イルファン主演の陸上競技映画『Paan Singh Tomar』(2012)
『Bhaag Milkha Bhaag』の続き。
インドの陸上競技ものといったら、これを外すわけにはいかない。
うちのイルファン・カーン主演の『Paan Singh Tomar』。
ポスターはこんなでした。
「香港インドぶろぐ」さん(今は記事が読めなくなっているのだが、大好きなブログなので復活をお祈りしている)で教えていただいて、イルファンに何が?!と重慶マンションに走った。
しかし、名前がうろおぼえで「『とまーる・ぱーん・しん』はあるか?」と尋ねたところ(「シン」は名字というイメージがあった)、重慶マンションの兄ちゃんに、しばらく考えた末に「それは『Paan Singh Tomar』のことか?」と聞かれ、「そうそう、それそれ」と無事にゲットできたのである。
ところが、これが字幕が半分以上ない根性視聴ものだったので、以下はかなり推測が入っていることを予めおことわりする次第。
予告編。
イルファン演じるパーン・シン・トマールは、実在の人物である。予告編の冒頭にもあるように、1958年から7年間インドの代表選手だったが、その後盗賊になった。『Bhaag Milkha Bhaag』のミルカー・シンと対比している動画もある。同じ年にスカウトされているんだなあ。
お話は、イルファン演じるパーン・シン・トマールが、ジャーナリストを拉致し、自分の生涯を語って聞かせるところから始まる。
ミルカー・シンと同じように軍隊で陸上競技にスカウトされ、障害物競走(でいいのかな。ハードルではないと思うのだが)でインド代表になった。後進の指導にあたっていたところ、言いがかりをつけられ(このへんのいきさつが、字幕がなくてよくわからない)軍も村も追われ、盗賊になるのである。前半が選手編、後半が盗賊編という作り。
イルファン、踊っているのもあまり見たことないけど、走れるのか?と心配したら走ってハードルも飛び越えてました。何回も書いているけど、足が長くてかっこいいのである。しかし、何と言っても、後半の軍服姿が似合うわかっこいいわ。そりゃあ軍人や刑事にキャスティングされまくるよなあ、という、かっこよさ極まる強面演技であった。前半は若いときの役なので頼りなくてちょうどいいというか、見事に演じ分けているんですけどね。
回想シーンで泣いてしまう。
途中、東京での陸上大会が出てくるのだが、バックの文字が中国語っぽいとか、日の丸の赤い丸が小さすぎるとか、いろいろあるのだが、映画情報等でお世話になりまくりの『これでインディア』主催のアルカカットさんが通訳役で出演なさっているのが特筆すべきことであろう。詳しくはこちらを。アルカカットさんは、現在帰国なさっていて、新しくサイトを立ち上げられている。映画評など、もっと読みたいものである。
それにしても、「たじまはるこ」さん、羨ましすぎ。イルファンに肩を抱かれて写真を撮ったうえ、回想シーンにも出てくるんですもの。いいなあ。
この8月、ついにイルファン主演のインド映画『The Lunchbox(めぐり逢わせのお弁当)』が日本全国で公開されるので、これを機会にイルファン主演映画が公開されていくことを切望する次第です。『Bhaag Milkha Bhaag』も公開されるし、これなんか如何でしょうか。もちろんノーカットで。
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