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インド映画100周年記念『Bombay Talkies』(2013)

 『The Lunchbox(めぐり逢わせのお弁当)』札幌公開を寿ぎ、イルファン・カーン祭りとナワーズッディン・シディッキー祭りを開催している。
 これはナワーズ祭りの一貫。
 インド映画100周年を記念して、カラン・ジョーハル、Dibakar・Benerjee、ゾヤ・アクタル(ファルハンのお姉さん)、アヌラグ・カシュヤップの4人の監督が30分ずつ撮ったオムニバス映画である。どれもムンバイの普通の人々が映画と関わる話。「どのお話も映画のマジックのこと」と主題歌で歌っている。歌・撮影・踊り・スターがテーマ。

 予告編。

 ナワーズは2本目のDibakar・Benerjee作品に出ている。
 なぜかアパートでエミューを飼っていて病気の娘に映画のお話をしてあげているという役なのだが、職を得ようとして駄目だったある日、ランヴィール・カプール(顔は見えないけどクレジットされているので本人か)の映画のロケを見に行ったところ、その場でスカウトされ通行人の役に(ほんとにあるのか、そんなこと)。その場で短いセリフを与えられ練習しているときに不思議な体験をする。あまり強面ではなくて、その日の経験を娘に話して聞かせているところがアパートの外からセリフなしで撮られているのがとてもいい。
 1本目はカラン・ジョーハルで、新聞社の敏腕デスク(たぶん)ラニ・ムケルジーが部下の青年と親しくなり、テレビのキャスターをしている夫に引き合わせるのだが…という話。ラストのラニが別人のよう。夫が古いフィルミー・ソングのコレクションをしていて、一方の青年はフィルミー・ソングを道ばたで歌う少女を気に掛けていて、映画の歌がポイントになっている。「シュリデヴィとマドゥリーどちらがいいかと聞かれたら、ゲイはシュリデヴィと答える」というのは本当か。カラン・ジョーハルはゲイだという説もあるのだが。
 3本目はゾヤ・アクタル。父親からサッカーを強制的に習わされているけれども、実は、女の子の服を着てカトリーナ・カイフのように踊りたい少年の話。息子に男らしくなることを望み娘をないがしろにしているマッチョ志向の父親役がランヴィール・ショーレイ(『タイガー伝説のスパイ』の髭の相棒)で、カトリーナ・カイフが本人役で出演。カトリーナの「Sheila Ki Jawani」がフィーチャーされている。
 4本目はアヌラグ・カシュヤップ。死にかけている父から「このムラッバ(砂糖漬けのお菓子か果物だと思う)をアミターブ・バッチャンに一口かじってきてもらってくれ(祖父が死にかけたとき、大スターになめてもらった蜂蜜を持ち帰ってもらったら6年生きのびたから)」と頼まれ、田舎からムンバイに出ていってアミターブ・バッチャンの家まで行く青年の話。大アミターブ本人も出演。あれ、本当のアミターブ邸なんだろうか。あんなふうにガードマンがいて、門前市をなしているのだろうか。まあ十分ありそうだけど。なんというか、さすがアヌラグ・カシュヤップというか、ストーリーがひねってあって、ある意味みもふたもない。

 最後は超豪華メンバーによる歌舞音曲シーン。
 実はこの前に古い映画のハイライトシーンがある。

 アーミル、マードゥリー、カリシュマ・カプール(カリーナのお姉さん)、アクシャイ、ジュヒ・チャウラー、サイフ・アリ・カーン、ラニ・ムケルジー、シュリデヴィ、プリヤンカ、ファルハン・アクタル、イムラン・カーン、ヴィディヤ、カリーナ・カプール、ランヴィール・シン、アニル・カプール、シャーヒド・カプール、ソナム・カプール、ディーピカちゃん、ランヴィール・カプール、大トリはシャールク(特別扱いっぽい)と、いやあ豪華だ。イムラン・カーンはアーミルの甥っ子だけど、それより何より、カリシュマとカリーナが姉妹でランヴィールがその従兄弟、アニル・カプールも親戚でソナムちゃんがその娘、シュリデヴィはアニルの義姉、サイフはカリーナと結婚しているので、カプール一族恐るべし。シャーヒドも親戚だっけか。

 日本だと映画100周年作品はぜったいこんなふうに作らないよなあ。
 インド映画って、というかインドでの映画と人の関わりはいいなと思う。

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