om』で衣装担当だったり、フィルムフェア・アワードの場面の司会役だったり、自分のテレビ番組を持っていたり(こちらはこの映画の主役3人がゲスト)、こちらでは映画賞の授賞式で踊っていたり、多才であるなあ。
 それにしても、日本語字幕があたりまえに思えるなんて、なんて幸せ。

 これを公開するのなら、ぜひとも『Dabangg(ダバング大胆不敵)』を札幌で公開してください!と重ねて関係者各位にお願いする次第です。

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コメント

こんにちは。
カージョルが出てくるところでドデカクラッカーをぶっ放すと最高に盛り上がりますです。

投稿: せんきち | 2014.07.31 19:47

おお!それは盛り上がるでしょうねえ。
ボーマン・イラーニーのときにも鳴らしたいところです。
あと、上映中は、何度も平井堅!と叫びたかったです(心の中で何度も叫んだ)。
ダバングのマサラ上映には行きたいなあと思っております。

投稿: きたきつね | 2014.08.01 21:05

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